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Clubhouse の凄さの片鱗を見た

触ってみた最初の感想

先日やっと Clubhouse の設定をして触ってみる時間があったので触ってみた。

※使い方に関してはいろんな方が説明してくれているので、そちらを見るようにしてください。ここは単純に私の感想を書かせていただきます。

芸能人の喋り場的なルーム、投資家や起業家があなたの質問に答えます系のルーム、ただただフォロワー増やしましょう的なルームなど、いろいろなものがあってそれぞれ覗いて回ったのだけれども、正直な話「自分には要らないものだな」という感想しかなかった。

自分がモデレーターとしてルームを作って発言するということもないだろうし(自分から発言するのが極めて苦手なだけ)、YouTube やツイキャスなどもほとんど見ないので単にだらだら喋ってるだけという空間が耐えられず、「Voicy などの 1.5倍速があればいいのに」と生の良さを完全否定するような感想さえ持つ始末だった。

ラジオっぽいものは他にもあるし、参加しやすさで言うと zoom の方がメリット多そうだし、声という特徴を活かすには何があるんだろう?

そんな風にちょっと冷めかけていた頃、自分のこのアプリに対する表面的で浅はかな固定概念を壊すイベントがあった。

セッションという空間

「【Clubhouse'アイコンの人'日本初上陸】Jazzセッションしたい音楽家よ集え!即興コンサート」

という名の Jazz セッションだ。

ピエール中野さんや城田優さんも参加されていた。

セッションという名目なだけあって、参加されてる方が音を重ねていく。

そう、オンラインで重ねていくのだ。

Clubhouse の第一の特徴「重なる」

これは盲点だった。

Clubhouseを語る時、どうしても zoom や Teams と比べてしまう。zoomでいいじゃん、とか、zoomの方が共有もしやすいし使う人多いし、単に声でラクしたいだけなんじゃない?と思ってる人も多いと思う。

しかし zoom の場合、相槌を打つとマイクを奪ってしまい、話し手の声を一瞬切ってしまうことがある。そのため相槌を打たずにミュートにしていることが多い。

これが話者のストレスになったりする。反応が無いので淡々と話すしかない、最後に質問タイムでやりとりして感触をうかがう。話す側と聞く側に明確なラインが存在するのだ。

それが Clubhouse では相槌が打てる心地よさがある。会話が出来る。音を重ねられる。これは話者のストレスが少ない。

ということで、話す側と聞く側が分かれるセミナー形式のものは zoom、一緒に会話する場合は Clubhouse の方が適していると感じた。

Clubhouse の第二の特徴「呼ぶ」

もう一つ、何故「クラブハウス」というネーミングなのか、やっと理解できた。

かしこまって場を設けて議論をするのではない、飲みながら雑多な話をするためのツールなのだ。だから録音や再配布は禁止事項となっている(酔っぱらって気持ちよく話しているのが公に出るのは無粋なこと)。

日本的なダサいネーミングにすると「オンライン居酒屋」だったり「打ち上げ・二次会部屋」だったりになると思う(ダサい)。

話が盛り上がってきた時に「この話するんだったら〇〇さん呼ぼうよ」「あ、〇〇さん来た!うぇーい!」といったノリを地で行けるツールとなっている。

「いいね!それやろうよ!」というのはだいたい飲みの場というか、こういうリラックスした状態の空間で生まれる。それをオンラインで世界中の人を巻き込んでやりたかったのだろう。それが「クラブハウス」というアプリだと感じた。

そのためには先の「重なる」が重要になってくる。話し手と聞き手に線引きせずにみんなが話せる、相槌をうてる、共感できる、それがクラブハウスには重要なファクターとなっている。

話を戻して Jazz セッション

話が逸れたので Jazz セッションの話に戻る。

これが大変に心地よい空間だった。

音質は当然CDには適わない、ラグもある。それでも心地よい。演者がそれを意識してそのように演奏してくれているからだ。

そして、第一の特徴「重なる」で重なっていく、第二の特徴で城田優さんが呼ばれたりして急遽参加する。そして重ねる。

リアルタイムに演者が増えミックスアップしていく度に興奮していく。これは面白い。

リズムパートはキープしながら、それにギターや歌がラグを感じさせないように合わせにいく。
それだけではなく、後半はリズムも遊びにいっている感じがして、遊び兼実験がどんどん進んでいく感じが楽しく、先が楽しみになった。

ちょっとレゲエっぽいのが更に面白くて。

「ラグ」と「ディスタンス」を逆手に取った曲を作ったらクラブハウス上で盛り上がりやすくなるし、これからの時代の代表になりそうな気がして、この実験をどんどん進化させていって欲しいと感じた。

そう、おそらく「今」じゃないと必要と感じられなかったアプリだと思う。合わせようと思った時に集まれない「今」だからこそ、「ラグ」と「ディスタンス」を味方につけないといけない。この二つを味方につけられたら世界が一つになる。これは今までになかったチャンスだ。

久しぶりに震えた。

まとめ

とにかく Clubhouse には大きな可能性を感じた。

まだまだ開発が追い付いてない点も沢山ある。Android にも対応してないし、アクセシビリティにも対応していない。日本語も未だ不十分といった感じ。

それでも期待させるには十分だった。

将来的には視覚障害者も VoiceOver等で問題なく楽しめ、聴覚障害者も字幕が標準で入って、なおかつJazzセッションなどはバイブレーター機能などがアドオンでついて雰囲気を共有したりして、重度障害者も目線入力でリズムを打ったり、世界中のみんなで一緒に楽しめる空間が出来ることを期待している。

(編集)字幕機能を付ける時に、テキストを翻訳する機能を付ければ英語を話せなくても海外の人と母国語で話せるようになるし、「やさしい日本語」機能を付ければ難しい言葉を理解するのに時間がかかる知的障害・発達障害系の人にもやさしるなるので、そういう期待もついついしてしまう(編集終わり)


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