2020年の振り返り

皆さんはじめまして。
これまでとこれからのジャグリングの諸々について、文字に起こしていった方がいいかなと思いnoteを始めることにしました。

当面はこれまでの振り返りを書き記していく感じになると思いますが、もしよければお付き合いください。

さて、今回は2020年も暮れということで、時系列順に2020年の振り返りを書いていこうと思います。多分まともに全部書くと書き終わらないので、一部分量が大きくなりそうなトピックは年明け以降に独立で記事を書こうかなと思っています。


1月

1月はジャグリング的に進捗の少ない月でした。というのも、JJFのチャンピオンシップを目指して根詰めて練習し続けた結果、2019年夏ごろから右肩の後ろ外側のあたり(筋肉の名前で言うと棘下筋や小円筋という場所に当たります)を痛めてしまっており、1月の段階でまだジャグリングをできる状況ではなかったからです。そのため、このころは仕事が終わると病院に通ってリハビリをするといった日々が中心でした。

1月にあったイベントは大きく二つ。1つ目は2月に開催した舞台公演である「Dice~the juggling show~」(以降「Dice」)の会場下見。会場は仙台にあるので、成人式の3連休を利用して仙台に行きました。2つ目は1月25日・26日に開催された静岡ディアボロコンテスト(以降「静ディア」)ですね。Diceの方は1つ記事にまとめようと思うので、ここでは静ディアについて書こうと思います。

本来の1月であれば静ディアのためにがつがつディアボロを練習するはずなのですが、前述の通り右肩を痛めていたので、ドクターストップがかかっていました。そんな状態でエントリーするな!と怒られてしまいそうですが、静ディアまでにディアボロできる身体を取り戻すんだというモチベーションのためにもエントリーしていました。結局、年始以降リハビリの進捗が急激に良くなり、ギリギリ出場することができました。ただ、リハビリ担当者から「大会当日の演技はしても良いけど、その前の日まではディアボロを一切しないように」といわれてしまいました。仕方ないので、イヤホンで曲を聴きこみながらエアーでルーチン練習をして、実際にディアボロを回しながら通すのは本番が初めてという方向で対応しました。


そして迎えた静ディア初日、男子テクニカル部門に出ました。残念ながら技はあまり決まらず、結果も良くありませんでした。(何位だったかは忘れたけど、入賞していないことだけは確かです)ただ、久しぶりにディアボロを回せたので、ちょっと記憶や身体の感覚を取り戻すことに成功しました。(演技動画:https://youtu.be/TzAnoULexLo


続く2日目、パフォーマンス部門とチームバトル部門に出ました。パフォーマンス部門の使用曲はRADWIMPSの「大丈夫」。映画「天気の子」に出てくる曲ですね。ぶっつけ本番になることが想定されたので
① 予め聞きこんでおり曲の構成をよく知っている
② 単純に聞きたくなる曲(エア練習のモチベーションのため)
③ テンポ的に自分の動きと相性がいいもの(アドリブで適当に動いても自分の固有テンポと曲のテンポが同じであればそれっぽく見えるため)
といった条件で選択しました。
ちゃんと状況に応じた曲選択ができたこと、前日のテクニカル部門と技をなるべく共通にしていたのでいい塩梅に思い出しができたことなどが功を奏したのか、4位入賞という結果になりました。ぶっつけ本番ということで順位なんて気にするどころではなかったので、正直入賞者として名前呼ばれたときは「ん???今呼ばれた?そんなわけないか」と一瞬スルーしかけたのもいい思い出です。ルーチンは当初Youtubeで公開していたのですが、3月頃に使用楽曲の制限が変更になったのか急にブロックされたので今は見られないです。


最後に、チームバトル部門に出ました。昨年に引き続きakai dia tsukauyo teamとして出場しました。まずこんな体調だったにもかかわらずチームに入れていただいて大変感謝しています。実のところ、この部門に参加することになっていたのが一番リハビリを頑張れた原動力になっていたと思います。さて、実際のバトルに関してですが、初戦で偶々大将を引いたのでチームメイトのタカハシミレイ選手とオオイシマユ選手の後に出場し、カメイヒロキ選手と戦いました。(https://www.youtube.com/watch?v=ApWDt7ubZGE 動画冒頭部参照)結果は振るわずでした。正直なところブランクのせいではなくメンタル面で負けてしまったように思います。一瞬の迷いが命取りになる3ディアで相手のことを意識しながら戦おうというのが良くなかったと反省しています。相手が強かろうと自分がやるべきことをしっかりやりきるという気持ちで臨めばもう少し結果は良かったかもしれません。折角チームに入れてもらったので貢献したかったですね。今回の反省をしっかり次回以降に活かしていきたいところです。

そんなこんなで静ディアは無事?に終わったのですが、ギリギリとはいえ出場できたことが2つの非常に大きな意味がありました。一つ目は、来月に控えていたDiceに出演できる可能性が高くなったこと。二つ目は長い間練習できていなかったせいでディアボロを回すのに必要な筋肉が落ちまくっていたのですが、それがかなり回復しました。本来リハビリはもう少し丁寧にやっていくはずで、1日1分のディアボロから再開していく予定だったところでした。しかし、いきなり人前で5分の演技をしたことで、酷い筋肉痛にさいなまれ、それを乗り越えた際に一気に筋肉が快復してきました。静ディア終了後、再度病院で肩を見てもらった際にも結構経過が良いという評価をもらい、その後は1日当たり10分とかもう少し長い時間練習の許可がもらえ、だんだんとジャグリングを再開する方向にかじを切ることができたのでした。


 2月

2月のジャグリングトピックは2つ、1つ目はDice(https://dicejuggling.wixsite.com/2020)の開催・出演、2つ目はじゃぐなぎ杯です。Diceは運営面に関しては別に記事を書くかもしれないので、ここでは自分の演技面を中心に軽く触れる程度にしようと思います。

Diceは2月23日だったため、静ディア終了後は少ない練習時間をDiceで使う技に限定して割り当て、思い出しに努めました。平日は仕事終わりに病院へリハビリに行き、帰ってからDiceの広報やその他代表として必要な仕事をして、少しディアボロを回し、アイシングと電気治療をしてから寝るみたいな生活。土日は偶々仙台出張とかぶったりしたことから、仙台で練習したりホテルやネカフェでDiceの準備をしたりといった感じですね。その途中で、偶々仙台でベッドに寝転がりながらLisaの「紅蓮華」を聞いていたところ、「うーんこれでディアボロしたい気がしてきた」となったので急遽その日の体育館練習でルーチンを作って撮影してじゃぐなぎ杯の予選として送りつけました。ちょうど元気になってきていた頃で、気分が非常にポジティブ寄りだったこともあってこういう曲を使いたい状態だったんだと思います。技もあまりDiceと共通ではなく、なんでこんなことしてるんだっけ…?と思いつつも、折角湧いてきたモチベーションを優先したのでこうなりました。ちなみに、運よく予選動画の撮影はその日中に終わったので、ほかの日は全部Diceの準備に充てました。

コロナ禍が迫る2月23日、まだギリギリ感染拡大していない状況だったので、公演は無理やり?開催しました。(勿論関係者一同の協力によって除菌用アルコールといった対策グッズを集めてもらってからですが)自分の演技はまあまあの出来でした。いつか動画は公開しようと思います。舞台監督からの指示で何故かトリだったこと、(自分含む少数の人しか知らなかったが)自分の演技直後のフィナーレでサプライズプロポーズの予定があったことで、その前の空気を良好に保つ必要があったことなどがあり、非常に緊張しました。それに加えて最後の技の4ディアボロハイトスはその後の照明効果の都合で舞台中央で終了するようにしなければならないこともあり、手が震えながらでしたが、なんとか無事に決めきることができました。静ディアのバトルではメンタル的な敗北を喫したものの、自分の裁量で動ける「ルーチン」という枠の中で技を決めるのに必要なメンタルの強さはある程度鍛えてきていたので、それが役に立ってよかったなと思います。

ちなみに、Diceで行った演技は、JJF2018の予選に提出しあえなく予選落ちとなった演技をアップデートした内容となっており、JJFの舞台で披露することは叶わなかった演技を、無事に自ら企画した舞台で供養してあげることができたのでした。

部活や他の団体で予め用意されていたイベントではなく、自分たちでゼロから、人を集めるところから企画して始めた初めてのイベントとなったDiceでしたが、多くの方の協力のおかげで最高の出来で終えることができました。また、2020年はこの先何度もイベント運営をしていくことになるのですが、その前に経験を積めたのも非常に大きかったです。この頃はまだ会社で仕事が終わって帰ってきてから運営に時間を割くという行為や、そもそも運営に必要な事務作業や折衝に対する耐性がなさ過ぎました。今思うとかなり雑な仕事になっていて各所に迷惑をかけていたようにも思います。Diceで経験を積めていなかったら2020年のこれから書くような企画や運営は何一つやれなかったかもしれません。

怪我の快復的にも、ジャグリングの演技的にも、運営をする人としての視点でも大きく成長できた2月でした。


2月終わりから3月にかけて

この章のトピックはじゃぐなぎ杯とe-Juggling Competitionの2つです。

2月で触れたように、思い付きから有名曲である紅蓮華を使用してじゃぐなぎ杯用の予選動画を撮影した私でしたが、無事に予選を通過することができました。コロナの関係で開催が危ぶまれている中、何とか開催していただけるということで静岡県磐田市に出向いて出場してきました。Diceの次の週だったので、がっつり練習してからというよりは、簡単に調整だけして臨むといったレベルでしたが、ルーチンはギリギリ身体に覚えこませることができました。(本来なら、Diceに一緒に出演した堀越のように、同じルーチンをじゃぐなぎ杯に持っていくべきだったかなとは思いますが…)

自分の演技を振り返ると、1ディア2ディアは概ね良好で、3ディアの前半もうまくいっていました。しかし、事が起きたのは3ディアハイトスパートでした。わからない人も多いかもしれませんが、3ハイパートは結構長く、サイトスワップで言うと4234234524244404415314450440という並びをしていました。この真ん中あたりに位置する、4440の部分(いわゆる3ディアボロ3アップピルエット)をした際に、なぜか勝手に紐に結び目が生成されるという奇跡的な現象が発生し、紐が大層短くそして途中に変な突っかかりがある状況になってしまいました。動揺しながらもそのまま最後の4450440まで決めきることはできました。しかし、そのタイミングでスティックの交換等の予定外の行動が入り、時間が圧迫されてしまったことから曲に置いて行かれてしまい、残りの3ディアパートは不発に終わってしまいました。結果は5位。昨年は2位だったのでもう少し頑張りたかったですね。

じゃぐなぎ杯が終わって帰り道、問題が発生しました。そう、コロナのせいで関西学生大会が中止になってしまったのです。ほかの大会も中止に追い込まれるのは時間の問題でした。Twitterを見ていても、大会出場予定だった人たちがモチベーションを失っていく様子が見えてきて辛かったです。ただ、その中で偶々Diceで共演したやむ君が「オンラインで大会やったら需要あるかな…?」といったツイートをしているのが目につきました。「多分、素人ではあるものの配信や動画編集をやったことがある私が手を挙げたら実現は可能だと思われるし、何より今動かなければ後悔するのでは?」と思い、やむ君と相談し、その日のうちにe-Juggling Competitionの開催を決定しました。
じゃぐなぎ杯が終わったその日に立ち上げた企画でしたが、翌日3月1日にはやむ君に要項を作成してもらい公開するところまで行きました。で、出場者の募集は3月7日から先着順で行い(枠はびっくりするほど一瞬で埋まった)、動画提出は3月19日まで、配信日は3月21日という自分でも愚かだなと思うようなスケジュールでした。

当然ながら締め切り日に提出する人が多いので、3月19日になってから動画が20~30本送り付けられてきて、そこから1日半で配信用に動画にまとめないといけなかったので、かなりしんどかったです。3月20日は普通に徹夜になってしまいました。

準備はしんどかったとはいえ、既存の大会ができなくなった瞬間に代替品となる企画を立ち上げて、年度内で完遂できたのは大きな意味があったかなと思いました。多くの人の失いかけたモチベーションを繋ぐ役割を果たせていたならとてもうれしいなと思います。
急だったにもかかわらず動いてくれたやむ君と、審査員を引き受けてくれた皆さん、出場者・観戦してくれた皆さん、スポンサーの皆さん、ありがとうございました!

4月

4月といえば緊急事態宣言、家で過ごす時間が増えました。この間私が何をしていたのかというと、せっせとDiceとe-juggの後処理をしていました。Diceでは、協賛をしてくださった方への返礼品としてDVDもしくはBDを送付する約束となっていました。しかし、本来DVD、BDの作成をしなければならない3月にこともあろうに別の企画を立ち上げ、そちらに全力を注いでしまったので、4月になった時点で何にも進捗がありませんでした。本当によくない。また、e-juggの方もかなり見切り発車気味にゴリ押しで開催してしまったので、実は大会終了後に賞状を用意したり賞品を一旦自宅に集約して、梱包して入賞者に向けて発送する必要があるということを失念していました。そこまで頭を回せればよかったのでしょうが、そういった細かい部分まで見えてしまっていたら迅速に動けなかった可能性もあるので何とも言えないですけどね。とにかく、DiceのDVD作成作業とe-juggの後処理を頑張りました。特に、Diceで撮影に使用したビデオカメラは私の私物だったのですが、エントリーモデルだったこともあり画質があまりよくなく、DVDになるべく劣化しないように書き込むのに非常に苦心しました。ノートPCで作業をやってしまっていたので、毎日パラメータを変えながらDVDに書き込むファイルを生成させ続けた結果、あっという間にPCのファンがぶっ壊れてしまい、修理送りになったのが悲しかったです。

GWのころにはこの辺の仕事も全部終わらせることができていたので、一旦Dice前から続いていた仕事はひと段落したのでした。


5月

5月もあんまりやることはなかったので、普通にジャグリングの練習をしていました。4月後半には2020年のJJFチャンピオンシップが中止になったというアナウンスがあり、練習のモチベーションも失ってしまっていました。そのため、この機会に4ミルを覚えようという方向に切り替えていました。最初の段階ではまだホバーに入ることすらできず、GWはほとんど左手だけで3ミルを回す練習で終わってしまいました。さすがに4個ともなると全然成長しないので、特に進捗はありませんでした。(何なら年末まであまり進捗はありません)

一つだけあった出来事として、第二回e-Juggling Competitionの開催が決定したことが挙げられます。正直勢いで1回だけやったイベントだったので繰り返しやるつもりもなかった(もうあの直前の大変さを味わいたいとも思わなかった)のですが、WJDinOSAKAの運営の方から、WJDの一環としてやらないかというお話を頂いたことで話が変わってきました。その際の話し合いでも「やはりまだオンラインの大会には需要がありそうで一度開催実績のある我々が動くのがジャグリング界のために良さそうだ」という認識が得られたので、第二回をやることに決定しました。基本的に5月はちまちま準備する程度(エントリーの受付等)で、動画が集まってきて本格的に動けるのはやはり直前なので、詳しい話は6月のところでやります。少なくとも、WJD運営の方々が背中を押してくれたからこそ第二回、第三回と続けることができたので、これにはとても感謝しています。色々と支援もしていただきとてもありがたかったです。

6月

6月はWJD(6月20日)に開催される予定の第二回e-Juggling Competitionのために使いました。大会運営そのものに関しては、大会終了後に吉永さんにインタビュー記事を書いていただいたので、そちらを参照していただけると幸いです。
前編:https://note.com/hiro2766/n/n6061d781ebdf?magazine_key=m124f439ec04e
後編:https://note.com/hiro2766/n/n3a170c413158?magazine_key=m124f439ec04e
どうも自分は頭が悪いのか、人が楽しそうにしていると混ざりたくなってしまう性分のようで、自分でも出たくなってしまいe-juggに出場することにしました。しかも、出場した部門は今回宮田さんの発案によって追加することとしたエキシビジョン部門という、動画編集可の部門です。今後動画編集をまじめにやっていきたいなと思っていたところでもあったので、ちょうどよかったといえばちょうどよかったのですが、おかげで結構忙しくなりました。前述の通り大会運営の方はインタビュー記事があるので、こちらでは自分の演技について書こうかなと思います。

最初に、完成した演技の動画はこちらです。(https://www.youtube.com/watch?v=zKtuZdurITA
この動画では、4つの種目、デビルスティック・ディアボロ・クラブ・ボールを用いて、道具の数が1から順に増えていって最後7で終了するというコンセプトの演技をしています。
これはかなり前からやってみたかった構成だったのですが、どうしても道具を拾って交換すると時間がかかって見ている側も暇になってしまいます。そのため、今回はその道具の入れ替え部分を動画編集でうまいことやるというのが一番の目標になっています。いつか使ってみたいと思っていた動画編集ソフト、Adobe社のAfterEffectsという高度な処理を行えるソフトを初めて練習する良い機会にもなりました。
運営と並行してということで、少なくとも動画の提出が始まる頃には自分の動画の完成をさせていないとフェアではないと思い、急いで作成を行いました。撮影場所をこだわる時間もなく、深夜帯にしか使えない場所でせっせと撮影して動画に纏めています。(実はよく動画を見ると端に時計がついていて、結構な時間を指し示しています)一般人が通る場所なので、服装にもこだわれずでしたが、完成した動画としては非常に満足しています。特に後半の道具の移り変わりのところは思った通りに作れてうれしいです。残念ながら、大会当日の投票では最下位でしたが、それは私の動画のクオリティが低かったというより、周りが凄すぎただけだと思っています。素直に完敗です。また、これがのちに私が動画編集をもっと本気で始めようとするきっかけの一つにもなっているので、それも含めてとてもよい経験だったと感じています。


7月

7月6日に、Japanese 3 diabolos Playersという動画を公開しました。 (https://youtu.be/NxiTTCumk2s
動画の募集自体は5月中に終了していたのですが、どうしても使用予定だった楽曲に対して人数が不足していたので、2人ほどこちらから声をかけて動画を撮影していただいていた都合で遅くなってしまいました。6月になってからお願いしてすぐに撮ってくれたおかげで7月頭に公開までもっていけたので、お二方にはとても感謝しています。

動画を見ればわかりますが、編集はかなり抑えています。単純に、3ディアの動画として、技やその人自身を見てほしいという気持ちが強かったからです。まああんまりがっつり編集しなくても集まった動画がとてもよかったので雰囲気的にも良い仕上がりになりましたしね。出演者の皆さんありがとうございました。


7月-9月(JJF)

7月はもう一つ大きな展開がありました。JJF2020の実行委員長に就任したのです。あんまり詳しくは書けないのですが、例年1年かけて準備するような内容を一気に直前に詰めて準備することになったので結構忙しくはありました。それこそジャグリングの練習はほとんどできないくらいに。(私の中で練習の優先度が一番高いので、それができていないということは相当忙しかったということですね)

自分の仕事が遅く、9月の平日は5時寝8時起きみたいな限界生活になってしまっていました。しんどい面もありつつ、案外やれるんだな…ということに気づいた瞬間でもありました。もう少し仕事を人に振れた方がよかったのですが、そういう振り分けをしっかり行うには時間が足りていなかったと思います。運営の中心にいたメンバーの中で、未だに一度も会ったことがない人もいて、その人たちがどれくらい本業が忙しいのかなども把握できなかったことも少し辛かったですね。安易に仕事を振りにくい部分もあったかなと思います。少なくともいえるのは、自分の仕事がチーム全体のボトルネックになっていて、多くの関係者に迷惑をかけてしまったなということですね。皆さんあんまり怒ったりせかしたりしないで待っていてくれてありがとうございました。本当に助かりました。関係者の方々には一度お礼を伝えてはいますが、ここにも書きたいと思います。本当にありがとうございました。

これでもDiceのころよりはだいぶ色んな経験を積んで仕事も早くはなっていたとは思うのですが、この役職を引き受ける前にもっと成長しておく必要があったと思います。ただ、自分のスペックが足りないまま放り込まれた結果、半分スパルタ教育みたいな感じで一気に成長できたような気もしています。


10月

色んな方の協力のおかげでJJFが無事に終わり、10月は少しばかりの平穏が訪れていました。11月には第三回のe-juggが控えていたのですが、JJFを乗り越えたせいか、仕事耐性がつきうまいこと処理できるようになってきていたというのもあります。

10月のトピックは一つで、空転劇場Vol.27に出演させていただいたという内容です。JJFの仕事が忙しくなってきていた夏季休暇のころに、こっそり動画だけ撮って応募していたのです。
種目はデビルスティックで、ルーチン自体は2015年に作ったものでした。初めてその曲を聞いた際に、いきなりきれいにパート分けが決めきれるくらいに相性がいい曲で、是非これをきれいな完成形の演技としてどこかで披露したいという思いがありました。それ以降何度か人前で演技をしたものの、どうにも左手の怪我とかの都合でいい感じにならず、この機会にしっかり作りこんで自分のデビルスティックの集大成にしようと考えました。

JJFの期間中も時々気晴らし程度に練習するときは基本的にデビルスティックをしており、10月に入って時間ができてからもデビルスティックの練習を中心に行いました。当日見てくれた方はあの演技を見てどう思ったかはわからないですが、自分の中での出来栄えとしてはかなり満足しています。それなりに技数も多く、ノーミスを期待できるものではなかったのですが、要所はしっかり押さえられた点が大きいです。本当に心の奥底から満足してしまったらしく、東洋館(空転劇場の会場)を出て以降年末まで一度もデビルスティックに触れていません。

空転劇場Vol.27も共演者の皆さんの演目が素晴らしく、これ生で見られるのめちゃくちゃお得じゃん!と勝手に喜んでいました。配信チームの人たちも私みたいな素人ではないので、アーカイブを見返したらとてもきれいな映像で配信されていたみたいで、これもうれしかったですね。
関係者の皆さん、見てくれた皆さん、ありがとうございました。

あと、これはイベントというよりは日々の暮らしの変化という感じですが、9月末に開催された36時間オンラインジャグリングイベント零の会場であるDiscordのサーバーがそのまま残されていたので、日々ここでジャグラーたちと会話をしたり作業したりするようになりました。新しい出会いや自分の考え方の変化なども起こり始めました。11月以降の自分の活動にも非常に大きな影響を与えています。


11月

11月のトピックは2つで、JODC(ジャパンオープンディアボロコンペティション)と、第三回e-Juggling Competitionです。

私はこれまで、日本ディアボロ協会主催の公式大会と呼ばれているAJDC、OIDCといった大会への出場経験がありませんでした。単純に時期的に参加が難しかったことや、用意されている部門への相性があまりよくなく、積極的に予定を捻じ曲げてまで出ようとするほどモチベーションがわかなかったというのがあります。

ただ、さすがに招待制の大会に呼んでもらえるとなると、「え、じゃあ出てみようかな」となるもので、ちょうど家の近所で開催されるというのもあり喜んで出場することにしました。

私が出場した個人総合部門は1ディア・2ディア・3ディア以上・縦の4つをすべて網羅することで、基礎点として20点を頂くことができます。つまり、普通であれば100点満点中の20点は確保済みで、残りの80点の間で競い合うという感じになります。しかし、私は縦ができない(技術的にも肉体への負担的にも)ので、割り切って縦やらなかったため、最初から5点失っていました。それだけでなく、2020年は空転劇場向けのデビルスティックの練習以外はほとんど4ミルの練習しかしていなかったため、演技に入れられるような技術に関して進捗が少なく、結果はよくありませんでした。ただただ練習が足りてなかったですね。反省しています。

4ミルを回すまであと半年くらいはかかるでしょうか。これを習得して帰ってきた私はきっともっと強くなっているので楽しみにしていてくださいね。

誘っていただけただけでもうれしかったですが、また一つ良い転機が得られたように思います。ディアボロ協会関係者の皆様、ありがとうございました。


さて、次は11/23に開催された第三回e-Juggling Competitionですね。

JJFの準備を頑張っていた頃、2021年の静岡ディアボロコンテスト等の中止が発表され、ジャグラーのモチベーション維持や元々のe-juggの理念としてある「大会に出たい人のセーフティーネットになる」という部分を鑑みて、11月下旬という時期に開催することを決めました。
実は、e-juggは回数を重ねるたびに、毎回配信のクオリティを高めることを目標にしています。というのも、やはり折角運営をするなら、出たいと思ってもらえるようなクオリティの大会にしていきたいという思いがあるんですね。第二回では司会を知り合いに外注することでクオリティがかなり上がりました。では第三回はどうしたのかというと、第二回までの良い点はそのままに、WEBサイト作成と、ロゴデザインを作ってもらうということをしました。WEBサイトは自力で何とかしようということで、稚拙ながらも自分で何とか作ってみました。(https://e-juggling2020.wixsite.com/mysite) ロゴデザインはふいきっくさんにお願いしました。ふいきっくさんとは会話もろくにしたことがなかったのですが、零Discordのおかげで知り合うことになったという経緯があります。
実はふいきっくさんにはロゴデザインだけでなく出場者名の紹介部分のアニメーションや公式グッズまで作ってもらいました。自分が頑張って運営してきていたイベントにロゴやグッズが作られてみると、なんとも不思議な感覚になりますね。ただうれしいだけじゃない、精神的な充足感みたいなものが出てきて、忙しくて大変だけど運営頑張ろうという気持ちにさせてくれます。毎回毎回、「もう今回でe-juggは最後かもしれないな、これ以上はできないかもしれない」と思っているのですが、こういう出来事があるともう少し頑張りたいなと思えるようになってきます。2021年3月開催予定の第四回大会でもこのロゴデザインを前面に押し出していく予定なので、皆さんもこれ好きになってくれると嬉しいですね。販売している公式グッズの中だと、個人的にはマグカップがとても好きです。

また、今回からエントリーフィーを頂くようにし、基本的に協賛受付はしないという方針にしました。正直協賛に頼らずとも運営できる姿が好ましいと思ったからです。しかし、残念ながら今回は過去二回に比べると少しエントリー数が少なく(それでも30人はいたのですが)、予算通りに動けず結局最後は協賛を募ることになりました。過去2回もそうでしたが、協賛してくださった方々には本当に感謝しています。ありがとうございました。ちなみに、Discordでよく話すようになった土居さんからは、一人でとんでもない額の寄付がきて、「あ、黒字が出すぎたのでこれ責任もって第四回もやらないとだ…!」となったという裏話も併せて書き記しておこうと思います。さすがに赤字で金と時間を失いながら運営するのはきついのですが、こうした協力をしてくださる方々のおかげで問題が解消されて本当に助かっています。こうやって支えてくださる方々が結果的に次の活動への原動力をくれているのだなぁと痛感しました。

第三回e-juggに向けて活動していた結果、第四回の原動力も得ることができた11月でした。


12月

実のところ、12月は表立った活動はしていません。来年の準備がメインという感じですかね。やっていたことは①動画編集の練習 ②空転劇場Vol.28の準備 ③非公式社会人大会出場の3つくらいでしょうか。

① 動画編集の練習
ふいきっくさんがe-juggのロゴを作成してくださっている最中の会話や、別案件で芹川さんと会話をしている中で、自分がかなり無知で、しかも壊滅的な色彩感覚の中で無理やり動画を作ってきていたことが分かりました。来年以降もっとまじめに動画編集に取り組みたいと考えているので、12月に集中特訓をすることにしました。締め切りや目標がある方が明らかに学びのスピードが速いことは明確だったので、偶々零Discordで話題に上がった、「きぞはるの部屋動画」というのを実際に作ることにし、これをめがけて必要そうな技術から順に身につけていくこととしました。その結果は、2021年の私がきっといい感じに動画という成果物をもって示してくれるはずなので、期待しています。色々なめぐりあわせのおかげで非常にモチベーションが高く、年末年始も暇にならずに済んでいます。

② 空転劇場Vol.28の準備
12月下旬に出演者の応募締切があったので応募するための動画撮影をしました。普段練習している場所は6月でも述べたように一般人も通る場所なので、ちゃんと動画を撮るためには深夜2時以降に撮影する必要があるのが結構しんどかったですね。ルーチンはこれからブラッシュアップします。当日の配信も是非楽しみにしていてくださいね。
少しだけ何やるかを伝えておくと、2014年に部内での発表会で演技を行ったのですが、その時使用した曲を今の技量・感覚で使用するとどうなるのか?というものの答えを出そうかなと考えています。
共演者の方々が凄すぎて萎縮してしまいそうですが、それなりに長い期間ディアボロをしてきていて経験も積んでいるので、堂々と舞台に立てるように頑張ります。


③  非公式社会人大会
 https://twitter.com/jugglertaku/status/1338804945697427456 
 https://twitter.com/cly08970/status/1340446822595088384 

詳細は成果物とその解説をご覧いただきたいと思います。とある休日の深夜3時を過ぎてから零Discordにいた人たち4人でひたすら語りあった結果の成果物です。
皆さんの思い描く97531っぽいお弁当はどんなのでしょうか?人それぞれに答えがあると思いますが、花田さん・じゃぐたくさん・ふいきっくさんと私の4人で見解を一致させられた弁当が当該成果物に採用されています。


終わりに

2020年の振り返りをざっと行いました。全部盛り込もうとするとおそらく3万字を超えるような分量になってしまうので、かなり省いた部分もありますが、少なくとも後から読み返しても当時何をしていたかは思い出せるような内容になっているかなと思います。

これまで運営経験のほとんど無かった私が、こんなに色々な活動ができたのは紛れもなく協力してくださった方々のおかげです。活動を直接手伝ってくれた方、精神面や金銭面でのサポートをしてくれた方、大会や舞台運営などの場を作ってくださった方、そして舞台・大会・イベントに参加してくれた方、皆さんありがとうございました。とても感謝しています。

2021年もよろしくお願いします!!それでは、よいお年を!!


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