見出し画像

デイキャンプ~ふたり~

マガジン『うえこ、キャンプをする』

キャンプ道具を買い揃えて、気分はもうキャンプキャンプ。
でも私は休みが少なく、すぐに行きたくても無料のところはすぐ満杯になってしまうと聞く。

いろいろ調べていると、なんと札幌市内、真駒内に有料予約制のキャンプ場が出来たという。
HPを見てみると、休みの土曜日に空きがあった。
速攻、日帰りで予約をとった。

その後、初めてのデイキャンプが一人か、と少し寂しくなり、いとこにメールを送ってみた。

「キャンプ行こうや、って言ったら付き合ってくれる?」

5歳ほど年の離れたいとこで、札幌で一人暮らしをしている。
数年前から、誕生月には肉を食べに行ったり、スパサフロに行ったりとしている。
同じ市内に住む数少ない身内だ。

「ええで」

快諾の返信。

そんなわけで、待ちに待ったキャンプだ。

紅櫻アウトドアガーデン

場所は札幌市南区澄川。
真駒内駅から徒歩数分。
そこに、紅桜公園というのがある。
日本庭園。
広い公園の一部が、キャンプ場となり、2020年にオープンしたそうな。
敷地内には神社や、お蕎麦屋さんや、カフェや、クラフトジンの蒸溜所があり、滝もあるそうな。

キャンプ場はサイトがきっちり区分けされており、完全予約制。
料金プランは区画利用料と入場料が一人に付きあり

宿泊は13:00~翌日11:00で
【平日、日曜】
区画利用料2500円、入場料大人1000円、子供500円
【土曜祝前日】
区画利用料3500円、入場料大人1500円、子供500円
日帰りは11:30~17:30で
【平日】
区画利用料1500円、入場料大人800円、子供300円
【土曜祝前日】
区画利用料2500円、入場料大人1000円、子供300円

なんとなく、少し高いのではないか?という印象は拭えない。
が、紅桜公園の運営もあるだろうし、何より札幌市内にあり、中心部から車で20~30分という立地の良さ。
区画も10と少し程度で、満杯だとしても圧迫感がない。
あと各サイトに薪割り用の土台の丸太が置いてあるのが最高だなと思った。

紅櫻アウトドアガーデン

タープ、テーブル、キャンプチェア、テント、グリルなどの貸し出しもしており、
正直言って、手ぶらでも行けるくらいなのである。
すごい!

いざ、デイキャンプ当日

6月某日。
予定としては、最後の買い出しのため、いとこの自宅の最寄りのスーパーで落ち合うことに。
いとこの自宅がキャンプ場からちょっと近かったのがすごい偶然。

デイキャンプは11時半からの入場なので、ゆっくりの出発となるが、その前にBBQ用の肉を調達すべく、土日の8時から朝イチをやっているという近所の肉屋へでかけてみたのだが、
思ったより種類がなくてがっかりしてしまった。
それでも女二人の食べる量などたかが知れているので、
カルビ、サガリ、ハラミ、せせりといった定番的な肉を100gずつ購入。
野菜はいとこ担当だ。
肉を冷凍した水を入れたパックとともに保冷バックに入れて、現地で飲む飲み物を入れたクーラーボックスにも保冷剤を入れ、

え?泊まるの?

くらいの大荷物を、DCMホーマックで買ったキャリーワゴンに乗せて、2往復して。
カーシェアの車に積み込み。
積み下ろしメンドクサー
マイカーほしー(笑)

私の自宅から、約25分。
予定のスーパーに到着し、そこで氷と肉を少し追加。
いくつかの野菜をいとこに頼んでいたが、すでに購入は前日に済ませ、玉ねぎなどはカット済みだという。
ヤダこの子、気が利くどころのさわぎじゃない(笑)

買い物を済ませ、いざキャンプ場へ。

画像2

紅桜公園の入り口から、左側に鬱蒼とした木々の間を通る道があり、そちらに車を走らせる。
5分もかからず、キャンプ場用の駐車場が右手側に見えてくる。

駐車場には本日の受付場所の案内がある。
しかしよくわからなくて、われわれは階段をあがった。
この日は「本日の受付はキャンプサイト」とかかっていたのだけども。

画像8

階段を上がった先にあるのは、クラフトジンの蒸溜所と、カフェ。
ひとしきりうろついたあと、カフェで聞くとキャンプ場ですよと言われ、しょんみりしながら階段を降りた(笑)
階段を上がったところにあったトイレはきれいで水洗でウォシュレット。
さすが札幌市内。

画像7

駐車場から、池の畔を進み行くと、そこには広いゾーンがあった。
ここがキャンプ場というわけか!
時刻は11時半を少し過ぎた頃。
受付を済ませ、区画利用料と入場料を払う。
あとタープとキャンプチェアと、サイドテーブルをレンタルしたのでそれの代金を。
総額1万円弱。
これにはタープの設営撤去費用も含まれている。
自分たちで設営撤去する場合はもう少しお安い。

あと受付には上のカフェのメニューも置いてあった。
ここで小割の薪も購入。

デイキャンプという名のBBQ

一度駐車場へ戻り、リヤカーを借りて、車に積んである荷物をサイトへ移動。
アルミ製のリヤカーだろうか、軽くて運びやすかった。
(ていうか、いとこが率先して引いてくれた)

画像3

大量の荷物を運び込んだが、タープは設営済み、椅子とテーブルもある。

画像6

とりあえずサイトの隅に、レジャーシートを広げ、リヤカーから下ろしていく。

試し張りをしたくて持ってきたテント
グランドシート
疲れたら一休みしようと思って持ってきたエアマット
火回り品のケース
ティッシュなど一式
ローテーブルとミニテーブル
ホーマックで買ってきた使い捨てグリル
食材の入った保冷バック
飲料の入ったクーラーボックス
食器類
折りたたみ水タンク
それを載せる折りたたみラック
折りたたみバケツ
ポータブル電源
ミニ扇風機2台
踏み台
ミニチェア

笑ってしまう
どんだけ持ってきてるんだ…

画像4

テントは結局、一通り遊んだあとに、一瞬だけ設営してみました。
ざっくりとな。
本番は任せろ(?)

それはさておき
蚊取り線香に火をつけて2箇所に置いたら、
まずは火回り品のケースから、焚き火シートを取り出し、グリルの置く場所を決める。
タープが焦げたらまずいなと思い、タープからギリはみ出た位置にした。
ただこの日は大変晴天に恵まれたため、途中で耐えきれずグリルの位置をずらした。

画像5

大きな焚き火シートなのと、使い捨てグリルが90分しか使えないので、ヨーラーの焚き火台も組み立ててセットした。
100円ショップで網の準備もバッチリ。
グリルと焚き火台を並べて置くと、なんともちょうどよい。

いとこと二人で、モーラナイフとペグハンマーを使い、小割の薪をさらに細くする作業。
30代後半の女二人がキャッキャと薪を割る。
平和だな。

画像9


薪は、焚き火台に入れるには長さもあったので、細くしたものを足を使って折り、折り、折り。
ほどよきサイズにして、ある程度の量をこさえて焚き火台の横に。
途中からいとこが食材準備担当になり、
鶏肉に串をさしたり、アルミホイルに何かを包んだり、なにか作業をしていた。

おっと、ご飯を炊かないと!
自宅で1.5合の米を研ぎ、ちょうどの量の水とともに密閉容器に入れて持ってきたので、
そのままメスティンに流し込み、カセットストーブに固形燃料、火をつけて風防で囲み放置。
楽ちん~

次は300円弱の使い捨てグリルを、一緒についてる脚に乗せて、着火。
上にかかってる紙に火を付けると、じわっと湿って(油なのか?)ゆっくりとその下の炭に火がつく仕組みなんだろう。
アレはめっちゃ便利ですわ。
そのとなりで焚き火台に薪を入れて、火をつけたファイヤーマッチを薪の下へ投入。
すぐにパチパチと薪に火が移り、めっちゃ燃えた。
すごい楽しい。
燃える薪の中に、アルミホイルで包んだじゃがいもを入れて、網の上にはなにかのホイル包み。
早々に、使い捨てグリルの網の上に肉を並べた。

デイキャンプは帰りがある。
車の運転があるので飲酒は厳禁。
近所の酒屋で少し変わったラムネを見つけたので持ってきた。
氷を入れたカップに注いで、乾杯だ!

画像10

肉はすぐに焼けるし(うまい)
ラムネはうまいし
気づいたらじゃがいもの存在を忘れていて火は通ってたけど水分飛んで固くなってた(笑)
美味しかったけど。
人参、ズッキーニ、アスパラ、玉ねぎ、ピーマン
野菜もたくさん。
ヨーラーの方の薪がすぐに燃えてしまうので、炭に変更。
網の上のホイル焼きは、開くと、玉ねぎのバターソテーと、きのこのバターソテーだった
めっちゃうまい。
なんか野菜めっちゃ多くてお腹いっぱいになってしまったという(笑)

画像12


存在を忘れてたのは、メスティンで炊いたご飯もだ。
思い出してすぐ食べたけど、1.5合しっかり炊けてた!

お腹が膨れて、もう肉焼くのやめよう、と。
そういえば肉全部焼いて余ったら持って帰ろうと話していたのだが、焼かずに持ち帰ったら酸味のある香りがしてたので捨てた…

肉を焼くのはやめたが、いとこがカマンベールチーズを取り出してきた。
おいおい、何をする気だ?(ニヤニヤ)

カマンベールチーズの上を薄く切って、
アルミホイルを皿のようにしてチーズをのせ、
それを炭の網の上に。
加熱し続ければ、中がトロ~リ、チーズフォンデュだ!!!
ズッキーニが余ってたのか、それを網で焼き、
焼けたらチーズをつけて食べる。
けしからんBBQだな。

画像11

結論から言うと、ハチャメチャに楽しかった。

フォンデュを楽しんだあとは、串にマシュマロをさして、焚き火で炙って食べるという定番のアレもやったし、
焚き火で沸かしたお湯でコーヒーを入れて飲んだ。
ドリップバックが便利。

借りていた椅子が実は荷物置き場と化し(笑)
最後まで折りたたみ踏み台とミニチェアに座っていた二人だったが、
コーヒータイムだけは借りた椅子に座った。
良い感じだった。

このあと、私は持ってきたテントの試し張りをはじめ、
いとこは使った食器類を洗に行ってくれた。
テントはすぐに片付けたが、しわっしわにしまってしまった気がする(疲れてたのだ)

画像13

退出が17時半までなので(それをすぎるとゲートが閉まって出られなくなる)
16時過ぎくらいからいそいそと荷物を片付けた。
炭はとっくに消えていたので、使い捨てグリルを解体して、そこに移して炭捨場に。
いとこが捨てに行った。
そしていとこがリヤカーを運んできてくれて、
その間に私はそれぞれの道具を所定のケースにしまっていき、
リヤカーに積んで、車へと移動。

画像14

なんかもう何から何までいとこがやってくれて(笑)
めっちゃ気が利くんだけど、あの子なんなの~

そんなこんなで、いとこを家まで送り届け、私も帰路についたのだ。

虫、そしてやけど

パワー森林香という名の赤い蚊取り線香と、カコイ。
タープまわりにはヤブ蚊バリアをスプレー。
それが効いたのか、蚊のたぐいは出なかったと思う。
しかし、小さな蜘蛛が、ちょっと目を離したスキに、タープとサイドテーブルの間に蜘蛛の巣を張っていた。
なんでやねん。
あとそこそこデカイ蛾がタープの中を通過していった。
うううん…
もうちょっとなんとかしたい。
目の前を通過するのはやめていただきたい。

帰りの後片付けの最中、蚊取り線香をしまう時、
使用時間が11時半から16時半くらい、つまり5時間程度だったので、一巻きだと結構余っていた。
適当なところで折って、あまりを持ち帰ろうと、
まずはアルミホイルの上に乗せたのだが…

思ったより固くて、火ばさみだけでは折ることが出来なかった。
早く片付けないと!
という焦りからか、アルミホイルごしに、なんと、火のついている部分を素手で掴んでしまった。

左手の親指と人差指だ。
そりゃもう、当たり前だけど熱い。

うあっちいい!!!

絶叫し、溶けかかったロックアイスの袋に手を突っ込んだ。
こういう、すぐに動けるとこは我ながら機敏だなとは思うけど、
こういう、うっかりをやってしまうのも我ながら…と思ってしまう。
ピリピリと痛い。
そのまま氷で線香の火を消してから予定通り余りの部分から折ることは出来たが。

せっかく、薪割りでも怪我しないように気をつけたのに。
救急セットを持ってくるのを忘れたが流石にやけどの薬は考えてなかった。

ところで、全く同じ、左手の親指と人差指を、いとこもやけどしていた。
彼女の場合はもっと前、BBQ終盤の頃だったと思う。
チーズフォンデュを楽しんだあと、網を下ろそうかという話になり。
彼女は網の上の、チーズの入ったアルミホイルを、素手で掴んでおろそうとした(笑)

みんな聞いて。

アルミホイルは熱を通します。

この二人はアホの申し子なのでしょうか?(笑)
いとこも速攻でロックアイスの袋から氷を取り出してずっと握りしめていました。

帰宅後、お互いにやけどの薬を患部に塗りました。
私が買ったのはこれ。

やけど軟膏

やけど後すぐに冷水につけたのと、帰宅して薬を塗ったおかげか、翌日には痛みもおさまっていました。

救急セットを忘れるな

救急セットは忘れずに、ですかね。
薪を扱うからささくれが刺さることもありうるし、
転んで怪我をする可能性も無きにしもあらず。
ナイフや調理中に手が滑る事も、
虫刺されや、そう、やけどもね。

絆創膏 小さいの、中くらいの、大きいの
オロナイン軟膏、ムヒ
やけど用の軟膏
腹痛や頭痛対策に鎮痛薬、正露丸
私はアレルギー性の鼻炎持ちなので、鼻炎薬もいるかな
それから、消毒液。

大事、大事…
まあ、怪我はしないようにするに越したことはない。

画像15

ビザ釜のレンタルもあった


ちなみに、写真はおおかたいとこからもらったやつだ。
私はなぜかあんまり撮っていなかった…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?