BTS花様年華ドラマ『BEGINS≠Youth』もすごい②
引き続き、今回も7人の基本情報をなぞっていきたいと思いますが、その前に。
これって、公式インスタですか?!
あまりにひっそりしていて驚く。私も知らなくてこの間Xで教えてもらいました。偽のファンメイドアカウントがあれだけバズったのに。そう考えると、ああいうお騒がせアカウントって実はすごい人たちなんだなぁ…(若干迷惑な時あるけど)
でもじわじわ話題になってる気はするのよ。しかももう続編は撮影済という疑惑が出てきている。実はOSTのMVに出てくるシーン3割ぐらいドラマに出てきてないんです。未公開シーンを使ったのか、途中で脚本が変わったのか…とにかく視聴組はまんまと踊らされて騒ついています。
ひとつ断っておきますが、ドラマの宣伝しまくってるけど、制作側に依頼されて記事を書いてるわけじゃないです。コンテンツが素晴らしいからより多くの人に存在を知ってほしくて自主的にまとめています。
ちなみに語学アプリCakeのPR記事は本当に依頼されてるんだけど「ドラマ考察やリーダーのカムバで忙しいので、〆切延ばしてもらっていいですか」ってお願いしました。快くOKしてくれました(仕事しろよ)。ちゃんとアプリは続けてますからね!6月になったらちゃんと第2回書きますから!
第1回はこちらです。
パク・ジミン→パク・ハル
「この子が絶対ジミン役や!」って即分かるビジュアル。個人的には見た目よりも、話し方、テンション上がった時やイラついている時の細かい動作が似すぎてて恐怖すら感じます。7人の中でも特に闇深い登場人物なので…(全員設定重すぎるけど)。
ドラマではキム・ウンユさんが演じています。宣材写真で分かる通り、ジミンに負けず劣らず悪魔のような色気と天使のような愛らしさを併せ持った人。ドラマきっかけでウンユさん自身に沼落ちしてる人多数。
ハルのパートは今回一番色々な謎が解明したと言っていいのではないでしょうか。まず暴行事件の犯人が明らかになった。ループとは関係なさそう。それがまたこういう事件が現実にもあふれていることを強調していると思います。
犯人は身近なところにいた。ちゃんと警察に捕まったけど、この、犯人に勝ったようで負けた感じ、なんなんだ。こいつはループ関係なくても続編でボコボコにしてほしい。もう出てこなくていいとも思うけど、こんな結末じゃ納得いかねぇ。
順を追って説明すると、ハルは幼い頃、遠足で皆とはぐれ、草花園内の小屋で監禁されている少年と犯人を目撃。被害者に助けを求められたし、犯人の顔もしっかり見た。一方の犯人もハルに気付いた。「君は私とかくれんぼをするんだ」という言葉が恐ろしい。
その後、少年は発見されたけれど、事件の後遺症でまともに証言できる状態ではなく、犯人につながる有益な情報がずっと求められていた。そんな中、ハルは犯人をバスでも目撃。つまり犯人の生活圏まで知ってて黙っていたことになります。
ドラマでは、ハルは証言したいのに「心が弱いあなたには耐えられない」と両親が止めていたことが判明。ホスたちと仲良くなって楽しそうなハルを好ましく思いつつも「何も話してないわよね?」と念押し。担当医にも話させない。
カウンセリング中に「過去が思い出せない」と泣き崩れ、担当医が席を外したら真顔になるところはゾッとします。ここらへんがWings:Lieのショートムービーに繋がるんですね。
ちなみに「診療室に↑の絵がある!」と気付いた人たちがいて、見返したら本当だった。さりげなくあるの怖すぎる。
極めつけは一時入院した病院で事件の被害者と遭遇。自分の行いがどれだけ彼の人生を狂わせたかを自覚してしまう。彼と言葉を交わし、改めて証言を決意するけど、結局両親に説得されて発言を撤回。同じ所にいるのは悪影響だと両親に退院させられる。
これだけだと両親が息子が犯人に逆恨みされないよう守っているようにも取れますが、普段からハルに投げる言葉や態度で「もしやハルのことが心配なんじゃなくて、事件が騒がれて息子が精神を病んでいることを世間に知られたくないだけでは?」と薄々感じ取れるようになっている。ドゴン母同様、利己的なのがじんわり伝わる脚本と役者さんの演技がすごい。多分親は心からハルを大切にしてるつもりだと思う。無自覚なのが残酷。
ハルの家庭が敬虔なクリスチャンであることも重要なポイントだと思いました。嘘をつくのは罪だと教えられながら、世間体ばかり気にして取り繕う家族に嫌悪感を抱くけど、自分も友人たちに嘘を重ねるのを止められない。
印象的だったのは教会でのシーン。
これまでの小説やゲームでの印象とは違って、親にも結構言い返してて芯の強い子なんだと感じました。だからこそ罪悪感で身が裂けてしまったんだろう。幻聴に悩まされ、ついに全てを打ち明けられる友達(幻覚)を作り出した。Lieのこのシーンはそういうことだったんですね。
ホスがハルとの向き合い方を知ろうと調べていたのが統合失調症だったので、おそらくそうなんだろう。自分と会話してる感じだったから解離症とかもあるのかな(専門家じゃないので断言できない)。ドラマでは精神障害の怖さを描いているというより、怖いイメージが先行して周りに避けられる本人の苦しみに触れているのが良いと思いました。友人の症状を知った6人の戸惑いも、家族や周囲が投げる心無い言葉もとてもリアル。
例えばドラマではアメリカの大学に通う自慢の兄がいることが分かりますが、この設定も秀逸。主人公側からすれば嫌な悪役の1人にすぎないけど、彼もSNSのハッシュタグでたまにトレンドに上がる「きょうだい児」として苦しんでいる1人なんだろうなと感じました。
統合失調症とはまた違うけど、私は親族に強迫性障害(OCD)を患う人がいて(最近は安定してるらしい)、その時に多少コミュニケーションの仕方について学びました。
この「幻覚の否定」を真っ向からやってしまったのがジュアン[テヒョン役]。ガラスをぶっ壊して手荒な方法で真実を突きつけてしまいます。
そうよね、ジュアンからすれば「想像上の友だちなんか頼ってないで俺たちを頼れ!!チングジャナァァ(友だちだろうがぁぁ)!」ってなるよ。その気持ちも痛いほど分かる…。
……実はジュアン役の俳優さんの演技が特に素晴らしくて個人的にファンになっちゃいまして、このまま本筋から脱線したくてたまらないのですが、ここは堪えて次に行こうと思います。
とにかく、色々病状が悪化している状態で犯人と対面。一旦は逃げようとするが「あいつを殺して、お前(鏡の中の自分)も殺して、僕は新しい人生を歩む」という方向に勇気が出てしまう。
しかし、犯人は悪びれる様子もなく「結構長くかかったね。ずっと見つけてくれるのを待ってたよ」と、あっさり警察に自首。彼が言ってた「かくれんぼ」の鬼はハルの方だった。つまりあの時点で通報してればすぐ終わったのに残念だねぇ、と。
こんな屈辱的なことある????!
しかもこれ、殺人じゃないし自首してしまったので、そこまで重い刑にできないと思うんです。だからすぐ出てくる可能性がある。これだけの心の傷を子どもたちに残しておきながら法の下ではそうなってしまう。性暴力や児童虐待など、こういう精神的なダメージが換算されにくい法制度の問題にも斬り込んだ展開だと思う。
しかも「早く見つかりたくて君の学校の前まで行ってたのに、君の親に金を渡されて隠れててほしいって言われて…」的なことも言い出した。これが真実かはまだ分からない。でも、あの親ならやりかねないと思ってしまっているから、直接確かめることもできない。結局ハルは親から逃れるために自宅の風呂で自殺を図り、そのまま施設に入って引きこもる道を選んだ。それが私たちの知る I NEED Uの状態。
「生きるためにやった」と面会に来たホスに伝えていることから、何もかも嫌になって自暴自棄になったのでなく、自分の中にいる自分を殺そうとしたんだと感じました。生きるために必死にもがく姿は、似たような行動をとったように見えてセイン[ユンギ役]やジェハ[ジョングク役]とは異なると思いました。
本当は卒業後再会してからもうちょっとあるんだけど、ひとまず10話まで(学生時代)。……あまりに濃すぎだろ。
こういうのがあと4人分あります。どういうことなの。しかも今はループ関連の話題を飛ばしてお送りしています。このドラマのヤバさが伝わるでしょうか。
③の予告
本当は前回クサズ‘ だったので今回クオズ’ でお送りする予定でしたが、1人のストーリーでいっぱいいっぱいになったので、ジュアン編の触りだけにしておきます。
今回ドラマの7人の中で、現在のバンタンメンバーのキャラクター&関係性と違うのはジュアン[テヒョン役]とファン[ソクジン役]。ジュアンはオラオラ直情型の小虎🐯。近年のリアルテヒョンはゆったり癒し系熊さん🐻。ファンは自分に自信が持てなくて常にオドオドしている感じ。近年のリアルジンくんはポジティブ思考のWWH。
ドラマでは思ってた以上に水と油。出会いは色々勘違いが重なって飛び蹴りかまして大乱闘だし(それで倉庫掃除が始まる)、尊敬する兄貴分のドゴンとファンが先に仲良くなっちゃったのが気に入らなくてやけに突っかかるし、それでも少しずつ懐いてきてるのが猫みたいで可愛い。2人でネカフェでゲームする流れになるけど、味方なのにファンにヘッドショットされてブチ切れてるのも可愛い(リアルジンくんはゲーム上手いけど、味方にヘッドショットかまして喜ぶのはありそうでウケる)。
それでも学生時代はまだ仲良しとは言い難い。確かにこの流れでタイムリープが始まるなら、ファンは他の人にならまだ相談できたとしてもジュアンには頼ろうとしないだろう。ジュアンも黙って全てを抱え込もうとしてるファンにイラつくだろう。うん、これは海で喧嘩になっちゃうわ。今後の展開では2人の関係が重要になるはずなので、なんとか歩み寄って道を見つけてほしい。
最近家事をしてる間、初期のボンボヤやシュチタを流しているんですが、ドラマ視聴後、こういう過去の映像やエピソードがまた違った感覚で心に響いてくるようになりました。
ファンは、FIREの歌詞の「好きなように生きろよ どうせお前の人生なんだから」で吹っ切れる機会がなかったジンくんかもしれないし、ジョアンは、シュチタで「あの頃は無邪気すぎたから性格を変えるためにまずは監禁しないと」と本人が振り返っていた頃のテヒョンなのかもしれないんだなぁと。もちろん根っこの変わらない部分はあるだろうけど、出会った時期や環境が違えば、少しでもそれぞれの選択が異なれば、現在はなかったんだ。改めて奇跡だと思った。
自分の人生が常に最善の選択をしてここまで来たかどうかは永遠に判断できないんだけれど、少なくとも7人が仲良くアイドルしてて、素敵な音楽作って色々共有してくれる世界線に住んでる私は確実に勝ち組ですわ。大切に生きよう。
明日はいよいよナムさんの新しいアルバム発売ですね!花様年華考察は一時中断して、しっかり今のナムさんのサウンドに酔いしれようと思います!
それではまた次回!
↓ 考察③書きました!
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