見出し画像

バランスシートの理解の仕方

複式簿記を理解するうえで、まず障壁となるのはバランスシート、つまり貸借対照表かもしれません。

理解が難しい

と思う人が多い項目の1つですね。

なぜ、難しいと感じるのか?

資産=負債+純資産(資本)

という資本等式の理解が

収益―費用=当期純利益、

よりも抽象概念度が高いから、

またはどの範囲が資産に入るのか?資産の分類に関する理解も難しいと感じることが多いから。

同様の理由で負債、純資産も同じ、になります。

貸借対照表の理解のためには、慣れるしかない、という要素ももちろんあります。

ですが、簡単に整理していきましょう。

まず、資産は基本的に、現金化できるようなものが計上されています(現金そのものも資産です)。

そして現金化できるスピードに応じて資産の分類が、流動資産、固定資産というように分かれています。

簿記・会計の教科書では、投資その他の資産や繰延資産なども出てきますが、ここでは無視してもよいでしょう。

資産の中には、資産を購入するために使う現金、さらに営業用に使う流動資産があります。さらに事業を行う上で使用する固定資産もあります。中には無形資産、のれんが多額に計上されているケースもありますが、やはりここでも無視しておきましょう。

現金化できる、というところが最大のポイントです。

仮に現金化できないようですと価値を切り下げなければなりません。

それが減損といわれる仕組みです。

「資産 減損」と打って検索するとおそらく多くの減損事例が出てくるのではないでしょうか?

企業は資産を現金化してナンボの商売とも言えます。

そして資産の帳簿価額を上回る額で現金化していくことで、企業の利益がもたらされます。

固定資産であってもそれを使用することでプラスの影響をもたらすものでなければなりません。

減価償却費の計上が収益と費用を対応させる現金化の仕組みである、と考えれば理解は早いのではないでしょうか?

今回は時間の関係でここまで、としてまた続きは触れていきたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?