見出し画像

好きがわからん

ずっとよくわかんないまま生きてた。昔はよくわかんないことすらわかってなかった。何も考えてなくて、何にも気づけなくて、だからこそ色々な好きを発信できる人達がとても羨ましくて、いつも真似してた気がする。音楽もテレビもファッションも人も。自分の周りに存在する全ての物事に対して好きがなかった。でも1人は嫌だったからわかってるフリして、ついていけてるフリして、ほんとは何も分かってないくせに。無駄に器用だったから割となんでも人並みにはできた。だからついて行くことには困らなかった。でも何が好きなのとか何がやりたいのとか言われても自分の中に何も無いからその人が好きそうなものとかやりたそうなことをふわっと伝えてた。相手に喜んでもらえたらそれでよかったな。通したい我なんてなくて、ほんとに何も無かった。今思うと、私にとっては目の前の誰かさえ喜んでくれれば多分なんでもよかった。

大学に入ってから、おそらくこれから先ずっと好きでいられると確信できるものに出会った。最近自分の好きな服やメイクの傾向にも気づき始めた。少しずつ自分のことをわかり始めてるように思う。生きる楽しさってこうやって少しずつ分かっていくんだね、いや私が少しずつでしかわからないだけで一瞬で全てわかりましたって人もいるかもだけど。私はまだほんのちょっとしかわかってないから生きててもしょうがね〜って毎日思っちゃうんだけど。明日も、好きとかわかんな〜人生どうでもいい〜〜って思いながら生きてくんだろうな。そんな感じで頑張って生きていけたらいいなって、今は思う。