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8. 発達と老化の理解

介護福祉士 正誤問題集

8. 発達と老化の理解

問題1 乳幼児の標準的な心身の発達では、1歳頃、喃語が現れはじめる。
答1.×
言語の獲得は、こころや思考、社会性の発達に関与する。生後1か月頃になるとクーイング(「アー」「ウー」「クー」といった声)が聞かれ、その後2文字以上で意味をもたない喃語を発するようになる。1歳頃になると、意味のある単語を話しはじめる。

問題2 乳幼児の標準的な心身の発達では、 2歳頃、二語文を話すようになる。
答2.〇
1歳頃に、音と意味が結びつき一語文を発するようになる。「ワンワン、きた」などの二語文を話せるようになるのは、2歳頃である。

問題3 父親の友人に父親がにこやかに話しているのを見て、子どもが父親の友人に笑顔を見せることは、社会的参照の説明として適切である。
答3.〇
他者の表情等を参照して自分がどのように行動するかを決めることを、社会的参照という。

問題4 子供が父親と一緒に自動車を見ることは、二項関係の説明として適切である。
答4.×
「自分」と「他者」の1対1の関係を二項関係という。「自分」と「他者」と「物」の関係は三項関係という。

問題5 エリクソン(Erikson,E)の発達段階説において、青年期の発達課題として、同一性の獲得がある。 
答5.〇
青年期は、身体的・精神的に自己を統合し「自分とはこういう人間だ」という同一性(アイデンティティ)を確立する段階である。

問題6 ハヴィガースト(Havighurst,R)が提唱する児童期(中期児童期)の発達課題は、両親や他の大人たちからの情緒的自立である。
答6.×
両親や他の大人たちからの情緒的自立は、ハヴィガーストが提唱する青年期の発達課題である。児童期の課題は、読み書き計算などの基礎的学力の習得や日常の遊びに必要な身体的技能の学習などである。

問題7 老人福祉法では、原則として70歳以上の者を施策の対象としている。
答7.×
老人福祉法では、原則として65歳以上の者を施策の対象としている。

問題8 高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律(高齢者虐待防止法)では、65歳以上を高齢者としている。
答8.〇
高齢者虐待防止法では、65歳以上を高齢者としている。

問題9 高齢者の医療の確保に関する法律では、後期高齢者を65歳以上としている 。
答9.×
高齢者の医療の確保に関する法律では、65歳以上75歳未満を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者としている。

問題10 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律では、高年齢者を55歳以上としている。 
答10.〇
高年齢者等の雇用の安定等に関する法律では、高年齢者を55歳以上としている。また、高年齢者が希望する場合は、65歳までの継続雇用を義務づけている。

問題11 普通自動車対応免許を有する65歳以上の者は、その運転する自動車に指定の標識をつける義務が生じる。
答11.×
普通自動車対応免許を有する75歳以上の者は、その運転する自動車に指定の標識をつける義務が生じる。

問題12 道路交通法では、免許証の更新の特例がある高齢運転者を65歳以上としている。
答12.×
道路交通法では、免許証の更新の特例がある高齢運転者を70歳以上としている。さらに、75歳以上の者には、認知機能検査を義務づけている。

問題13 高齢者は頑固な性格になるということはエイジズムにあたる。
答13.〇
エイジズムには身体面に対する否定的なイメージのほか、経済面に関する偏見がある。心理面や人格に関しても「高齢者は頑固な性格になる」などの一律的な見方はエイジズムにあたる。

問題14 高齢者の流動性知能が低下することはエイジズムにあたる。
答14.×
計算・暗記や推理、新しいものを覚える流動性知能は加齢とともに低下する。これは老化という身体的な変化の特徴である。

問題15 サクセスフルエイジングは客観的な幸福感のことである。
答15.×
サクセスフルエイジングは主観的な幸福感のことである。

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