「中学生向けの大学講義」というコンセプトのもと、数名の専門家の論稿がまとめられている。
知ること、考えること(外山滋比古)
外山さんは他の著作でも一貫して、知識を詰めこみすぎることは問題であると書いて、上手に忘れることを推奨している。
外山さんの言い分は確かにわかる。自分でものを考えることは重要だ。しかし、人類はこれまでの歴史で大量の試行錯誤を繰り返し、自分の知見や技術を深めてきた。その中でたいていの問題は誰かが考えているはずだから、自分で考える前にひとまず、知識を調べまくったほうが上手くいくような気がする。
脳の上手な使い方(茂木健一郎)
自分で自分に適度な負荷を与えると脳は成長する。以下の本を簡潔にしたような内容。
https://note.com/uekoo1998/n/n850d3bca3a48
生物学を学ぶ意味(本川達雄)
生物学のようなお金にならない「虚学」を勉強する意味。そして、著者の生物学から見た人間観が書かれている。
https://note.com/uekoo1998/n/n4d29fe883f1d
「賢くある」ということ(鷲田清一)
現在の全員が「顧客」となった現代の社会において賢くあるにはどうすればいいかが書かれている。