3.【読書感想文#1】ウチら棺桶まで永遠のランウェイ Kemio

 タイトルからして衝撃的、SNSでよく見るkemioさんの自伝。まさに「今を生きている」って感じの彼がいっぱい詰まっていました。

 たまたまTwitterスクロールしてたらkemioさんが流れてきて、「そういや、本出してたなー」って思ってKindieで購入した本。

 元々彼の言葉選びが好きで、自分なら堅苦しく考えてしまう事も、今どき(?)の言葉であっさり片付けてしまうような部分に尊敬すら感じていました。この本の中もそんな秀逸な「kemio語」がたっぷり詰まっていました。

年齢とか元号とか、所詮ウチら人間が作り出したものだから、それに感情コントロールさせる時間はない
「絶対に誰にも言わないでね」って言葉、後ろに「#ちょっとでもいいと思ったらRT」ってタグ付いていると思って発したほうがいいわ。(中略)最初にツイートしたのは自分なんだからしょうがない。

みたいな。

 人間関係や、生き方を堅苦しく考えるのではなくて「嫌なこと全部スワイプして消しちゃお」って、もっと気楽に、日常的な動作のように…って。

 個人的に「自伝」ってあまり好きな方ではなくて「自分の半生はこんなに波乱万丈でした」って感じが受け入れられなくて、やっぱり他人事というか、「大変でしたね」って冷めてしまう人間でした。

 この本の醍醐味は、彼の半生が知れる事ではなく、彼の「考え方」や「判断の方法」を自分の生き方にどう落とし込むかってことなんだろうと思います。やっぱり「好きなことは好きって言い続けようよ」みたいな生き方が自分の「居場所」を作ったんだろうなと思う。


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