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3年後を見据えて基本書をじっくり読もう

効率性が重視され、何でもかんでもすぐに結果を示すことが求められている昨今。

思うことがあります。

それもいいけど、もっと先を見据えてもいいんではないかなぁーと。

「3年後の稽古(けいこ)をせよ」

ってこれは相撲の世界でのお話でしたね。

割と好きだった漫画でも言われていたことですが、やっぱり勉強も急ぎ過ぎてはいけないなぁと思う。

歳をとるとじっくりと自力をつけるという基本を怠りがちですが、やっぱりそれでも先を見据えて腰を据えて取り掛かることの重要性は日々感じています。

で、若い人たちに思うことです。

ゼミでも、日ごろの勉強でもすぐに結果を求めがち、な気がします。

そんなにすぐに結果はでませんよ~と思います。

ただ、最近のゼミ活動においては、実践的な活動が増えてきて、成果が体感しやすいような工夫がされているのもあります。

地域との連携した活動などがそうですね。こうした活動は素晴らしいと思うとともに、もう一つ忘れてはいけないのは、基本書をしっかりと読む、基本を疎かにしない、ということだと思うんですよね。

基本書になればなるほど、じっくりと時間をかけて読まないと理解できません。

私自身、褒められたほど勉強したわけではありませんが、新井清光先生の「財務会計論」は理解できなかったので、ノートに丸写しして、勉強しました。

本を読んだり、基本書をじっくりと読んだりもこの時間でしか出来ない。

大学院時代に無理やり読まされた本で一番印象残っているのはこちらの本ですね(しかも原著で読まされた笑)。

あとは博士時代にトラウマが出来るぐらい取り組まされたのがこちら。

私自身は、フィールドワークもすることはありますが、それはあくまでもそれは基本的な概念や事象を確認するため、と思っています。

地域と連動して、短期間で何か成果を上げるようなことは求められたくないし、やっぱり無理(性に合わない)、と感じています。

これは地域と連携して活動している先生方を批判しているわけではなく、役割が異なる、と思ってるんですよね。

私は地域連携をする場合においてもじっくりと腰を落ち着けて、継続的に取り組んでいきたい、と思うタイプで、地方自治体が行っている地域活性化事業のような「一年間で、ハイ報告書書いて!」ということは向いていないんですよ笑

短期的な成果を長期的的なものへと繋げられる力を持っている先生もいると思いますが、私はその柄ではない。

最初から中長期的な視点で取り組んでいき、じっくりと腰を据えてやっていきたいな、と感じています。

というわけで、私自身もそして一緒に学んでいく学生さんにも「3年後を見据えて、今こそ基本書をじっくり読もう!」と言っていきたい、と思います。

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