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BTS花様年華ドラマ『BEGINS≠Youth』もすごい①

 さて、ドラマの考察を始めたいけど、どこから話そうか…。

 原作について以前書いたバックナンバーはこちらです。

 お話の設定上、皆さんもほんのりお気付きかと思いますが、今回のドラマは結局12話かけて苦労してかなり良いところまで行くのに失敗してやり直しになります。ループから抜け出せてすらいないので、ジェハ[ジョングク役]が車に轢かれた真相は分からないし、猫ちゃんが何者なのかは未だに分かりません。そこを楽しみにしていた方には残念なお知らせです。

 今回のストーリーは、7人が学生時代にどうやって出会い、かけがえのない存在になっていったのか、どうして I NEED Uの結末を選んでしまうほど追い詰められてしまったのか、なぜ1年ちょっとしか一緒にいなかったのに、ファン[ソクジン役]が何度も人生をやり直してまで6人を守ろうしたかが実感できる内容となっています。

 ただ、複雑なのは、新事実が発覚したり、原作と違うことが起こったり、原作で超重要だと思っていたものが出てこなかったりしてて、それがドラマ独自の改変なのか、原作と同じことが起きたから省略してるだけなのか、後からループして未来が変わってしまうのかまだ判断できないのです。ごっちゃになった複数のジグソーパズルを同時に解いているような状態。なので、ドラマを観ていない人にどれくらい分かりやすく解説できるか自信ありませんが、ストーリーが面白いことには変わりないので、自分の脳内整理のためにも頑張ってまとめていきたいと思います。

ドラマオリジナル設定

 まず今回のドラマで確実に設定が変わったんだろうなと思ったのは以下。

  • ファン父と校長は小説では同級生だったが、元教え子と教師という関係になっている
    → 校長になれる年齢は大体50〜60代、ファン父は40代(俳優さんは44歳)なので年齢的にもストーリー的にも納得の改変。

  • ハル[ジミン役]が目撃した児童暴行事件の被害者の当時の年齢が5歳から12歳に変わっている
    → ストーリー的にも子役の都合を考えても納得の改変 (12歳でも辛いものは辛いんだけど)。

  • ストーリーの鍵を握りそうな謎の奨学財団、ソンホ財団はファン父が発足させたんだと思ってたけど、もう長く続いていて7人の学生時代で38期。ファン父自身も7期の奨学生。
    → ソンホ財団の話は元々ゲームからだっけ?もう見返せないから、私が思い出せません…。4月11日にファンが出席しなきゃいけないのが財団が発足する式典ではなく、毎年やるような奨学会のパーティなら、元々新しくできた財団ではなく昔からあった設定なのかも。
    ※【訂正】10話にちゃんと「奨学学会38期発足式」のシーンがありました。毎年ある行事なのね。すっきり。

最大のマジか案件

 今回のドラマで発覚した新事実で一番「うわぁぁぁぁマジかあぁぁぁぁ」となったのが、7人のうちの1人の母親と1人の父親が元恋人同士ということです。ひょっとすると、この一連の不思議現象はこの2人の悲恋から始まっている可能性も出てきた。とにかくめちゃくちゃ重要な気がするんだけど、肝心なところはまだ何も判明していないし、私がここでサラッとバラすにはあまりにもったいない内容なので、ここでは誰と誰のことか言わないことにします(笑)

 ちなみにドラマ中で本人たちは独自で調べてその真相に辿り着き、「つまり僕は愛し合った両親の間に産まれた子どもじゃないってことか…」という方向に落ち込んでいます。韓流ドラマあるある展開だけど、確かに現実で自分の身に起こったらと考えると気まずすぎるよ。

 しかもまだ片方が2人の子どもである可能性も捨てきれないので、今後兄弟展開もありえるかもしれません。あってほしいような、あってほしくないような、複雑な心境です。

登場人物の基本情報まとめ

 とりあえず役名も変わったことだし、まずは7人の情報をおさらいしつつ、過去のNoteと新情報を照らしわせていこうと思います。

 今回のドラマではこれまでの花様年華ペア(ホソク&ジミン、ユンギ&ジョングク、ナムジュン&テヒョン)以外の関係がしっかり描かれていたのもポイントでした。ドラマ内のスクショはOSTのMVから取っているのでクリックしたら元動画に飛びます。

チョン・ホソク→チョン・ホス

 一番名前が変わっても覚えやすい。外見もホビと違うけど、この人がホソク役だろうなと一発で分かる納得の配役だと思いました。いつもポジティブなムードメーカー。

 ドラマではアン・ジホさんが演じています。ドラマでは素朴な感じですが、俳優さん自体は普段こんな感じでスタイリッシュ。ダンスができるのと、笑うと口が♡になるのは選考時に最重要事項だったのではと推測w

 ドラマではWings: MAMAのショートムービーにも出てきていたミュンヒハウゼン症候群が掘り下げられていました。

 幼い頃、母に「私のホス」と呼ばれていた記憶が残っていた彼は、施設では自分がその他大勢でしかないことに耐えられず、ある日熱があるのに施設を抜け出して母親に似た女性を追いかけて道端で失神。以降、施設の人たちにも特別気をかけてもらえるようになったので、嬉しくなってしまった。

 ハル[ジミン役]と帰宅中に倒れて救急搬送され、施設の人に迎えに来てもらったり、学校で倒れて他6人に保健室にお見舞いに来てもらったり。本当に倒れて頭を強打するのも厭わないところが、単なる仮病と違うところだと思います。

 幼い頃は本当に意識を失っていたけど、ある時点からできなくなって焦った(つまりナルコレプシーは完全に嘘じゃなかった?)。心療内科でもらった薬は隠れて捨てており、問診でバレそうになったら担当医を代えてもらっていた。それがドゴン[ナムジュン役]にバレて彼に真相を打ち明けることになります。

 以前のNoteではホスがハルに初めて真相を打ち明けることが重要だったんだろうと書きましたが、ハルとの絆はそっちではありませんでした。
 自分と対極にある、裕福で、(一見)完璧な家庭を持ち、実際になかなか治らない心の病と闘うハルの苦しみに寄り添うことで自分を見直すことができたんだろうなぁと。本当にお互いがいて良かった。かと言って依存し合ってる訳でもなく、お互いに勇気付けられて自分自身と向き合おうとしてるのが良かったです。

 今回のドラマでは特にクサズ’ の信頼関係も素敵でした。

ホス:俺はお前らが羨ましいよ。
ドゴン:俺が?俺は違うだろ。
ホ:さっきそう思った。みな親が来て…
 (「母です」って名乗ったのに俺だけ「保護者です」って言ってた)
ド:そうだったっけ。気付かなかった。
ホ:そうか、俺が気にしすぎなのかも。
(中略)
ホ:お前も家族さえいなければと考えてしまうことあるだろ。
 正直、お前も俺を羨ましいって思ったことあるだろ。
ド:悪いけど…思ったことある。それも何度も。
ホ:そうだよな、お前も大変だよな。

5話 Mikrocosmosより

ホ:最低だろ?これでお前に嫌われてもしょうがないと思う。
ド:俺はお前の人生を想像したことがない。想像もできない、怖くて。
 だから今なんて言えばいいのかも分からない。でもお前は悪くない。
(中略)
ド:お前の人生に他のヤツが何か言う資格はない。ゴキブリのように生きても王様のように生きても、その人生を歩いたことがないヤツが他人の人生を評価しちゃいけない。

8話 13th Apostleより

キム・ナムジュン→キム・ドゴン

 今回のドラマで、成績優秀&破壊神設定が加わっています。感動シーンで物を壊してしまって一気にギャグになるの癒される。力が強すぎるからあだ名がドゴン+ハルクでドグ。でもドゴンって名前自体が破壊音みたいよね? 私はそれで名前覚えてますよw

 ドラマではソ・ヨンジュさんが演じています。以前も言ったように顔は一番似てない気がするんだけど、全体の雰囲気で配役された理由がわかる。あと、声が低くて素敵という感想もいくつか見かけました。ちなみに彼も昨年11月末から兵役に行っています。ナムさんたちとほぼ同時期ですね。

 ドゴンはとにかく素晴らしい兄貴分。バイトをいくつもかけもちして家計を支え、勉強もしっかりして成績1位を維持している。担任が心配して彼に奨学金制度を勧める。ここで出てきたか、謎のソンホ財団!

 彼は38期奨学生になるが、その代わりバイトをしないで学業に専念してと言われる。そんなわけにはいかないのに…と困っていると、新しく奨学会会長に就任したジェハ[ジョングク役]の義父繋がりで、ちゃんと許可を得てジェハの家庭教師をすることになる。

 但し、再開発反対運動の中心人物が所有しているコンテナ群の夜間警備のバイト(実質寝泊まりするだけ)は密かに続けている。それが皆の溜まり場となるコンテナハウス。

 ドゴンの辛さはMVでも分かりにくかったと思いますが、これは辛すぎるな…と実感しました。でも私の力不足でうまく伝えられません。特に母親。別に間違ったことは言ってない。一応優しいんです。でも時々「ふざけるな、てめぇ」ってぶん殴りたくなる。でも彼女も辛いのが分かるから、怒りのやり場がないんです。私も母親としてこういう言葉を子供に投げないよう気をつけよう。こんな絶妙にリアルでもいる人を表現できる女優さんと脚本家さんを尊敬する。

 今回ずっと謎だった問題児の弟も出てきます。こいつも「ふざけるな、てめぇ」なんですが、こんなに優秀でしっかりしてて、めちゃくちゃ優しい完璧な兄がいたらコンプレックスでグレちゃうだろ…とも思ってしまうので辛い。でも弟のコンプレックスを和らげるために兄が努力しちゃいけないわけないので、弟も弟で自力で乗り越えてほしい。ちなみに弟は素行不良で、ホスのいる養護施設に部分的に?お世話になっています。不登校とかなのかな? 友人の弟ということでホスも気にかけようとしてるようですが、とにかく問題児。

 ものすごく努力して、努力して、努力して、理想の姿でい続けようともがいて、もがいて、もがいて、ある日糸が切れたように「もう無理だ」と泣き崩れるドゴンの姿は、正直あの防弾会食のナムさん本人とも重なって、とても辛かった。本当に幸せになってほしい。

 今回のドラマでは、ホスとハルと同様、取り巻く環境が対照的なドゴンとファンの関係性も素敵でした。その2人が一番最初に打ち解け合い、絆を築いていく過程がまた尊かった。

ジュアン[テヒョン役]:どうしていつもこの家の前で止まるの? 一目惚れなの?
ドゴン:こんな家に住んだら心配事とかないだろうな。
ジュ:さあ。住んだことないから。
ド:きっとあの人は心配ごとなんてないだろうな。
ジュ:誰?
ド:キム・ファン。ここに住んでる。
(中略)
ジュ:親父が言うには、裕福だから幸せだとは限らないって。
ド:お金があれば不幸を防ぐことはできる。

1話 am I wrong?より

 未来はまだ全然見えないわけですが、ファンが父と違うことを示すために、あえて父の後を継いで議員になる決心をするっぽいところがありました。いつかループを抜け出してハッピーエンドが来るとしたら、これ、ファンが議員になって、ドゴンが優秀な右腕になる未来もあるんじゃないの? そうして本当に社会を変えるぐらい大きいことを成す可能性もあるんじゃないの? とにかく私は永遠に7人の幸せを願い続けています。

 それではまた次回!

 このペースだとナムさんのアルバム発売前に終わらせられない気がする…。焦ってまとめるのは勿体無いと思うので、感情の赴くままにやっていこうと思います。

 ナムさんのアルバムトラックリスト出たね!ナムさんの精神世界をまた旅できる機会が来るんだなぁ。わくわく。


続き書きました。

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