ベンチャーと老舗一部上場企業の新入社員 それぞれに必要な心構えについて
大学を卒業してどういった会社に入社するのか? ということは、人生において大きな意味を持ってきます。
私は20代と30代のほとんどを、100年以上続いている大手企業で働いていました。一部上場企業です。
そして30代後半から40代のいま、ベンチャーのIT系に勤めています。
老舗大手とベンチャー。
大きな違いがあります。
新卒で入社してどう働けばいいのか、です。
【老舗大手】
焦ることなく仕事をしましょう。
自分が望む部署だったり出世をしていくために最も必要なことは、「仕事ができる」ということではありません。
先輩や上司に嫌われることなく、同じように仕事をしていくことが最も重要なのです。
自分の気持ちを殺して仕事をする、ということではありません。
周囲を押しのけて結果を出したり、自分だけの判断で仕事をしてはならないのです。
失敗に関しても不寛容です。
老舗大手であればあるほど、その村社会があるのです。
上司をよく観察してください。
必ずしも圧倒的に仕事ができる人が出世をしている、というわけではありません。
仕事ができるが故に、自分一人でものごとを進めたりして、嫌われてしまっては元も子もないのです。
じっくりと物事を進め、まわりの協力を得ながら結果を出すことが必要です。
そしてあなたを認める土壌ができてきたら、徐々に自分を出していきましょう。
【ベンチャー】
では、ベンチャーはどうすればいいのか? です。
老舗大手とは逆です。
どんどん自分の意見を言っていきましょう。
失敗をしてもいいので、一人でできることを推し進めていく勇気が必要です。
新人の失敗から生まれるマイナスなど、微々たるものです。
そのことは先輩も分かっています。
失敗から学ぶことがいくつかあり、成功につなげていけるという認識があるのです。
ただそれでも、唯我独尊的になってはいけません。
大きな結果を残してもです。
結果を残した新人ほど、偉ぶってしまいます。
謙虚になりましょう。
まわりの先輩や上司からの嫉妬は、ベンチャーでも老舗大手でもあります。
嫌われてしまっては、仕事がやりづらくなるだけです。
ベンチャーでは時に強引に仕事を進めていくということも、必要です。
強引に進める中でも、一歩立ち止まり、何かあるごとに関係する人と笑顔で話しましょう。
そしてやっていることを、謙虚でありつつ厚顔に、説明しておきましょう。
成功した手柄は周りに人に譲ってください。
一度や二度の成功は誰でもすると思ってください。
成功する確率は、挑戦した数に比例します。
実力ではないのです(特に新人の時は)。
ビギナーズラックです。
「お陰様」の気持ちを忘れないでください。
周りの人がその成功の結果を、他の人の手柄だと思ってしまってもいいのです。
そして三度目以降の成功をした際は、あなたの手柄だと皆が気づきます。
本当の実力もついているでしょう。
【まとめ】
〈老舗大手〉
◆協調性◆ 先輩や上司を観察し、じっくりと。結果を残すことだけがすべてではない。
〈ベンチャー〉
◆挑戦★ とにかく挑戦。成功して手柄は他人に譲る。
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