【INTJ】一夫多妻制では誰が得するかの話

Twitterで一夫多妻制になったら男性に不利か、女性に不利か、どちらにも不利か、を尋ねるアンケートが回ってきた。面白かったので、少し考えをまとめてみる。
一夫多妻制がどういう制度で実施されるかによっても変わってくる。妻の数に上限があるのかないのかでも大分変わってくる。この記事内では、男性が無制限に女性と合法的に結婚できる状態とする。

一番不利になるのは弱者男性だろう。元々モテていない弱者男性が結婚するためには、突然変異種の女性に奇跡的に巡り会うか、当てがえ論を制度化するしかない。一夫多妻制はその真逆だ。
一夫多妻制とは最も相性の悪い人たちだろう。

一番有利になるのは100人中60番から70番くらいに位置する、モテないけれど喪女とまでは言えない女性ではないかと思う。
強者女性が強者男性の王に一極集中することで、そこそこモテていた男性が余り始める。強者女性に見向きもされなくなった彼らはレベルを落とす。ということが連鎖的に起きて、モテとは程遠かった女性が恋愛しやすくなる。

次いで有利になるのは、強者男性だろうか。
いくら経済力のある男性でも複数人の妻と子を養うのは大変だろうが、今は女性も経済的に自立している。妻の数が多いことや、他の子への公平感を訴えれば、経済的な負担を最小限にすることも可能かもしれない。
強者女性の経済力と優秀な遺伝子を抱え込めるのは、大きなメリットだろう。妻同士が争わなければ。

弱者男性に次いで不利になるのは、強者女性の女王になれなかった強者女性ではないか。
例えば強者男性1人につき、強者女性10人が妻になるとしたら、その10人の中で争うことになる。今までは恋愛で無双してきた強者女性の中に、最下位が生まれることになる。

そもそも、現代日本の女性にとっては一夫多妻制は本来メリットは少ない。貧しい地域や国であれば、妻と子を一馬力で養える男性自体が少ないだろうから、富裕層の男性に女性を抱え込んでもらうことで、女性にとっても社会にとってもメリットがあるだろう。
だが、夫の夜を当番制にでもしない限り、夫の気持ちに任せる限り、妻は夫が来てくれないと子が持てない。一夫一婦制でもレスが問題になるのだ。夫の気持ちに任せていたら興味を失った女性のところには永遠に戻らないだろう。

私は現代日本に一夫多妻制を敷いてもうまくいかないと思う。
初めから不倫とわかっていても1番になりたがる女性がいる。たとえ妻に序列が付かなくても一夫多妻制で満足できるとは思えない。女性同士で1人の男性を巡って争う未来に幸せはない。
一夫多妻制を成功させるためには、男性にも全ての妻を平等に愛する必要が出てくる。妻同士を争わせないためだ。それを実現できる男性はすでに妻子とは別に愛人とその子を囲んでいるのではないだろうか。

一夫一婦制は女性に優しい制度だ。
優秀な遺伝子を残すことを本能とする女性にとって、婚姻制度がないとコスパが悪い。子を成した途端、男性は離れていき自力で子を育てなくてはいけない。第二子を設けたいと思ったら、また新たに男性を探さないとならない。
次の男性を見つけられなければ、生物としての種の保存が危うくなってくる。ならば初めから男女共に制約をかけても、一対一の婚姻制度を敷いた方がいい。理にかなっている。

なるべく多数の遺伝子を残したい男性の本能にとっては優しくないかもしれないが、強者になれなかった男性は一度婚姻関係を結べば新たな女性を探さなくても子が残せる。
現代では不妊や高齢出産や経済力などで安泰とは言えないが、あくまで種の保存と本能の話だ。

では、現代日本でどうすれば一夫多妻制が運用できるだろうか。それも考えたいが、長くなりそうなので次の記事に譲ることにする。

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