見出し画像

【サッカー】10月22日東京V-ジェフ千葉@味の素スタジアム観戦記

1.「Jリーグより古着屋」

子供は巣立っていく。
何度も「フクアリ」でジェフの観戦に連れて行った。
今回は、アウェイ「味の素スタジアム」で、J1昇格を賭けた大一番。
カミさんはもちろん、子供たちにも「観戦」を呼びかけたところ、返事は「NO」。姉弟は、下北沢の「古着屋さん巡り」に行きたいとのこと。
千葉県から調布も下北沢も「向かう方向」は一緒なので、それでは、朝、下北沢で「遅めのモーニング」を一緒に過ごしてから、親はサッカー観戦、子供たちは古着屋散策と分かれようと提案。
子供たちにとって、外食モーニングは「渡りに船」だったらしく、快く提案に乗る。上京についての「利害」が一致した。
総武線、小田急と乗り継いで、下北沢に着いたのが午前10時。
ZACというレモン色の外装の「地元のカフェ」で、モーニング。
下北沢まで来たので、大手チェーン店でのモーニングでは味気ない。
お姉ちゃんがスマホ情報で、10時には開店している地元カフェを見つけてくれた。店は混んでいて、4人組テーブルには座れず。大テーブルに家族4人、Jの字型で座る。私は、玉子トーストをオーダー。
こんがり焼きあがったトーストに玉子ペーストとシャキシャキのレタス。
家族は、ミックスサンド、チューダートースト、ツナトーストでバラバラで頼んでみた。それぞれタカナシのヨーグルトをチョイス。
モダンでありながら、どこか懐かしい「おしゃれ」のカフェ。
忙しい中、テキパキと働いていた店員さんから感謝の言葉をいただき、好感が持てる。朝早く下北沢に来たら、ぜひ寄りたい喫茶店であった。
古着屋が開店する11時までダベリング。そこから「子別れ」をして、私たち夫婦は、味の素スタジアムのある「飛田給」へ転進した。

シモキタのシャレオツ・カフェ

2.味の素スタジアム

京王線「飛田給」駅は、各停しか止まらないけれども、味の素スタジアムの最寄駅ともあって、駅前のロータリーは整備されている。
本日、対戦する東京ヴェルディのホームタウンだが、スタジアムを共用する「FC東京」のメインスタジアムであり、駅のデコレーションやら、スタジアムまでの「門前通り」は、「FC東京」が勝っていた。
Jリーグ開幕当時からジェフを応援する最古参のファンとして、あの、かつての「憎たらしいほど強くて人気のあったヴェルディ」が懐かしく感じる。
それでも、緑色のヴェルディカラーに身を包む家族連れの姿を見るにつけ、やはり家族でのサッカー観戦は羨ましいな、と思う。
入場前にスタジアム外周を散策。
味の素なだけに「アジパンタ広場」もあり、入場を待つ「ジェフサポ」の導線をさばいていた。
反対側は「あじペン広場」があり、お隣りのアミノバイタル・フィールドでは、大学生がアメフト対決をしていた。天気の良い日曜日、スポーツ観戦にはうってつけの青空が広がり、ほのぼのとした気分になる。
黄色のジェフと緑色のヴェルディ。Jリーグ開幕当初から名を連ねている「オリジナル10対決」、そう、J1リーグ昇格がかかる「伝統の一戦」は、負けられない。
ホームのヴェルディが、どこか寂しく感じるのは、サポーターの数では、アウェイのジェフのファンが数で圧倒していたこと。
アウェイのファンのために「2階席」を解放。
一方、ホームのヴェルディ側は、「2階席」がクローズのまま。
うがった見方をすれは、これは、ジェフのサポーターの応援を分断する主催側の意図があったのかもしれないが、それでも、私たち夫婦のような「にわかサポーター」にとっては、ゆったり座れる2階席の解放はありがたい。

ヴェルディホームの味スタ

3.スタグルは肉料理

宮木精肉店というスタジアムグルメの店が営業していた。
ZACでのモーニングからだいぶ時間が経ったので、ここでスタグルで腹ごしらえ。
長い行列が出来ていて、私たちの待つ直前で「豚丼」が品切れになった。
私は「塩タン丼」、カミさん「まかない肉盛り丼」と「コシヒカリの肉巻き串」。私はお酒は飲まないけれど、カミさんは「生ビール」をオーダーしていた。辛抱して並んだ甲斐がある。
寒くもなく、暑くもなく、スポーツ観戦には、絶好の陽気。
カミさんの飲むビールが美味しそう。私は、ロハスで喉の渇きをいやす。
味の素スタジアムは「新国立競技場」を小ぶりにした感じで、全体的にまだまだ新しくきれいで広い競技場であった。
かつてFC東京のホームゲームで、ここを訪れたことのある私であったが、ヴェルディ主催ゲームは初めて…。
数で圧倒するアウェイのジェフ・サポだが、「緑の王者」ヴェルディも、負けられない一戦がスタート。

極み肉・宮木精肉店ショップ

4.負けに不思議な負け無し

ファンの数でヴェルディを圧倒するジェフ。
前半、ドゥドゥの連続2ゴールが面白いように決まる。
私も、知らないファンとの「ハイタッチ」などをして、気分は最高潮。
2対0で、ハーフタイムを迎えた。
ゴール裏の自由席だが、ジェフサポの雰囲気もよく勝利を信じた。
願わくば、J1昇格まで思い描く。
しかしスマホのSNSでジェフファンのコメントを確認していたら、「悪魔のささやき」が目に飛び込んで来た。
「2対0、嫌なスコアだな…」
なんとなく、勝利を確信できない「嫌な予感」がよぎったのも事実。
美空ひばりの歌ではないが「勝つと思うな、思えば負けよ」であった。
後半、PKのチャンスを外したあたりから「雲行き」が怪しくなった。古人の詠みうたにある「奢れるものは久しからず」状態にあった。
翌日の千葉日報には「天国から地獄へ」と表現されていたが、まさに言い得て妙。見ていても、ヴェルディの選手のほうが、よく走っていたし、それに勝利へ向けての執念が感じられた。
後半30分からのヴェルディの怒涛の攻撃で3失点。
ジェフにとって、「大逆転負け」、手痛い敗北を喫した。
特に、ロスタイムに逆転ゴールを許した時、私は呆然となってしまった。

アウェイチームに2階席解放

5.敗北感…

スタジアムを後にする足取りも重い…。
勝利を確信していたころは、馬喰横山(馬喰町)での乗り換えで、ファンとの喜びを心から分かち合えようとしたが、そんな気分にならなかった。
このまま下を向いて、飛田給駅に向かうのではなく、気持ちの整理をつけたかったので、ちょっと遠い西武多摩川線の「多磨駅」まで歩くことにした。
スタジアム通りの「直線歩道」は、とても長く感じられた。
多摩川線では、自転車の持ち込みが可能なのは驚いた。
武蔵境駅に到着して、振り返ると「夕陽」がとてもきれいであった。
人生いろいろ、勝負もいろいろ…。
このところ「吉報」に酔うばかりであったジェフファンの私にとって、冷や水を浴びせられたような敗北。
しかし、ヴェルディのファンには、嬉しい勝利であろう。
勝者の数だけ敗者がいる…。
おめでとうヴェルディ、がんばれジェフ・ユナイテッド。
これからも「オリジナル10対決」には目が離せない。

多磨駅まで歩こうよ…





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?