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さいとう・たかをの性格はゴルゴ13と同じ? 藤子不二雄Aからみた人柄も

「ゴルゴ13」というと、無口でおおくは語らず、ハードボイルドです。作者のさいとう・たかをさんも、顔は「ゴルゴ13」そのものです。

ですが、性格はゴルゴと真逆、という話もあります。この本を読めばさいとう・たかをさん自らが性格を語っています。親友の藤子不二雄Aさんの文章も載っています!

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若き理容師時代のはなし

漫画家としてデビューする前、大阪でお姉さんと理容室を経営していました。さいとう・たかをさんは、理容師だったのです。

腕前は「ひいきの客」もいましたが、理容師に向かない致命的な性格でした。ひげ剃りにつかうカミソリが怖かったのです笑

「剃刀を持ったとたん緊張してしまうのである」

「そのうちに慣れるはず、そう自分に言い聞かせもしたが、とうとう慣れずじまいだった」

超繊細な性格なのです。

本人が語る自分の性格


「ゴルゴ13」は、無敵の殺し屋です。さいとう・たかをさんもそんなイメージをもたれがちですが、いたって真面目な考えをお持ちです。

「私などは毎日を元気に過ごせる方が奇跡だと思っているぐらいだ。」

「物事を謙虚に受け止めて今日を健康に生きていることに感謝する気持ちがあれば、幸福は身近に感じるものだ。」

さいとう・プロダクションの社長として、多くのクリエイターをまとめているからこその言葉です。

また、「読者がイメージする”さいとう・たかを”演じている」「読者がイメージする作者像を裏切らぬよう」過ごしているのです。

演じていることが苦痛ではなく、「そんな生活が長年に及ぶと、演じていることさえ意識しなくなる」

と言っています。

藤子不二雄Aからみた性格

ふたりとも漫画界の巨匠であり、親友です。「俺の後ろに立つな さいとう・たかを劇画一代」に藤子不二雄Aさんが文章を寄せています。

さいとう・たかをさんの第一印象を書かれています。

「最初に会ったときの印象は、なんとも強烈でしねて。角刈りにサングラスでしょう。漫画家のイメージとはちょっと違うなという雰囲気でした」

ところがじっさいに話してみると、意気投合したのです。

「話をしてみるととても愉快」「しょっちゅう飲み歩く仲間になりました」

お酒の飲み方も、紳士的です。

「銀座なんかで飲んでも、ぼくの場合は飲んじゃうと締め切りがあろうがなかろうが朝までっていうことになっちゃうんだけども、その点、さいとう氏はいさぎいいというか、ここまでという感じでぱっといなくなる」

「お酒で乱れたなんて姿を見たことは一度たりともない」

というのです。

まとめ


見た目はハードボイルドで、読者のイメージを崩さないようにされています。

性格も「謙虚」をこころがけているからこそ、昭和35年からずっと、さいとう・プロダクションを率いてられるのでしょう。

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