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#5 なぜ認可外保育園とフリースクール?②

明日に続きますと言っていましたが、一日空いてしまいました。すみません。うえまつ保育園、うえまつフリースクール代表の横山です。

なぜ認可外保育園、フリースクールを立ち上げようと考えたのか、という内容の続きについてお話しさせていただきたいと思います。

↓続き

療育機関に勤めている横山ですが、そこへ通われてきているお子さんたちが、園や学校の環境に適応していくこと、落ち着いて過ごすことが目標になっているということに、疑問を持つようになっていました。

そんな時に、心理学者であるピーター・グレイさんの「遊びが学びに欠かせないわけ」という著書を読みました。
人類が狩猟採集民族だった時代までさかのぼり、子どもが生きていくためのスキルを身につける過程の中で、遊びがどのような役割を果たしていたのかということ。
主体的に遊びや学びに取り組んでいくことで、社会性を身に付けていくことができるという科学的な裏付け。
現状の学校と照らし合わせて、どのようにしていくことが,人間が本来もっている学ぶ力を最大限発揮することができるのかという内容でした。(とても大雑把に書いています。興味がある方はぜひ読んでみてください。)

 もし、今学びたいこと、したいことが最大限追及できることが認められる環境があり、選択肢として存在するとどうなるでしょうか。現状の園生活に適応し、落ち着いて過ごすことに重きを置くことに、疑問をもつのではないでしょうか。療育機関にとっても、子どもが所属する集団生活の環境に左右されず、個別の支援に重きをおくことができるのではないでしょうか。


 調べていくと、岡山県には、学童期以降にこのような理念の学校がないことが分かりました。まだ存在しないのであれば、自分で立ち上げたいと考え始めたことがきっかけとなり、現在勤めている療育の事業所ではなく、認可外保育園とフリースクールを立ち上げることを決め、現在に至ります。


現状の園や小学校の公教育と呼ばれているものを、決して否定しているわけではありません。園や学校の活動に参加し、興味関心を広げ、意欲的に過ごすことができているお子さんはたくさんおられると思います。


しかし、それ以外の選択肢が非常に限られているため、園や学校の環境に合わなければ、通うことが難しくなってしまうということが実際に起きています。

岡山県では2019年度、30日以上欠席した児童・生徒のうち不登校のお子さんは、小学校では、909人。中学校では、1746人でした。小学校では1000人当たり9.1人と全国平均を上回っているという状況があります。

大切なのは、選択肢の幅が広がり、お子さん一人ひとりが自分に合っている場所、学びの場を選ぶことができることだと考えています。
うえまつ保育園、うえまつフリースクールは、自分らしく生きていくための力を身に付ける場でありたいと強く想っています。

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