子供のように生きる
私の知り合いの人たちが、「永遠の5歳児」と、自分のことを言っているのを聞いたことがある。
それも何人も、だ。
その時はその意味がよくわかっていなかった。
でも、最近はその意味がようやくわかるようになってきた。
例えば、「自分に嘘をつかないこと」
私を含め、大人になればなるほど、人は自分に対して嘘をつく。
好きでもないものを、好きと言ってみたり(打算)
納得していないものを、納得していると言ったり(言えない立場もある)
義務でやっているのに、自分がやりたいからやっていると自分を納得させている(責任感や、我慢が美徳という考え)
でもそれらは全て自分に嘘をついている。
自分に嘘をつき続けると、
やがて自分が、本当はどう思ってるのか、が分からなくなるのがわかった。
自分では納得してる、
と思っていても実は納得していないのだから。
その証拠に、心のどこかにもやもやが残っているはず。
例えば、主婦。
私にも経験があるが、自分は家族が喜んでくれれば良いと思って始めたことも、そこに家族の感謝がなかったり、「あなたがやるのが当たり前でしょ」という空気を感じると、自分を犠牲にしているのかもしれない、と言う気持ちが出てくる。
結婚当初は、「なんでもしてあげたい」と思っていた夫婦が、
だんだんと「当たり前」にお互い感じてしまい、感謝の言葉がなくなり、思いやりがある態度がなくなり、やがて「自分は自分を犠牲にしながら、義務でやっている」と思うようになる。
人間とは、「無償の愛」を注げるのは、子供かペットなのではないか、とさえ思えてくる。
無償の愛を注ぎ続けられるのは、無償の愛によって自分が愛を得ていると感じている、マザーテレサのような人かもしれないが、私はまだその域には達していない、と気づく。
人の目が気になる場合も、自分に嘘をつくことがある。
「やっぱり安定っていいよね」
と誰かが言って、みんなが賛成をすれば、自分が違うと心の中で思っていても
「そうだね」
と合わせてしまう。
最初は、「違う」と思っていたのに、自分への嘘を繰り返していくと、だんだん「安定っていいよね」というのが、自分の信念になっていくかもしれない。
じゃあ、どうしたら自分に嘘をつかずに生きていけるのか、考えてみた。
あまり影響のないところで自分に嘘をつくのをやめてみる。
例えば1人でご飯に行った時、自分が本当に食べたいものを食べる。
カロリーとか、値段がとか、そういうことを度外視して、本当に食べる。
すごく幸せな気分になる。
次のステップは、自分の身内と一緒にいるときに、自分の本当に思ってること、感じていることを言ってみる。
最初は驚かれるかもしれないが、あなたを理解し、認めてくれている人ならば、問題はないはず。
カミングアウト、つまり本当に自分が思っていることを伝える、と言うことで、一つ一つ心が軽くなっていく。
その結果、そのうち自分が思っていることが、すぐにわかるようになる。
心がピュア、純粋な状態だ。
これが素直で正直と言うことではないだろうか。
素直で、正直、と言ってすぐに思いつくのは「子供」だ。
嘘つきで、素直でない1歳児なんてほとんどいない。
そして素直で正直には「直す」と言う字が入っている。
「正しく直す」のが、「正直」
「素に直す」と「素直」
(漢字ってすごい)
こんな生き方を、これからはしてみようと思っている
多分、自分に嘘をつかなくなったことで、離れていく人たちもいると思う。
でもその人たちは嘘をついている私を、いいと思ってくれた人なのだから、離れてもらった方がいい。
むしろ、自分を正直に出して集まってくれた人たちが、あなたのことを好きになってくれた人なので、素のままで居られて楽だ。
これからは楽に、楽しんで生きる。
無理して、我慢しない。
好きなことに熱中して生きる。
そんな価値観や生き方をしていきたい。
まさに「子供のように」。
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