【希望難民ご一行様(古市憲寿)】うえこーの書評#101
現在の日本社会は、核家族化や終身雇用制の崩壊など今までの共同体が崩壊している。その中で新たな「コミュニティ」を作ることが重要視されている。
この本で著者は「コミュニティ」の役割を希望を持たせるものではなく、若者を諦めさせる装置として捉えている。
あまりにも残酷な研究結果で、本田由紀さんのように反論したくなるが、ピースボートの状況を知ると、たしかに「コミュニティ」に期待しすぎるのも良くない気がしてくる。ただ、このピースボートでの状況が一般的な「コミュニティ」にどれだけ適用できるかがわからない。
本田由紀さんが関わった本には以下のものもある。
今回の本と上記の本はどちも修論を基にした本だ。修論を本にできるレベルにまでまとめただけでなく、ちゃんと売れているものにしたのがすごいと思う。私も修論を本にしてみたいが、物理学の修論では需要がないだろう。
最後にこの本の参考文献として以下の本が記載されている。実際、似たような問題を扱っている。
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