安倍元首相が何を目的として政治家活動を行ってきたかを理解しようと読んみた。この本が出版された2004年はイラク戦争が始まったばかりで、大量破壊兵器がまだどこかに隠されていると考えられていた。安倍さん、岡崎さんは当時イラク戦争に日本が協力することに賛成だったが、大量破壊兵器はなかったという結論になった現在、両者がどのような考えを持っているのか気になる。
安倍さんの日米同盟、集団的自衛権の考えが以下の文章にまとめられている。
実際、第2次安倍政権では集団的自衛権の行使は憲法違反にならないと閣議決定された。
私の政治思想は左翼に近い。実際、上の文章のように保守的な政策は基本賛同できないことが多い。おそらく今までの読書経験からだろう。左翼の考えを一概に感情的なもので、非論理的なものと言われるのはいい気がしない。しかし、論理的に反論できる自信もない。今まで日米同盟は強化すべきでなく、集団的自衛権を行使することも反対だった。だが、この本を読むと一概にそうとも言い切れなくなった。
中国との関わり方にも議論が及んでいる。
このような協定があったことを初めて知った。現在では失効されているが、一つの国が他国に向かってここまで強く打って出られたのが驚きだ。
最後に憲法改正についても述べている。
最後まで読んで、安倍さんは左翼、特に朝日新聞と日教組が大嫌いだということがひしひしと伝わってきた。