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看護師国家試験 疾病の成り立ちと基本的な病変

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看護師国家試験出る疾病の成り立ちと基本的な病変をまとめました。 必ずおさえておかないといけない項目を掲載しています。各項目を理解しやすくできています。オーディオブックを合わせてご… もっと読む
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看護師国家試験 疾病の成り立ちと基本的な病変 4

看護師国家試験 疾病の成り立ちと基本的な病変 4

免疫機能の障害1.膠原病

病変部位の結合組織の膠原線維に、粘液性膨化がみられるという共通の病理組織学的変化をもつ一群の全身性慢性炎症性疾患を膠原病という。
古典的には、リウマチ熱、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、全身性進行性硬化症、結節性多発動脈炎、皮膚筋炎の6疾患を膠原病と呼んでいたが、現在では類縁疾患をも含め、より広義に膠原病とする。
全身の血管および結合組織にフィブリノイド

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看護師国家試験 疾病の成り立ちと基本的な病変 3

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循環機能(心臓)の障害1.先天性心疾患

胎生期に心臓および大血管の分化・発育が障害されて生じた心臓および大血管の奇形をいい、遺伝性のもの、環境因子によるもの、両者の相互作用によるものなどが考えられているが、不明の場合も多い。
発生頻度は出生の約0.8%で、家系内に患者がいる場合はその2‐ 5倍発生率が高くなる。
先天性心疾患は、無チアノーゼ群(右心症、大動脈狭窄など)、遅発性チアノーゼ群(心室中

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看護師国家試験 疾病の成り立ちと基本的な病変 2

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医療による健康被害1.薬害

医薬品の有害性に関する情報が有効に活用されず社会的に引き起こされる人為的な健康被害を薬害という。
サリドマイドによる奇形の発生、キノホルムによるスモン(SMON)の発症、血友病患者への非加熱血液製剤投与によるHIV感染(薬害エイズ)や汚染された硬膜移植に伴うクロイツフェルト・ヤコブ病、血液凝固製剤の投与によるC型肝炎(薬害肝炎)などがある。

2.輸血後肝炎

血液ま

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看護師国家試験 疾病の成り立ちと基本的な病変 1

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基本的な病変1.萎縮

組織や臓器がその性状に異常を起こさずに、容積のみが小さくなることを萎縮といい、細胞の容積の減少である単純萎縮と、細胞数の減少である細胞性萎縮がある。
萎縮は原因別に、老人性萎縮、無為萎縮 (廃用萎縮)、圧迫萎縮、神経性萎縮などに分類される。
老人性萎縮は一種の生理的萎縮(退縮ともいわれる)であり、無為萎縮(廃用萎縮)は長期間臥床で両下肢が次第にやせ細ってくるような萎縮をいう

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