【INTJ】人の好き嫌いと加点減点方式の話

私はカジュアルに人を嫌いになる。人の好き嫌いが激しい人間だと、思っていた。だが、思い返せば、別に好きな人はいない。現実で実際に会っている人たちのことは、全員うっすら嫌いだ。
好きだなと思う人は、連絡を取ろうと思えば取れるが数年単位で連絡を取っていない人だ。

人を判断する時、加点方式の人と減点方式の人がいるらしい。私は減点方式だから、人を嫌いやすいのだろうと思っていた。
ゼロや低い初期値から始まって加点する方法より、高めの初期値から始まって減点する方法の方が、嫌いにはなりやすい。だから、嫌いやすい。
なんとなくしっくりこないと思いながらも、人を嫌うことでのデメリットもあまり感じていなかったため、考えていなかった。

全員をうっすら嫌いなのは、単純に人に対して警戒心が強いからだと思う。そうではなく明確に嫌いな人は、自分に実害を及ぼす人だ。相手の人間性で嫌うことは、ほとんどない。
逆に、素晴らしい人間性を持っている人でも、仕事の足を引っ張られたり邪魔されたりするのは我慢ならない。NTはこういう考えの人は多そうだ。

実際、今私が一番嫌いな人も人柄はいい。職場以外で会えていたら嫌いにはならなかったかもしれない。優しく人当たりがよく誰に対しても親切だ。だが、仕事ができない。嫌いだからと言って、何かをすることもないが。
だが、みんなに嫌われているので、人間性も何かあるのかもしれない。私は立派な人だと思うが。

「立派だと思うが嫌い」が成立するのだ。
減点方式であればそうはならないのでは、と思った。おそらく、優しさや親切さという各パラメータの値はそのままに、「気に食わないポイント」が溜まっていくのだ。それがある水準を超えた瞬間に、明確に嫌いな人になる。
これは減点方式なのか加点方式なのか、どちらだろうか。どちらでもいいが。
そもそも、他人が人を嫌うメカニズムがわからないので、実は減点方式も加点方式もよくわからない。

私が自分を減点方式だと思っていたのは、理由がある。人は実害がなければ、人を嫌わないと思っていた。相手の人間性や道徳心に問題があっても、自分の関係ないところで問題を起こす分には、嫌う対象にはならないと思っていた。
だが「あの人は不倫してるから嫌い」「あの人はいじめをしていたから嫌い」「気持ち悪いから嫌い」「昔不良だった」と言う人がいる。

私はカジュアルに人を嫌うが、不倫やいじめという一点の理由で人を嫌うのはもったいないのでは、と思ってしまうが、そういう問題でもないらしい。
倫理や道徳を重視するタイプなのだろう。彼らが減点方式なのか加点方式なのかは知らないが、彼らは立派だけど嫌いは、成立しなさそうだ。
人を嫌うのも性格が出るのだな、と大変面白く思う。みなさんは、どんな人を方法で嫌うだろうか。

NTは有益な人は嫌いでも関係を切らない、と聞いたことがある。
私の場合は、有益な人は嫌いにならないのだ。有害となるから嫌う。無益なだけでは嫌いにはならない。損得勘定だけで人を嫌っているわけではない。
一応、自己弁護をしておく。

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