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【統計力学Ⅱ(田崎晴明)】うえこーの書評#102

こちらの本の続き。

 グランドカノニカル分布から始まり、量子統計、相転移、臨界現象と続く。

特に、相転移、臨界現象の章は著者の専門だからか文字から熱さを感じた。特に、臨界指数がどの臨界現象でも普遍性を持つところはすごいと思った。まだ、理由はわからないらしいが、現在の物理学を発展させる分野であることは間違いないだろう。

 また、それぞれのアンサンブルの等価性もこの本でちゃんと知れた。そして、熱力学関数の変数の違いがどのアンサンブルで考えるかを決めていることは驚いた。熱力学と統計力学をより密接なものに感じた。

確率分布、熱力学の変数、完全な熱力学関数の関係

1.ミクロカノニカル分布 (U,V,N)表示の熱力学 エントロピーS
2.カノニカル分布 (T;V,N)表示の熱力学 
   ヘルムホルツの自由エネルギーF
3.グランドカノニカル分布 (T,μ;N)表示の熱力学 
  グランドポテンシャルJ

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