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指示が上手く伝わらない理由がちょっとだけ分かった

日本人というのはやっかいなもので「行間を読む」、「空気を読む」、「察する」といった特殊スキルを身につける必要があります。それを持ってないと、持ってない側が悪いような言い回しで村八分にされることもあります。

本来は伝える側が慎重に伝わるように伝えるべきです。

とはいえ、指示した内容を額面通りにすら把握してない人も多いというのも事実です。

今日はそんなお話です。

前提

まず前提として「空気を読む」や「行間を読む」といったスキルはあった方がいいです。

あった方がいいですが、無くても問題ありません。

それで伝わらなかったとしても、伝えた側が怒る理由にはなりません。

言葉にしなくても通じるというのは理想のコミュニケーションですが、言葉にしないと通じないのであれば伝える側が言葉にすべき内容です。

今回はこの「言葉にしなくても通じる」部分ではなく、「言葉にしたのに通じない」部分のお話です。


また、今回はアスペルガー症候群といった発達障害関係の話でもありません。

あいまいな表現で通じなかったものは、あいまいな表現をした側が注意すればいい話で、受け取る側の問題ではありません。

相手の気持ちを想像しろという話でもありません。

極めて単純なのですが、出来てる人が少ないという実情のお話です。


これは伝える側ではどうしようもない部分で、受け取る側の意識による部分が大きいので、受け取る側のときに自分は出来ているかを確認しながら以下を読んでいただければ幸いです。

通じてるのか通じてないのか

例えばこんな指示を出したとします。

(例1)
前回も同じ間違いをしてたんだけど、この部分、数値が間違ってるので修正してください

これに対して、数値の修正はされるのですが、次回もまったく同じ個所を同じように間違う人が多いのです。

これで、はっと気づきました。

「ちゃんと指示や命令にしないと通じない」そして

「少し長い指示を出すと、勝手に要約して最後の部分だけが頭の中に入る」のではないかと。。

「前回も同じ間違いをしてたんだけど」は注意でも警告でもなく接続詞程度にしか思われてないようです。

こちら側としては「この部分間違ってるので修正してください。ここ、前回も同じ間違いをしてるので次からは間違えないようにしてください。」と2つに分けて伝えると相手へのダメージが2倍になるので、できるだけ柔らかく伝えようとしますが、そうすると伝わらない(省略される)のです。この言い回しでも要約されることも多いですが。。

おそらくその人の To Do リストには「値の修正」とだけ書かれたのではないでしょうか?次回のタイミングの箇所に「前回間違えたところ注意」とは書いてないのではないでしょうか?

こういうことがいろんな所で発生しているように思います。

ほかにもこういうことが

(ここで挙げる例は勝手に作った内容です。実例はいろいろと問題があるので、適当に作り上げたものとなってます)

(例2)
「サニーバンクにお客様から仕事を沢山発注してもらえるように分かりやすいメニューをもっと増やしたい」

と指示を出したとします。

そうすると「メニューを増やす」というタスクがその人に発生します。

そして出てきたものが「お客様視点が全く入っていない完全にこちら側視点のメニュー」でした。

仕事を発注して欲しいお客様に見てもらいたいものなのか、会員登録して欲しい障害者に見てもらいたいのか、そういった意図がない、完全にこちら側のメニューでした。

※くどいようですがフィクションです。

このように、最後の部分の「作業の内容」だけを切り取ってタスクにしてしまうため、頭の中がそのタスクに支配され、当初の目的を忘れてしまいます。

これは何回言っても変わらないです

以前、「何回言えば分かるの?」の答えはおおよそ500回という話をしました。伝えるためには言う側も繰り返して言う必要があります。

とはいえ、「見えてない」のであれば繰り返して言ったところで「見えてない」可能性があるので、500回言っても伝わらないかもしれません。

なので、「行間を読むスキル」や「空気を読むスキル」は必要ないので、「要約しないスキル」を身につけて欲しいです。

大切なのは「何のためにその作業をやるのか?」です。

目的を考えずに行動だけを実行すると知らないうちに道から逸れます。やもすると目的を阻害する行動にもなりえます。

まとめ

私はいままで「考えが浅い」「考えが足りない」と思っていたのですが、どうやら違うようで「少ない情報に要約しがち」な人が多いようです。

(ネット業界で言うところの「今北産業」で「完全に理解した」と思うタイプの人が増えました。SNSで批判する人達も「考えが浅い」のではなく、要約した情報で全てとして判断しているので批判しがちなのではないかと考えます)

これは経験によるものが多いのか、最近の風潮なのか、わかりません。

今回の件に関して身に覚えのある方は、今一度、指示した内容を全部読み返して、抜けが無いか、勝手に要約してないか、指示した人の目的に手段はあってるのか、確認する癖をつけた方が良いように思います。そして早くビジネスマンとして、より複雑な仕事を任せられる段階まで成長していただきたいものです。

まとめると

同じビジョンを持って、同じミッションを、同じ方向を見て、最適な仕事をしたいです


というところで、今回はここまで。


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