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「本質が求められる時代」


こんなかっこいいタイトルにしてしまったけど、

感覚として感じたことが、これだったんです。


最近感じるのは、

「みんなもう嘘や建前に飽き飽きしている」

ということ。


ニュースも政治もそうかもしれない。

コロナによって、私たち人間の動物的本能が目覚めたのか、

「これなんか違うよね」

というのを、感じている気がします。


私は仕事柄、若い人たちの就職に必要な「面接指導」をする機会が多いのですが、若者たちも「嘘が好き」なんです。


「盛る」という言葉で、自分をよく見せるための嘘をたくさんつく。

私だけではなく、面接官は話を聞いているだけでなく、その人の人となりや言動を見ているので、話と見た目からわかるものの不一致があると、

「嘘ついてるな」と思ったらそれ以上は聞かず、容赦なく落とす、ということが度々あるのを知っています。


もちろんこれは人気がある業界だからこそできることで、受験生が少ない業界や会社だと、嘘をついていると分かっていても、採用せざるを得ないという、人手不足による「負のスパイラル」に苦しむ所も多いでしょう。


ただ私は教える側として、30年間一貫して「嘘をつくな」と教え続けています。

なぜなら、嘘はバレるから。

嘘をつく人は、人間的に信用できない、信用できない人間に毎月20万以上のお金を払いたいなんて、誰も思わないから、というのが理由です。


私に教えて欲しいという人たちの中には、「うまい嘘のつき方を教えてもらえる」と思っている人も一定数いるようで、「楽して合格できる方法」を知りたい人もいるようです。もちろん自分の短所を和らげていう方法とか、多少のテクニックは教えますが、言っていることは全て本当のこと、というのを教えて、生徒さん自身のポテンシャルは言うまでもなく、正直にお話しすることが良かったのか高い合格率を維持してきました。


今までは、どんな人でも拒まずしっかりと教えていけば、なんとかなると思っていましたが、2022年から方針を変えることにしました。

本質を理解しようと思う人にだけ、教えていきたいと思っています。

今の時代の空気感から、「さらに本質を求めると思うから」です。

本質とは人間力、だと思っています。


良い人材は、どこの会社も喉から手が出るほど欲しい。

悪い人材、つまり人間力が不足している人は、どこの会社もいらない、という結論を出すと思っています。


それは就職だけでもなく、今まで学歴や会社名、肩書き、資産、名誉で人を判断していた時代が終わり、「その人がどんな人なのか」がみられる時代になっていると感じます。


人間力が信用力になり、それが水戸黄門の印籠のように、スムーズに自分のやりたいことができるようにもなるし、必要なサポートも得られる時代なのだと思います。

目に見えるわかりやすい学歴、会社名、肩書き、資産、名誉から、目に見えにくいけど、人が直感的に感じる人間力がものを言う時代になってきたのを感じます。


そうは言っても、私自身が人間力があるか、と言われたら、自信を持ってイエスとは言えないけど、嘘をつかない、人を裏切らない、陰口を言わない、など、基本的なことはずっと続けていきたいと思っています。


簡単そうで、続けていくことが難しいもの。

だからこそ価値があり、人が認めるし、集まってくる。

そんな時代になったのだと感じるこの頃です。


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