ウェブアクセシビリティの未来(ゆるふわ系)
みなさん、ウェブアクセシビリティはご存じですか?
たぶん、このタイトルで見に来てるのでご存じの方ですよね?一応下記URLを貼っておきます。日本で一番詳しいサイトです。
ウチの会社で運営している、障害者専門クラウドソーシングサービス「サニーバンク」でも「ウェブアクセシビリティ診断」を請け負っています。
iPhone に標準搭載されている VoiceOver や Windows版の NVDA といった「スクリーンリーダー」と呼ばれる読み上げツールでちゃんと読み上げられるか?色や大きさ、写真背景によって弱視の方が読みづらくなってないか?麻痺で手が震える方や目線入力で操作している方が誤って隣のリンクを押してしまわないか?などを実際に障害者の方が当事者目線で調査しますので、使いづらい部分が明確にわかります。
今日はこの内容ではなく、今後、ウェブがどのような進化をしていくかを予想しながら、どのような流れになっていくかを勝手に想像してきたいと思います。
現状とこれから
現在でも既に「ウェブ」と「アプリ」の境界はあいまいになってきています。
YouTube などは特にそうですよね。Webサイトでアクセスしてるのか、アプリで見てるのか、もうほとんど分かりません。slack などのツールもUIの差がほとんどありません。
ウェブサイトの中でプラグインを読み込んでアプリのような操作をするサイトもあれば、アプリの中で webkit を使ってブラウズするものも多数あります。
これらは今後はさらにシームレスになっていくでしょうね。ユーザー側もほとんど気にしなくなってくると思います。
ウェブの基本は「ページ」
ページという概念もどんどん変わるでしょうね。
今までのウェブは動的とはいえレイアウトはほとんど変わらずにコンテンツだけが動的のものが多いですが、今後はレイアウトやUIも変わるものが出てくるでしょう。
伝えるときも「ページのここを見てほしい」という指定が難しくなるのかもしれませんね。URLで表記しても、そこから操作が必要だと、それ以外の明示方法が必要になるのかもしれません。ホント、アプリと変わらなくなると思います。
ブラウザ自体もどんどん進化していくと思います
HTML5になって実装の柔軟性も上がりました。閉じタグが無くても「そこにあるべき」とブラウザが認識すれば勝手に補完してくれます。今後はあらゆる部分で補完機能が付いてくると思われます。ハイコントラスト機能ももっと柔軟な設定ができるようになるでしょうし、字幕のない動画コンテンツにもブラウザ側で自動字幕オプションが用意されるかもしれません。翻訳や分かりやすい言葉に言い換える機能も実用化するでしょう。
さらには、CPUや通信も高速化するので、VRや映像解説、顔認識からのキャッシュレスなどもブラウザに標準搭載になってくるかもしれません。
今後のさらなる進化、楽しみですね。
その上で考える「ウェブアクセシビリティ」とは?
少し前のウェブサイトには右上に「文字の大きさを変える 大・中・小」といったボタンがありました。(小って何?今より小さくする必要性あるの?と思ったことも)
ですが最近ではブラウザやOSに拡大機能が標準搭載されているので、ほとんど使われません。
このような感じで、今アクセシビリティで重要視している「代替テキスト」や「コントラスト」もそのうち自動化が進むと重要性がさがってくるかもしれません。自動化ができる部分と、自動化は難しい部分と、しっかり把握しておくとよいと思います。
そのうえで大切なのは、このような自動化が進んだ時に、正常に自動化できるように
「機械が正常に判断できるようなきれいなページをつくること」
だと思います(マシンリーダブル言いますね)。そうすれば現時点でアクセシブルになっていれば、将来も正常にアクセシブルになるはずです。
自動化されるからウェブアクセシビリティをやらなくて良いという話ではないですよ。現時点でも操作が出来ずに困ってる方々がたくさんいらっしゃいます。今からしっかり(将来も見据えて)対応しましょうというお話です。
よし、まとめ
「ウェブアクセシビリティも時代を読み、時代にあわせて対応しましょう」
です!!以上!
というところで、今回はここまで。
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