バニラのにおいがするタイニーな女の子には勝てない
aikoの初期に『二時頃』という曲がある。男といい感じになったのに、その男には本命の女がいたという歌である。まだ初期だから歌声に濁りがある。とくに最後、aikoは「思ってくれたかな」を「オボオてくれたかな」と歌っている。そこでいつも心を持っていかれる。
このあいだ出たアルバムの初回盤には再録が入っているが、そこでのaikoは『二時頃』をさらりと歌いこなしていた。「思ってくれたかな」と綺麗に発音していて、オボオ待ちをしていた私は肩すかしを喰らった。『二時頃』に関しては、やはり