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対ピンチ△の戦い方

僕はピンチが苦手だ。遭遇したら一刻も早くその場を立ち去りたい。
気まずいとか怒られるとか責任を取らされるとかは避けたい。

昨日今日そうなったわけではない。おそらく生まれてこのかたずっとそう。

流石に自分がそういうもんだと分かっているから、段取りよく、器用に迅速に、人と人の間に入って繋いで、とピンチを迎えないための術を磨き続けてきた。

誰の不満も不安も生まないことで、苦手な場面に向き合うシーンを可能な限り減らしてきた。

そういう爪を研いできた。


しかし弊社で僕を評価する立場のおじさんは、トラブらない僕のことを「ぬるま湯状態」という。うける。
分かる。知ってた。このおじさん、無類のピンチ好きなのだ。

ピンチこそが人を成長させる論の下に育ち、ピンチを乗り越えた人間と、ピンチを乗り越えられなかった人間を評価する。
ピンチを迎えない人間には興味がない。それめっちゃ感じる。

昔ワルだったけど更生して真面目にやってますって人間を見ると目がデレデレ三日月型になるに違いない。

そしてこのおじさんの目をデレデレ三日月型にする同期がいる。
彼はとんでもないトラブルシューティング力をもって、とんでもない数のトラブルをシュートする。

いや、すごい。普通に尊敬してる。
どうやっているのか気になる。聞いてる。△の自覚あるからね。
でもほんと、彼だけでなくて、僕も目標に対して文句言われないだけの数字なのよ。

彼みたいになりなさいなんて言われる筋合いなくない?
じゃあそういうやつ気が済むまで採用したらよくない??
いろんなタイプのメンバーがいるほうがいいよね、みたいなこと言ってませんでした??? は????


ボールが落ちるところに先にいられれば飛び込まなくて済む。
落ちる先をコントロールできたなら動かなくても済む。
協力してくれる人がいれば自分の力だけでボールを拾う必要もない。

ピンチを生まない、魅せるプレーをしない人間のことも見てくれたっていいじゃないか。

こちらはもう、そうやっていくって決めてるんだよ。

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