【涼宮ハルヒの直観(谷川流)】うえこーの書評#06

9年ぶりのハルヒの新刊です.私自身既刊を読み切ったのは去年の冬なのであまり待った気はしないですが,ネットの反応を見る限り多くの人が首を長くして待っていたらしく,いまだにハルヒ人気は健在のようです.

あてずっぽナンバーズ

ラブコメ要素が強めです.振袖,浴衣イベントにおける定番中の定番の出来事が起こるだけで,ハルヒのSF的要素はあまりないですが,このような日常回が面白いのもハルヒの特徴でもあります.

七不思議オーバータイム

最後のキョンが言っているようにハルヒの力が発動する前に対策をした稀有な回.ハルヒの能力で世界が改変されないための,七不思議なので他作品のそれとは様子が異なり思わずつっこまずにはいられない設定です.個人的に鏡像異性体が出てきたときはテンションあがりました.

鶴屋さんの挑戦

谷川流さんの趣味を余すことなく全力で注入したような話.ミステリーチックな話は「孤島症候群」や「猫はどこにいった?」でもありましたが,今回は本という媒体をうまく使った叙述トリックで,改めて谷川さんって頭良いなと思いました.

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