見出し画像

「冒険王」(秋田書店)の発行部数はどれぐらいだったのか?

スポーツ漫画の原点と言われ、ドラマにもなって大ヒットした「イガグリくん」(福井英一)が掲載されていた「冒険王」。

画像1

秋田書店は創業者・秋田貞夫(ていお)が、小学館と朝日新聞社出版局を経て昭和23年8月10日に設立します。

「冒険王」の創刊号は「昭和24年2月5日発行」。

単行本を売って30万円の資金を貯め、発行部数は2万部で創刊しました。

当時は大卒の初任給が5000円程ですので、大きな額です。

創刊時の雑誌のタイトルは「少年少女 冒険王」。

32ページで50円。

創刊号のラインナップは以下となります。

「ポップ少年の冒険 ダイヤ魔人」福島鉄次(4色オールカラー、巻頭16ページ)(2号から「ホップ少年の冒険 砂漠の魔王」というタイトルに変更)
「怪童弥太丸」木島喬・作、土井正寿・画(6ページ)
「新バクダッドの盗賊」松下井知夫(7ページ)
「怪火」はらやすお(表2)
「ぼうけんこうかい」白路徹(1ページ)
「たのしいスキー」作者不詳(1ページ)

「イガグリくん」(福井英一)の連載は昭和27年1月からです。

連載6回目ぐらいから熱狂的な人気となり、部数が伸びました。

連載前の発行部数は13万部でしたが35万部までいき、昭和28年の新年号は55万部を発行しました。

この55万部が最高部数と言われています。

休刊は昭和58年4月で、34年続いた雑誌となりました。

創刊号はまんだらけのオークションで、20万円の値がつきました。

また部数について資料が出てきたら、追記していきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?