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9. 認知症の理解

介護福祉士 正誤問題集

9. 認知症の理解

問題1 「平成29年版高齢社会白書」(内閣府)によれば、2025(平成37)年の認知症高齢者数に関する推計値は、約500万人である。
答1.×
「平成29年版高齢社会白書」(内閣府)によれば、2025(平成37)年の認知症高齢者数に関する推計値は、約700万人である。

問題2 認知症(dementia)の人を支援する施策として、介護保険制度では、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)は、居宅サービスに位置づけられている。
答2.×
介護保険制度では、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)は、地域密着型サービスに位置づけられている。

問題3 加齢によるもの忘れと比べたときの、認知症(dementia)によるもの忘れの特徴として、もの忘れの自覚はない。
答3.〇
加齢によるもの忘れは、体験の一部を忘れるものであるが、認知症によるもの忘れは、体験の全部を忘れるものである。

問題4 見当識障害とは、忘れて覚えていないにもかかわらず取り繕いながら話すことをいう。
答4.×
見当識障害とは、時間、場所、人物などが正しく認識できなくなることである。

問題5 認知機能障害による見当識障害では、人物の認識も障害される。
答5.〇
見当識障害は、時間や場所についての認識が障害されるほかに、人物の認識も障害される。

問題6 運動機能に障害が認められないのに、目的に沿った適切な行動が取れなくなることを失効という。
答6.〇
失行には、衣服を適切に着たり、脱いだりすることができなくなる着衣失行や、洗濯機や掃除機などの使い方を忘れる観念失行などがある。

問題7 認知機能障害による失認は、視覚や聴覚の障害が原因である。
答7.×
失認は、感覚機能は損なわれていないにもかかわらず、見たり聞いたりしていることを脳が認識できない場合をいい、脳の障害が原因で起こる。

問題8 うつ病(depression)に伴って認められる仮性認知症(pseudodemenua)の特徴として、症状が急速に進行することが多い。
答8.〇
うつ病に伴って認められる仮性認知症の特徴として、本人に病識がある、食欲が減る、午前中に具合が悪いことが多い、症状が急速に進行することが多い、などがあげられる。

問題9 高齢者のせん妄(delirium)は、薬剤によって生じることがある。
答9.〇
高齢者のせん妄は、高熱、脱水、薬剤によって生じることがある。

問題10 高齢者のせん妄(delirium)は、症状の変動は少ない。
答10.×
高齢者のせん妄は、日内変動がみられ、夕方以降に症状が強く出ることが多い。夜間に起こることが多いので、夜間せん妄といわれる。

問題11 高齢者のせん妄(delirium)は、意識レベルは清明であることが多い。
答11.×
高齢者のせん妄は、急激に発症し、意識レベルが低下することが多い。認知症(dementia)は、緩やかに発症し、意識レベルは清明であることが多い。

問題12 軽度認知障害(mild cognitive impairment)では、記憶力の低下の訴えがある。
答12.〇 
軽度認知障害では、記憶力の低下の愁訴(訴え)がある。

問題13  軽度認知障害(mild cognitive impairment)では、日常生活に著しい支障がある。
答13.× 
軽度認知障害では、基本的な日常生活に支障はない。生活能力は自立している。

問題14 軽度認知障害(mild cognitive impairment)は、認知症(dementia)の一種である。
答14.×
軽度認知障害は、認知症の一種ではない。全般的な認知機能は正常である。

問題15 初期のアルツハイマー型認知症(dementia of the  Alzheimer's type)における認知機能障害の特徴として、エピソード記憶が障害される 。
答15.〇
エピソード記憶の障害は、初期のアルツハイマー型認知症の記憶障害の特徴である。

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