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スマホが集中を阻害する

こんにちは。

「スマホ脳」アンデシュ・ハンセン著を読みました。

アップルの創業者スティーブ・ジョブズはわが子にiPadを触らせなかったそうです。ビル・ゲイツは14歳まで子供にスマホを持たせなかったそう。

そこには様々な理由があります。

私たちは友人と連絡を取るため、新しい情報を仕入れるため、スマホを手放すことができません。スマホが気になってしまうのは、私たちの祖先と関係があります。私たちの祖先にとって生き残るために、新しい情報を仕入れることは死活問題でした。天候の変化によってライオンの行動がどのように影響するのか、カモシカが注意散漫になるのはどの様な時か。これらの情報に敏感な人間が生き残っていきました。私たちはその子孫です。そして、私たちは新しい情報に接すると脳がドーパミンを産生します。

皆さんご存じの通り、ここ数年でスマホが早いスピードで普及しました。人類の長い歴史のなかでここまで素早く大量の情報を提供できるものはありませんでした。スマホという素晴らしく便利なものが普及しましたが、私たちの脳の構造は祖先と同じままです。

スマホの情報に触れるたび脳からドーパミンがでるため、私たちはクリックすることをやめることができません。実は、私たちはスマホなどでHPを見るとき、今見ているページよりも次見るページに夢中になっていると言われています。インターネット上の5分の1のページに私たちは4秒以上滞在していません。

その様な中で、私たちは基本的に1つのことしか「集中」できません。マルチタスクという言葉がありますが、実際は複数のタスクの間を行ったり来たりしているのが現実です。

何かに集中していても、スマホに着信があると確認してしまう方は多いと思います(私もその1人です)。スマホが集中力に与える影響を調べた実験があります。大学生をスマホをサイレントモードでポケットに入れた状態のグループと教室の外に置いたグループに分けて、それぞれ同じ集中力のテストを受けてもらいます。結果は、教室の外に置いたグループの方が成績が良いというものでした。これは、スマホがポケットに入っているだけで、集中力が阻害されることを示しています。

情報を誰でも素早く手に入れることができる中、今後ますます集中と熟考が大切になっていくると考えます。しかし、それをスマホが阻害してしまっている可能性があります。

モンテッソーリ教育でも、指の発達が脳の発達と密接な関係があると言われています。ハイテクなiPadで行うパズルと実物の指を使うパズルは私たち大人にとっては差はありません。しかし、子供の発育期では、実際に指を使ってパズルをする、文字を書くことは重要です。

また、親がiPadをよく触っていると当然子供も興味を持つと思います。我が家でもiPadを今後のどのように取り扱うか模索しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!



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