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犬と暮らすということ③
初代愛犬の名前は「もえ」
パピヨン・コーギーmixの女の子です。
改めてみると、やっぱりカワイイ。
脚先の白いところがまたいいんですよ。
りんごが大好物でした。
※何歳くらいの写真か忘れました。
ドッグイヤーを目の当たりにする
人懐っこくもあり、犬懐っこくもある。
散歩中吠えられても、吠え返すことはなかった。それどころか寄って行こうとする。
僕が座っていると、ひざの上にのっかってこようとする。
たまに首をかしげたりもして、その表情がたまらないんですよね。
朝起きたら、愛犬がいる。しっぽを振って待っている。仕事から帰ってきたら、くるくる回って喜ぶ。
このようなことが当たり前すぎて、特に意識もせずに毎日を過ごしていました。
前回も少し書きましたが、僕と愛犬との暮らしは、散歩に行く、ご飯食べる、寝るの繰り返しでした。車で外出とかはありません。シンプルすぎる日常です。それでも、控えめに言って最高すぎる日常でした。
そんな日常のなか、当然ですが犬も歳をとります。人間と同じです。
ただ、人間と違うところは
人間の1年=犬の4年~5年(諸説ある)となるんですね。
いわゆるドッグイヤー。
外見が元気そうにみえても、内面では人間の想像以上に衰えがでてきています。
これも人間同様、老いには抗えません。悲しき現実。
愛犬も老犬の仲間入りです。当時8歳。
黒い犬だから、口の周りが白くなってくる。黒い老犬あるあるです。
きっかけは粗相から
あれは3月の結構あたたかくなってきた時期でした。
この文章を書くために当時のことを思い出してるんですけど、悲しいです。出会いがあるということは、別れも必ずある。いつまでもいてほしいけど、そんなのは無理だ。
ノートに当時の詳細は記録していて、そのノートはまだ大切に保管しています。せっかくだから詳細を伝えないと意味がないけど、僕の今の記憶だけで書かせて下さい。もう何年もたっているんですよ。けど、ノートを見ると鮮明に当時の辛い記憶がよみがえってくるからです。
未だにあのノートは見れないや。写真や動画も辛いですね。
話を戻します。今まで、粗相という粗相はまったくしなかった子が、深夜にしてしまったんですね。大のほうです。
その時は、「たまたまお腹の調子でも悪かったのかな」くらいに考えていました。
しかし、翌日以降も続くんですよ。下痢です。
動物病院にももちろん行きました。
一時的な下痢ではありませんでした。肝臓に異常があったんですね。以前から肝臓の数値はよろしくないと聞いていました。けど、急に何かおきるレベルではないと思っており、かなり動揺したのを覚えています。絶望でした。
胸からお腹部分の毛だったかな。毛をそり、エコー検査もしました。検査自体に痛みはないものの、嫌がる姿を見るのが辛かったです。
すでに手術とか出来るレベルではなかったと思います。
「そんなに病状が進んでいるのか?見た目そんなに変わってないやんけ。」
急すぎる展開にいろいろ整理出来ません。
ご飯も病院療法食に変えました。少しでも良くなってほしいからです。けど、病院食っておいしくないんですよね。食べてくれません。
市販の高めのご飯(無添加とかで作っているフード)にしても食べてくれません。
食事も満足に出来ない、病気のせいでみるみる細くなっていく身体。
これは現実なのか?
おしっこも出なくなってしまった。
往診で点滴をしてもらう。通常のポタポタ落ちる点滴ではなく、圧のようなもの?をかけて高速でいれるんですよ。そのせいで、点滴後はお腹も膨れてくる。少しずつではなく、一気に入れるからかな。
そして、とうとう歩くことも出来なくなってしまった。
いわゆる、たれ流しの状態。
身体が動かせなくても、犬にも意思・感情はあります。尊厳は大事にしたい。寝床、身体を不潔にしないよう、その都度きれいにしてあげました。
往診に来て頂いて3-4日目くらいだったと思います。
帰り間際に獣医の先生に聞いたんですよ。
「あとどのくらいなんですか?」と僕。
「(飼い主の)悲しい思いって犬に伝わっちゃうよ。(けど、)あと数日かな。。」と先生。
僕もその時には覚悟していたつもりです。けど、獣医師から言われると現実味が増してくるんですよね。
その頃になると、食べていないのに戻すようにもなってしまいました。
僕も感情がおかしくなっていたんでしょうね。「もう楽になってほしい」とか思うようになってたんですよ。けど、やはり諦められない気持ちもある。わらにもすがる思いで、ペットショップをはしごしました。
「何か病気に効く食べ物はないか?」
食事は絶望的でした。りんごが大好物だったので、すりおろしてスポイトのようなもので与えたりしました。
いよいよ僕の視野も狭くなっていきます。自分の周り全てのヒト、コトが自分より幸せそうに見えるんですよ。そしてうらやましくも見えるんですね。
「なんでこの子がこんな辛い目に合うんだ????」
犬と暮らすということ④につづく