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第1章 公衆衛生学 正誤問題

調理師 正誤問題集

第1章 公衆衛生学 問題

問題1 ウィンスローは「公衆衛生とは、個人的な努力を通じて、疾病予防、延命、肉体的・精神的健康を増進する科学であり、技術である」と定義している。
答1.✖ 
ウィンスロー(C. E. A. Winslow)の定義がよく用いられる。「公衆衛生とは、地域集団の健康を増進するための組織的な努力を通して行う科学、技術である」という定義である。

問題2 世界最初の公衆衛生法は、1848年イギリスで、産業革命を契機として制定された。
答2.〇 
世界で初めてイギリスで、公衆衛生法が制定された。産業革命は、産業が発展した一方で、感染症の大流行や生活環境の悪化、貧困をもたらした。イギリス人のチャドウィックはこの状況を「サニタリー・レポート」として発表し、これがきっかけとなって、公衆衛生法が制定された。

問題3 次は、日本の公衆衛生の基盤となる日本国憲法第( )条の条文である。
「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障、及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」
( )の中に入る正しい数字は、(4)の25である。

  1. 13 (2) 14 (3) 22 (4) 25

答3.〇 
日本の公衆衛生は、日本国憲法第25条によって定められている。第25条は国民の健康生活権、国家の至上責務を示しており、生存権規定という。第25条に基づく行政を衛生行政、法律を衛生法規という。

問題4 WHOとは世界保健機関のことで、国際連合の専門機関の1つである。本部事務局は、国際連合と同じアメリカのニューヨークにある。
答4.✖ 
WHOとは世界保健機関といい、国際連合の専門機関で、国際的な保健衛生事業を行っている。本部事務局は、スイスのジュネーブにある。

問題5 WHO憲章の「健康」の定義は『健康とは、身体的、精神的、(A)に完全に良好な状態であることであり、単に疾病や虚弱でないということではない。』である。(A)に入る語句は「衛生的」である。
答5.✖ 
(A)に入る語句は、社会的である。WHOの健康の定義は、「健康とは、身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態であることであり、単に疾病や虚弱でないということではない。」である。

問題6 ヘルスプロモーションは、アルマ・アタ憲章ともいい、「すべての人々が、自分自身で健康づくりができるように政策を健康の観点から見直す」という理念のことである。
答6.✖
WHOは、1986年にヘルスプロモーションを提唱した。これをオタワ憲章といい、「人々が自らの健康をコントロールし改善できるように、すべての政策を健康づくりの観点から見直すという考え(健康政策の必要性)」をいう。1978年のアルマ・アタ宣言ではプライマリーヘルスが定義付けられた。

問題7 食品衛生法で定められている保健所の業務の1つに、飲食店の食品衛生監視・指導がある。
答7.✖ 
地域保健法により、都道府県や特別区などに保健所の設置が定められており、地域の公衆衛生活動を行っている。飲食店の食品衛生監視も保健所の業務の1つである。

問題8 衛生行政を行う国の中央省庁は、厚生労働省である。
答8.〇 
衛生行政は、日本国憲法第25条に基づき、厚生労働省が所管となって行う行政をいう。

問題9 UNICEF(ユニセフ)、FAO、WHOの3つの組織は、すべて国際連合の専門機関である。
答9.〇 
ユニセフは国連児童基金、FAOは国連食糧農業機関、WHOは世界保健機関をいう。3つともに国際連合の専門機関である。

問題10 調理師免許は、都道府県知事から与えられる。
答10.〇 
申請後、添付書類が審査され、都道府県の調理師名簿に登録され、都道府県知事から調理師免許が与えられる。

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