第41回上野東照宮 冬ぼたん(1月12日撮影)
こんにちは!上野案内所です🙋♀️
今回は2023年1月12日に撮影した『上野東照宮ぼたん苑の冬ぼたん』の様子をご紹介いたします。
上野東照宮ぼたん苑では春と冬に牡丹、秋にはダリアの催しが行われ、年間を通じて季節の花木をご覧いただけます。冬の催しで見られる牡丹は 「寒牡丹」と「冬ぼたん」の2種類があります。
牡丹には早春と初冬に咲く二期咲きの品種があり、それらは「寒牡丹」 と呼ばれています。気候に大きな影響を受けるため、 咲かせるのが極めて困難な牡丹です。
それに対して、特殊な栽培の技術を用いて咲かせたものが「冬ぼたん」 です。花の少ない冬に、 縁起花として華やかに咲きます。
それでは、苑内の様子をご覧ください!
ぼたん苑に入るとまず、美しい和傘がいくつか飾られており、入口から風情のある雰囲気が広がります。
苑内の装飾は、季節によって変わります。撮影時は小正月の装飾が飾られていました。これから暖かくなるにつれて、節分や春らしい装飾に変わっていきます。
苑内のメインとなる牡丹は、その大きさや色は様々です。
戸川寒(トガワカン)は、 苑内で見られる代表的な「寒牡丹」です。 春に咲く花は「平咲き」という咲き方で花弁が完全に見え、花が横に張るように咲きます。
冬咲きの花は春に咲く花と比べてとても小さく、葉もあまり開かないのが特徴です。
牡丹にはそれぞれ、霜よけの為にわらぼっち(藁囲い)というものがかけられており、一つ一つ職員の方々が手作業で作っています。
わらぼっちからはみ出るように咲いているこちらの牡丹は黄冠(おうかん)という品種です。
牡丹以外のさまざまな季節の花を観賞できるのも、冬のぼたん苑の見どころです。その一部をご紹介いたします。
三椏(ミツマタ)は、その名の通り枝が3つに分かれている花で、黄色い小花を咲かせます。ミツマタの樹皮は、紙幣の原料などに使われています。苑内にあるミツマタは元々大きいものがありましたが、病気で枯れてしまった為、今はその子供の花が咲いています。
蝋梅(ロウバイ)は別名「唐梅(カラウメ)」とも呼ばれ、その名の通り中国原産の樹木です。花の質感が蝋に似ていることから名付けられました。近づくと、甘い香りが漂ってきます。
一足先に紅梅(こうばい)が、見頃を迎えようとしています。
河津桜は、2月上旬に見頃を迎えます。
こちらの小さなカゴ。近づいてみると…
春の七草が植えられていました!
小さくてとてもかわいらしいです😊
このように、いつ訪れても苑内で季節の花を観賞できるように、職員の方が工夫を凝らして栽培しています。そんな美しい苑内で、たくさんの来訪者がカメラを向けていました📸✨
ぜひみなさまも、冬のぼたん苑にお立ち寄りください。
過去の催しの様子も、合わせてご覧ください💁♀️
▼2022年1月14日の冬ぼたん
▼2022年4月14日の春ぼたん
▼2022年10月のダリア展
冬の催しで見られる牡丹には「冬ぼたん」 と 「寒牡丹」