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人の気持ちに寄り添う:カーネギーを読む③

カーネギーを読むの3回目です。

カーネギーの基本スタンスとして、

人は感情的な生き物である、という考え方があり、それを念頭に置いた上で言動せよ、ということがあります。

私たちはよく「あの人は気難しいから」などと言う。しかし、自分もたいがい気難しい一面を持っていることを忘れてはいけない。実際、程度の差こそあれ、全ての人が気難しい一面を持っていると言っても過言ではない。なぜならば、どんなに論理的に考えているように見えても、人間は究極的には感情的な生き物だからだ。論理的に考えて感情的に行動するのが、人間の本質である。人を動かすには、まずそれを理解する必要がある。

感情で動く。

その人の気持ちに誠実に寄り添い、言動することの大切さを説いています。

自分も感情的な人間である、と言うことを受け入れ、それで相手の立場を理解することが必要です。

ただ、これは言うは易し行うは難し、です。

なぜならば、みんな自分が正しい、と思っています。

そうした中で、折り合いをつけていくことの難しさがあります。

例えば、自分の中では明らかに自分が正しいと思っていることがあるとします。

相手の立場を理解して話をすると言うのは、時に自分が正しいと思っていることを脇に置いて話をする必要もあります。

人によっては、相手が間違いを認めていないのに自分が妥協して話をすること対する違和感を感じる人もいるかもしれません。

心のわだかまりが生じることもあるでしょう。

ではどのようにしてその気持ちと折り合いをつけていく必要があるでしょうか?

その一つは傾聴、相手の話をよく聞くと言うことにあるでしょう。

これもまたカーネギーの中で繰り返し言っていることです。

相手の話をきちんと聞く。それだけで相手の問題、心のわだかまりの多くが解消されると言います。

そして、もう一つは、相手に関心を寄せる、と言うことでしょう。

人は自分が一番大好き、になりがちです。

ですが、傾聴することを通じて相手に対して関心がある、と言うことを伝えることができれば、相手の気持ちは自然とほぐれていくのではないでしょうか。

なので、傾聴をしている最中にも、要所要所で質問をして、相手に対して、あなたに関心を持っている、と言うことを示す必要があります。

決して自分のことばかり喋っていはいけません。

傾聴を通じて相手に関心を寄せた後に、最後に自分の気持ちを相手に伝えるのはどうでしょうか?

そうすると自然と相手も自分の悪いところ、改善すべきところに気づき、言動が変わってくるのではないでしょうか?

もちろん、一足飛びにうまくいくとは思いません。

一つ一つ試行錯誤してみて、自分なりに良いやり方、呼吸を見つけていけると良いですね。




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