牛の放線菌症とアクチノバチルス症についてのかんたんまとめ
こんばんは。
こういうのって参考文献載っければ書いていいんだっけ。よくわからん。ダメそうなら消そうと思います。
最近気になってたアクチノマイセスとアクチノバチルスの違いについてまとめてみた。かんたんにだけど。
ほぼ自分の勉強用です。これだけまとめるのにも結構時間かかったなあ。
放線菌症
◎特徴
・Actinomyces bovis(アクチノマイセス・ボビス)の感染により、上顎ないし下顎の硬部組織に肉芽腫性炎が見られる慢性疾患。
・グラム陽性多形性桿菌で、飼料や草に存在しており、口腔内の傷から内部組織に侵入し、感染・発病する。
・発生は流行的ではなく散発的。(A. bovisは牛の正常な口腔内細菌叢の一つとして定着しているため。)
◎症状
・下顎骨、上顎骨において硬い腫瘤が形成され、症状が進むと病巣が破れて膿汁を排出。
・顎が出っ張った状態になり、腫瘤の発達に伴い、採食・呼吸が困難になってくる。
・よだれが垂れ流しになるようなこともあり、このときにはかなり症状が進んでいると考えられる。
◎予防・治療
・口腔内の損傷を避けるため硬い茎などの給餌をさける。
・症状が進むと治癒困難。治療は外科的療法と抗菌剤投与の併用。
アクチノバチルス症
◎特徴
・放線菌症とは異なり、軟部組織に化膿性肉芽腫性炎を起こす。
・グラム陰性多形性桿菌で、牛の口腔内や第一胃に常在。粘膜の傷や皮膚の創傷から感染する。
◎症状
・頭頸部においてリンパ節、舌、口腔粘膜に病変が見られる。
・舌の感染では木舌と言われ、舌が腫れて固くなり、口から突出し、可動性を欠くようになる。
・次第に採食困難となり、よだれが口から漏れる。
・鼻、咽頭、気管、口腔における感染では内部に腫れを起こし、呼吸困難につながることがある。
◎予防・治療
・放線菌症と同様に、口腔内の損傷を避けるため硬い茎などの給餌をさける。
・治療も放線菌症に準ずる。
以前牧場にいた牛はどっちだったのかなー。
ではまたねー。
【参考文献】
・テレビドクター4 よく分かる乳牛の病気100選(デーリィマン社)
・http://nichiju.lin.gr.jp/tksn/illness/c55.html
・http://nichiju.lin.gr.jp/tksn/illness/c54.html
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