【BTSで韓国語】 君の背中を追って
Stay Alive 一部公開! こういう切なげでダークなやつほんと好きだわ…SUGAさん、さすが名プロデューサー!もう既にサビ(後半の音があちこち跳ねるところ)が頭を回っています。また全曲公開してから語りたいので、今回は控えますね!
DynamiteやPTDのような純粋に元気をくれるアイドル曲も好きですが、やはり私は天邪鬼なのか、こういう切ない系で「よし、人生色々あっても生きていこう」って力が湧くタイプです。沼落ちのきっかけは色々なんだけど、私が曲で完全に落ちたのは、Map of the Soul 期。まずは Shadow のカムバ。
「俺を輝かせないでくれ」「俺を羽ばたかせないでくれ」なんて歌詞をアイドルが歌うってどういうことなのよ…ほんっとツボ。この葛藤こそ人間らしさだと思う。
BTSって弱小事務所からスターになりましたっていう、7人が力を合わせて下から這い上がっていくアメリカン・ドリーム的な展開を賞賛されることが多い気がするんですけど、私はどちらかというと、有名になった後の「一見華々しく見える彼らが打ち明ける孤独や苦悩」にやられた人です。
一般の私たちにとっても「好きな人と結ばれる」とか「志望校合格」とか「結婚」とか「就職」とかって確かに一種の「成功」で、映画でいえばハッピーエンドなんだけど、実際大変なのってその後じゃないですか。そこまでいけば無条件に幸せになれると思っていると痛い目を見る。正直、一時的に人気になる芸能人なんて星の数ほどいるけど、それで天狗になって不祥事を起こす人や精神を病んで没落していく人たちもたくさんいる。そんな中、バンタンって人気が出た後も、すごく地に足がついていて、芯がしっかりしているなって感動したのが、この Map Of the Soul 期だったんです。
これらの歌を聴いて私が思ったのは、もし自分が「もっと美しかったら」「もっと頭が良かったら」「もっとお金があれば」「もっと若かったら」「別の性別だったら」「別の人種だったら」よかったのにって思うことあるけど、そんなの全部乗り越えたように見える彼らでも全ての苦しみから解放されるわけではないんだな〜ということ。そういう人はそういう人でまた乗り越えなければいけないものがあるんだ。それってマイナスに考えれば、結局人間どこまでいっても大変なんじゃん…ってことなんだけど、プラスに考えれば、美貌も富も名声も性別も人種も幸せの必須条件ではないんだなって。結局自分の影とも向き合いつつ、自分なりの幸せを見つけるのが人生を楽しむ鍵なんだなと思えるようになったわけです。(それがMap of the Soul =「魂の地図」であり、花様年華とも繋がってくる)。つまりは誰にでも幸せになれるチャンスがある!
しかもバンタンは今の自分を認めて現状に感謝しつつも、「じゃあ、もうここでいっか〜」って前に進む努力をやめるわけでもない。このバランス感覚が素晴らしい。彼らにさえ悩みがあるなら、私にも悩みがあって当然だと思えるし、彼らでさえ努力するなら、私も努力を怠っちゃいけないなと力をもらえるんです。
……なんか抽象的な話になって、うまく伝えられている気がしなくなってきたので、話を戻します。
Shadowの後に来たこのBlack Swanのパフォがまたツボだったんだ。この曲、ナタリー・ポートマン主演の同名の映画と関連しているのかどうかは結局謎のままですが、あの映画も芸術の高みを目指しすぎて自らを死に追いやってしまうお話でした。才能がありすぎた故の、芸術を愛しすぎた故の悲劇。トップ・アーティストとして光が当たれば当たるほど大きくなる影。その不安を逆に歌にして昇華させたのが凄いなぁと。そういう意味で、ジンくんのAbyss、ホソクのBlue Side、テヒョンのBlue & Greyあたりも大好きです。マイナスの感情を創作に活かせるのすごくかっこいい。
+++++【追加】The late late showのパフォーマンスが公式からはなぜか非公開に😭 いつかまた上がるかなぁ。代わりにThe Tonight Showのを貼っておきます。
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コロナでうやむやになってしまった感がありますが、Black Swanを中心に展開していく予定だっただろう Connect BTSプロジェクト、個人的にすごく楽しみにしていました。世界中の芸術家たちとBTSのコラボ。コロナがなかったら、もっと色々な美術館での展開が計画されていたんじゃないかな。
そんなこと言って大してアートに詳しいわけでもないんですが、美術館巡りは好きです。でも1人で行きたい、他の観覧者さえあまりいてほしくない派だから、普段の休みに行けない。
昔、1年に10人辞めるようなブラック企業に勤め、晴れて11人目として辞表を提出した後、衝動的に夜行バスに乗り、直島へ1人旅に出たことがあります。いや〜最高だった。現代社会に疲れた方、直島オススメですよ(急に回し者のように宣伝する)。シーズンオフでほぼ人がいない時に行ったので貸切状態。だだっ広い空間に、作品と自分だけ。ナムさん、絶対気に入ると思うな。レンタル自転車で島一周できるしね。いつか行ってみてほしい。
直島で作品を見てからファンになった安藤忠雄さんと杉本博司さん。
NYのこれも頑張って見に行こうとしてたのに、コロナになっちゃったんだよなぁ…。2020年3月はちょうど仕事がリモートになった月でした。あの頃は2週間程度かなって思ってたのに、もうすぐ2年だよ…。
まだまだ語りたいけど、ここで一旦切って、今日の韓国語勉強にいこうと思います。これまでのはこちら ↓
내(僕の)
손 끝에서(指先で)
내(僕の)
발 밑에서(足元で)
달려가는(走っていく)
네(君の)
등 뒤로(背後へと ※背を追うように?)
손=「手」 と 발=「足」
손(手)と 발(足)は前にこちらでやりました。↓
끝 も以前別記事で「終わり」として紹介しましたが、そこから派生して「端」「先」という意味も持っています。だから 손 + 끝 で「指先」。
밑 は「下」「底」「元」という意味なので、발 + 밑 で「足元」です。
내=「僕の」 と 네=「君の」
ほんとねぇ、これどういうことなの! 全く意味が変わるのに何でどっちも「ネ」なの!? 一応、네(君の)の方を「ニ」と発音して区別するのが一般的だそうです。会話では「君」自体あまり使わないから、文脈で判断したり、名前をちゃんと呼んだりすることが多いよう。でも歌詞では結構出てくるから厄介ですよね。
ちなみにこれで気付いたのですが、おいおい、公式の英語字幕間違えてるやん。my back じゃなくて本当は your back じゃん…
どっちが正しいのか色々なところ確認しに行っちゃったよ。和訳の大手サイトとかも間違えてるところあった。ネイティブにとってもややこしいという証拠ですね…。
등 =「背中」
背中といえばこれだよね!
'ON' Kinetic Manifesto Film は確実に私の中で5本指に入っている大好きな動画です(いまだにTOP5絞れてないけど)。歌詞の内容も困難に立ち向かっていく戦闘曲って感じ。奇しくもこの後にコロナが広まり本当に大きな困難が来てしまうんですが、これが事前に出ていたおかげで乗り越えられたものも多い気がします。
そういえば、正直 Stay Alive はこういう戦闘曲っぽいのだろうと思ってました。「進撃の巨人」の曲みたいな感じの、アニメのオープニングで使われるようなやつ。今回の曲はどっちかというとエンディングで流れてそうですよね。私の脳内では、既にあの曲をバックにそれぞれが物憂げな顔で辛い過去を思い出しているエンディングムービーが流れていますよ。
에 と 에서 と (으)로
ここらへんもややこしいんだ。歌詞的にちょうどいいので、この機会にまとめようと思います。必ずしも日本語の助詞と一致しないので注意。
〜에 = (場所や時間) 「〜に」
文章が存在している地点・時点の説明。
※ 以前説明しましたが、人や生き物に対する「〜に」は 〜에게。
〜에서 = (場所)「〜で」
場所に限る。文章の内容がそこで起こっていることが大事。
※ 「〜から〜まで」の「〜から」も同じ에서なので注意。
〜(으)로 =
①(手段、材料)「〜で」
②(場所)「〜から」「〜へ」「〜に向かって」
①はまだ分かりやすい。
② と에서の違いが難解。なんとなくで理解するしかない。
ややこしくて疲れてきたから、この写真でごまかす(笑)
とりあえず②については「方向」がポイントなのだそうです。「点」ではなく「矢印」。だから今回の歌詞で映像的にイメージすると、自分の触れた先や足元にあった思い出たちがバラバラに崩れていって、最後去っていく「君」の後ろ姿に吸い込まれていくようなイメージなのかもしれない。そして暗転。はっ、それって Film Out では…。最後テヒョンに手を伸ばされてるし。
そういえば、ジンくん、FAKE LOVEでも爆破されてたね。BTSの爆破され担当(担当?)。うん、分かる。こういう儚いの似合うもんね。普段は明るくて面白いのが最高だけど、いざ演出では泣かせたくなるんですよ、美しいから…(勝手に制作側に共感)。
今回の歌詞、뒤=「後ろ」も出ているので、この関連で上下前後左右もやろうかなと思ったんですけど、なんかもう盛り沢山になってしまったので、今回はこれで終わろうと思います。次に入れるかな。せっかくStay Alive公開前ということで書き始めたのに、公開してしまったら困る。
というわけで、また近いうちにお会いしましょう!
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