JBL WAVE100 TWS レビュー + ワイヤレスイヤフォン歴
使って分かる完全ワイヤレスの便利さ
2016年の初代 AirPos 登場から5年以上が経過し、Apple 以外の多くのメーカーも、次々に「完全ワイヤレスイヤフォン (True Wireless Stereo Earbuds : TWS)」を開発。それは、誰でもあたりまえのように使うツールになった。
私は、TWSに興味はあれど、ポロっと落とすのが怖くて、手を出さずにいた。
そして、2022年になって、ついに購入したのが「JBL WAVE100 TWS」。
もし、落として踏みつけたり、無くしても、5,000円 程度であれば、諦めがつくという感覚のもと、その価格帯でいろいろと見ていたら、JBLのこの製品に行き着いた。
製品のフォルムも良いし、「eイヤホン」の YouTube での紹介もみて決めた。
このような低価格のモデルもリリースできるのは、技術的にある程度成熟している、ということかもしれない。
マスクに干渉しない
「イヤフォン」「マスク」「メガネ」と『耳』の頼られる度合いは増す一方。
マスクの紐と、イヤフォンケーブルの耳周辺での干渉は、慣れれば慣れるものだ、と過ごしていたが、イヤフォンケーブルがなくなるだけで、こんなに楽に感じるとは、想像をしていなかった。
ワイヤレスイヤフォンでも、左右が繋がっているタイプだと、紐干渉が起こる。
使って実感する「完全」ワイヤレスの便利さ。
シンプルな操作 [ 電源ボタンなし、音量ボタンなし、蓋なし ]
WAVE100 TWS のケース(母艦)とイヤフォンは、程よい磁力で引きつけあい、スムーズに出し入れできる。しかも左右のイヤフォンが逆さになることがない磁気極性になっている。
ケースからイヤフォンを取り出せば電源ONでスマートフォンと自動接続、ケースに入れれば電源OFF。電源ボタンは無い。
利用の開始、終了、の手順が少なく、すぐに使える。シンプル。
これらの設計は、AirPods や、多くの TWS で共通と思われ、いまさらながら TWS が拡まっているのが分かった気がする。
さらに、WAVE100 TWS のケースには蓋もないので開閉する手間もない。
これまで使っていたイヤフォン、ヘッドフォンに比べて接続は素早いと感じる。
音量ボタンも無いので、スマートフォン側で音量調整をする。不便さは無い。
ワイヤレスの機器は、ワイヤーが無い代わりに、毎回の利用手順が増えることが当たり前、と、もはやその手間を意識もしていなかった。
しかし、シンプルになってみると、手順がフラストレーションであったことがわかる。
この TWS の手軽さは、有線イヤフォンの「ジャックに挿せば使える」という直感性に近いと感じた。
音質と片耳利用
この製品に限らず、音質の良し悪しについて、よくは分からない、というのが正直なところ。
そもそも、イヤフォンで聴くコンテンツが、ラジオ、ポッドキャスト、YouTube、がメインで、利用シーンは、歩き、電車、ごろごろ寝ながら、なので、そこそこの音質で良いし、いろいろなジャンルの音楽を聴いても、聴きづらいという印象は無い。
音楽に浸りたい場合は、発音部分の大きなヘッドフォンを利用すればよいと思うし。(一方、今後、高音質を謳うTWSに惹かれて使う可能性もあるけれど。)
WAVE100 TWS に、アクティブノイズキャンセル機能は無いが、カナル型で遮音性はある。
周りの音も聴きたい場合は、片耳だけで使う。意外と片耳利用が多い。
先述の動画の中でメーカーの説明によると、片耳で使う際(使わない方はケースにいてておく)に、ステレオの左右どちらかのチャンネルを発音するのではなく、左右を合わせたモノラル状態として、鳴らしてくれるらしい。(それをはっきりと認識はできていないけれど、聴いていて違和感を感じたことはない。)
まさか… ケースを無くす
ある日、WAVE100 TWS で音を聴きつつ、公園を散歩。そして、帰ろうと思ったら、ケースが無い。イヤフォンを無くすことは想像していたが、まさかケースを失うとは!焦る焦る。
あそこに座ってた時はあったはず、と、来た道をさかのぼり、ベンチの下にケースを発見!「あぁよかった。」と、心で叫ぶ。
ベンチに座った際にポケットから落ちたようだ。地面に転がっていて、多少の傷があったが、蓋なしのシンプルな設計も幸いしてか破損、故障はなかった。
なお、イヤフォンが耳から、ポロっと外れたことはほとんど無い。
耳の形は個人差あり、イヤフォンが取れやすい人もいるとのことで、私はたまたま平均的な耳の形状だったのだろう。
ワイヤレスイヤフォン歴
ここからは、JBL WAVE100 TWS を使う以前の、10年ほどを振り返ってみる。
ソニー DRC-BT30P
2010年ころ、ソニーの Bluetooth の音声レシーバーを入手。
当時 5,000円 程度で Amazonで購入した記録がある。
この製品の存在は、たしか バスケさん に教えてもらった。
この製品のイヤフォンジャックに、有線イヤフォンを挿すと、マイク付きのワイヤレスイヤフォンとして使える、というもので、今見ても、身につけるのに邪魔にならない小型ガジェット。
それなりに使っていた気がするが、おそらく、充電する手間や、Bluetoothの接続性などから、いつしか使わなくなっていた。
SOL REPUBLIC SHADOW
しばらくは、レシーバーも使わず、有線イヤフォンのみでスマートフォンの音楽を聴いていたと思うが、2007年頃、やはり知人が使っていた、SHADOW がよく見えて、これを入手。
肩に引っ掛けるタイプで、使い心地も良く、大満足。
別のメーカーのイヤーピースをつけてみたり。
使い続けているうちに、物理的にボロけてきて、接着剤で何度も補修するほど、愛用した。
nuraloop
2020年末頃、nuraloop のレビュー記事をみて、クラウドファンディングで購入。レビュー記事が名著だったと思う。背中を押された。
SHADOW 同様に、左右の繋がったワイヤレスイヤフォン。
最大のウリである「耳の形に合わせた音の調整をしてくれる」や、左右のイヤフォンが繋がっている安心感、アクティブノイズキャンセリング搭載、我らが スティービーワンダー がこのメーカーの宣伝に載っているということで、ありがた〜くしばらく使っていた。
しかし、ある時、iPhone の付属品でもある EarPods(有線イヤフォン)で、音楽を聴いてハッとする。
nuraloop で聴こえてなかった楽器の音が EarPods では聴こえる。つまり nuraroop の音質は今ひとつであることに、気がついたのである。夢から覚めた気分。
なお、 nura シリーズの他の製品は試していない。
ソニー WH-1000XM4
私の中での nuraloop ショック後、SHADOW や 有線イヤフォンをしばらく使っていたが、「高音質」への興味が募り、2021年末頃、WH-1000XM4 を入手。(これはイヤフォンではなく、オーバーヘッドのヘッドフォン。)
WH-1000XM2か、3の頃から気になっていて、試聴もしていた製品だった。
音質が良いであろうということは、もちろんだけど、ヘッドフォンを管理するスマートフォンアプリが多機能。
歩行を検知してアクティブノイズキャンセルを切り替えたり、位置情報も使って行動パターンを学習していたり。ノイズキャンセルのレベルや、音質の補正、イコライザーなど、考えられる機能は盛り込みました、という感じの、隙の無いガジェット。
街ゆく人が、このヘッドフォンを着けているのを見ると、心でニヤける。
寒い冬はオーバーヘッドタイプが、イヤーマフにもなるので良い。逆に、暑い時期は蒸れてしまうので、涼しくなるまでは登板回数は減る。
衣替えシーズンということもあり、この記事の先頭の JBL WAVE100 TWS の購入に至る。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?