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この世に生まれてきた意味 中学生前編

こんにちは

ほぐしびとwordsです。

暗黒時代の私の話です。

中学生になった私は手のつけられない子になっていた。仲間は世間から見放された奴らばかり。喧嘩上等。強い自分がかっこよく大人の言うことなんかクソ喰らえ。自由を勝ち取るために何と戦っていたんだろうか?生きていく意味もわからない。いつか私の心を抱き締めてくれる人を待っていた。もう大丈夫だよって。

女の子になるのが嫌で制服を着るのを拒んだ。ジャージで登校。何度も玄関で帰された。制服を来てこいと…大半は体育館、グランドで寝て過ごしていた。

仲間は多かった。アリから象まで。真面目な子に勉強を教えて貰ったが…わからない。テストはその子から全ての答えを見せて貰った。先生にはすぐにバレた。よく校長室に呼ばれお説教されるたが…耳に入らなかった。天井の点の数を数えて終わるのを待っていた。

ある日体育教科の先生に捕まる。国士舘大学を出た陸上部の顧問。ヤクザみたいな顔。車のナンバーまでが893。『走るの好きか?』いきなり聞く。うなづく私。50mのタイムを計る。かなりの高タイムに『大会出るか?』なんだこいつ?走らせていきなり大会?私が?出たいかも…小学生だった時の私に対するあの歓声をまた味わいたい。『出る』中学入って大人に対して初めての笑顔。顧問だけは私の身なりを注意しなかった。

オキシドールで金髪にした髪。走るとヤマンバみたいだった。ヤンキーが走る。真面目に走る。仲間達は私を見て笑う。笑ってくれるのが心地よい。練習は嫌いじゃなかった。何も考えないでひたすら走るから。自由を勝ち取った気分になれるのが最高。

顧問から提案された。『お前さ。女子サッカーとかやれば』またいきなりワケわからん事を言うやつだなぁ~。でもやりたい。ただお金がない。

悪友のお父さんに仕事を紹介してもらう。悪いことだが凄くお金が貰える。人間をやめさせてしまうような物を売る。袋詰めして売るだけ。簡単な仕事だった。中学生なんてこれが良いのか悪いのかなんてわからない。言われた通りにすれば多額のお金が貰えるから。私には素晴らしい仕事に思えた。

家族は私に関心を持たなくなった。もっと大変な人が同居してきたからだ。父の育ての母。アルツハイマーになっていた。自宅に帰ると私は『泥棒』と怒鳴られ掃除機の棒で叩かれた。めったに帰らない私を忘れてる。当たり前だ…自業自得だ。自宅に帰る時は屋根に登って自室に忍び込む。これこそ泥棒だよな…

毎日が忙しかった。仕事、学校、部活、サッカー、そして族。寝る暇もなく毎日を過ごしていた。寂しさを埋めるためにひたすら動いていたような気がする。でもなんだろう…虚しくなる。この虚しさはどこから来るのかなぁ?胸の奥の奥の方。ずっと前から親に見捨てられてる。血の繋がりなんてなんの意味もない。見てほしいなぁ。私だけを。愛されたいなぁ。私はいつも飢えていた。

中1の冬。恋に落ちた。のちの第1号旦那になる人。別れたりフッついたりを7年も続けた。お互い自由を好むからこそ、好き放題やりたいように生きていた。彼も私以外に付き合っていた人もいた。私もだ。束縛を嫌う二人だから長く付き合っていられたのかもしれない。でも本当に好きだったのかと言うと…そうではなかった。ただ似た者同士だから一緒にいただけだ。傷のなめあい。恋愛ごっこをしていただけ。本気の付き合いではなかったように今だから思う。

読んでいただきありがとうございますm(__)mまだまだ私の自分史は続きます。書いていく中で感じること。今だから気付くこと。たくさんあります。単なるわがままでやっていた訳ではない。いつも自分のいる場所を探していただけ。心が安心する場所。愛される場所。どこに行ってもそんは場所はなかった。自分が変わらないと…探している所にはいけないなんて知らなかった。

次回は中学生後編です。


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