「異次元の少子化対策」「インフレ率を超える賃上げ」に取り組む考え…首相が年頭会見 (讀賣新聞オンライン)
「異次元の少子化対策」と人口減少前提社会の構築
2015年に県議会議員になってから一貫して、「(鳥取県のようなもともと人口の少ない地方にとっては特に)人口減少に歯止めをかけることは困難であり、人口減少を前提とした社会を築くことが必要だ」と言ってきました。
人口の減少は、国や地域の力を低下させる大きな要因でありながら、すぐには解決できない課題です。
これまで、少子化高齢化対策を含む様々な人口減少対策が、国・地方で行われてきたにも関わらず、好転する気配は一向に見られませんでした。
対策が無駄だとか止めろという気はありませんが、それでも人口減少が止まらないとしたら、人口減少を前提に社会を再構築することが現実解だと考えています。
そうした中、昨年末に「2022年の日本の出生数がコロナの影響を加えた予想の80万人にも届かない」という衝撃的な報道がありました。
コロナで若者の出会いが少なくなったことが出生数に影響を及ぼすとの予測は以前からされており、対策を求める声も少なからずあったと記憶しています。
それに対して国は特に対策を講じなかったので、出生数の低下にさらに拍車をかけたと、指摘されてもおかしくありません。
それに対する政府の解答が「異次元の少子化対策」だと思われます。
対策の中身は今後明らかにされると思いますが、いずれにしても、それが実際に効果を表してくるのは、ずいぶん先のことになります。
まずは、この少子化対策が効果的であることを期待しますが、同時に考えなければならないことは、人口が減少しても安心して暮らし続けることができる地域社会の構築です。
「異次元の少子化対策」、「出生数80万人割れ」というニュースを受けて、改めて人口減少下での地域社会の在り方について、考えていきたいと思っています。
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