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自分が大切にしていることが明確になる話

前回のnoteで生成AI全盛の時代に突入する上で、これから映像に携わる者には
「人間の「機微」を捉えられて、人間の「琴線」に触れる映像を創る。」能力が問われると考えてみた。

決して自分がそれを創れる能力があると言ってるわけではなく、ただ、映像を創るときにはいつも心掛けていることではあります。


美しい日本語

前回にも書きましたが、「機微」という言葉をより深掘りしてみたいと思います。
機微とは、「表面だけでは知ることのできない、微妙なおもむきや事情」という意味合い。


いかにも日本人が考えた、日本語らしい、品のあるワードセンスだと感じます。


よく日本語の奥ゆかしさを表す言葉として「侘び寂び」がピックアップされる機会があります。

僕は英語は全然分かりませんがおそらく「侘び寂び」という言葉を英訳することは難しいと推察します。「機微」も同じじゃないかな?
それで言えば僕が大切にする「生きがい」という言葉も正しいニュアンスを英訳するには難しいと聞く。

日本人の持つ美的センスを表し、目に見えている事柄だけが全てではなく、
目に見えないことこそに価値や意味を見出す国民性をとても上手に表していると思います。

この「目に見えないことに価値や意味を見出す」という事柄は非常に大切です。
なぜならそれこそが人間に与えられたイマジネーションの力だと思うからです。

このイマジネーション(想像力・創造力)の力が長けている人こそ「目に見えないことに価値や意味を見出す」ことができる人で、「目に見えないことに価値や意味を見出す」ことができる人こそ、相手の微妙な表情の変化や心の動きを察知できる、いわゆる「機微」を捉えられる人。

だから、伝えるという役目をもつ映像制作に携わる者には少なくともこの「イマジネーション力」「目に見えないことに価値や意味を見出す力」「機微を捉える力」が備わっていることが人間の「琴線」に触れる映像を創ることができると僕は考えるのです。


では、次にいかにしてこの3つの力を養えれるのか?について考えてみます。

① イマジネーションの本質ってなんだろう?

人はものごとを想像したり、創造できることが他の動物と大きく異なるところと言われます。ではなぜ人間にはそのような想像力や創造力といった力が備わったのか?を考える必要があると思います。

なんでだろう???

なんでだろう???



ウエダの仮説
人は弱い生き物だったからこそ、互いに協力して支え合って生きていかなきゃいけなかったから。だからお互いを思いやる必要があって、それには相手のちょっとした変化に気づきケアできる能力が必要になった。

けっこう本質に近いんじゃなかろうか?

だからこそ、相手を思いやる心にこそイマジネーションが宿り、その思いやる心こそが人間が人間たる所以ではないだろうか?
言い換えれば「愛」を持って人と接せれるか?関われるか?
「思いやり」ってありふれた言葉だけど人間が人間である為に超大切なこと。

② 目に見えないことに価値や意味を見出す

小学5年生の時から僕はロックバンドGLAYが好きなのです。(TAKUROさんを尊敬しています)
その理由はメンバーが思いやり(愛)に溢れているからなのですが、
そのGLAYの楽曲で「LAYLA」という歌があります。
その歌詞の一部に僕がお気に入りのフレーズがあります。

「一番大切なモノは決して目に映るモノじゃない」と判った振りの自分がいる♪

そもそも日本人は昔から目には見えないことを他国よりも大切にしてきた文化があると考えます。


神社や仏閣に手を合わしたり参拝することもそうだと言えるし、妖怪や怪談話が今に伝わるのもそう。お盆やお彼岸も死者の霊を弔うこともそう。


全ては目に見えないことに対し価値や意味を見出し大切に捉えていた。

この目に見えないことに対し価値や意味を見出すためには自分なりの「宇宙観」「人生観」「人間観」が必要なんだと思うのです。


そして、映像制作者として他のクリエイターと差別化を図る為にはこの3要素がめちゃめちゃ必要だと思います。


「宇宙観」とは自分自身が宇宙に対してどう捉えているか?考えているか?
「人生観」とは自分自身が人生に対してどう捉えているか?考えているか?
「人間観」とは自分自身が人間に対してどう捉えているか?考えているか?

この軸が定まると自分色が出てくる。オリジナル性と言えるかな?
よく〇〇さんらしい映像とかこの映像見ると〇〇さんを思い出すとか、そのクリエイターのカラー、色とかが言われる時がある。それはそのクリエイターの中に少なくても自分なりの「〇〇観」が明確に定まっているからその人独自の「世界観」が生まれるのだと思います。

③ 機微を捉える力

最後に「機微を捉える力」ですが、機微を捉える力を養うってサラっと書くほど絶対簡単に養えるものではなくて、その方法もよくわからないのですが、先ほど書いた①と②の内容を総合的に踏まえて考えてみると答えはこうなるのではないでしょうか?


「機微を捉える力は、相手を思いやる心を高め、自分なりの「宇宙観」「人生観」「人間観」を育てることを通じて養うことができる」と。

まとめ

今回、伝えるという役目をもつ映像制作に携わる者には少なくとも「イマジネーション力」「目に見えないことに価値や意味を見出す力」「機微を捉える力」が備わっていることが求められると前半で書いて、いかにしてこの3つの力を養えれるのか?について考えてみましたがまとめると、

「思いやり」「愛」「宇宙観」「人生観」「人間観」

というワードが出てきました。

正直、結論を持たずに書き続けていったら、自分が
「思いやり」「愛」「宇宙観」「人生観」「人間観」を大切にしているんだという発見がありました。

次回は僕自身が考える「宇宙観」「人生観」「人間観」について書いてみたいと思います。だんだん壮大になってきた。noteがおもしろい。

次回につづく

#心の機微を捉える映像クリエイター
#生きがいと希望
#映画を創ってこの世界を愛で満たす
#この世界は美しい

















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