アウトプットに関する徒然

たまには、noteに記事を書いてみる。コード出てこない話ならね...。

で、ぼくはフィヨルドブートキャンプに謎の枠(提携企業枠??)で関わっているのだけれど、そこで「似たような技術系の記事を書くことについて」と題された質問があった。それに対して僕はこんな感じで答えた。参考になるかもしれないのでオープンインターネットに残す。なお、強調箇所は今入れた。

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似たような記事がある中で、自分が書く意味があるのか問題。結論としては、次にいう一つのことに気をつければ、どんどん書くと良いかと思います。

それは、参考にした「他の優れた記事」を紹介し、リンクを貼ることです。その際、自分が参考にした点や感想などを付記するとベターでしょう。
(堅苦しくいうと論文の引用のような感じですね)

そうすることで、情報の受け手はあなたの書いた記事と参照先の内容とを自分で比較検討し、その上で自分で判断することができます。結果的にブログ記事がノイズになる確率が減るのかなと思います。

また、優れた記事側のページランク(今時はそんなの気にしていないかな?)も向上するので、むしろ良い情報にたどり着く確率が上がるかも 😃

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もう少し補足すると。そもそも初学者の方は「アウトプットすること」自体に慣れないといけないと思います。なので、他の人に参考になるか、とか、は一度置いておいて良いんじゃないかな? と思います。

ブログやQiitaではなく、たとえばGitHub上にリポジトリを作ってmarkdownでメモを残す方もちらほら見かけます。「検索汚染」の心配はより減るかもしれませんね。一方でフィードバックはあまりもらえないと思いますが...。

もう一歩として、アウトプットを自分の成長につなげたいなら以下の2点に気をつけると良いかもしれません(というより、ぼくはこういうことを考えてアウトプットしています、という感じ)

既存の情報と比べ、0.00001%でも「新しいこと」を残す
将来の自分が助かるようなことを書く

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2点気をつけていることをもう少し補足すると。

"既存の情報と比べ、0.00001%でも「新しいこと」を残す"について

カッコよくいうと新規性みたいな話かもしれない。とにかく、世の中への情報が1ビットでも増えるのであれば、それはまあ書いた意味があるということにする、ぐらいの気持ちでいいんじゃないかと思っている。個人のアウトプットに関しては。

1ビットでもいいので、例えば「〜の記事で動いていたけれど、今のバージョンでは動かない|今でも普通に動いた」というレベルでも構わないと思っている。それくらいの気持ちで書いていこう。

慣れてきてから、「言及されていない〜のパターンでも動かしてみました」とか、新規情報の容量を増やす工夫をすればいいと思う。そして、新しい情報を増やす工夫こそ実は成長につながったりする。

ただ、誰かの書いたコードや文章を引用する場合にあたっては、一度問題のない引用の仕方や作法などについて調べておくのは損がないと思う。例えば以下は立教大学図書館が出している引用についてのガイド。

"将来の自分が助かるようなことを書く"について

将来の自分も何もそれは自分なので、忘れることはないのでは? と思われる気がした。でも、忘れるので、大事です...。

なので、備忘録としてそもそもブログやアウトプットは大事だということである。人はどんどん忘れる。少なくとも将来の読者が一人いる、と思えば、アウトプットのモチベーションの支えになるのではないか。

あと、意外と、成長のベンチマークにもなるのかなと思っている。ぼくは以前は、自分の過去の記事を見ると、正直恥ずかしい気持ちになっていたのだった。だが、ある日、過去の記事を見て「去年の自分ちゃんと調べてるじゃん...」という気持ちで読めるようになった。自分の技術力が一定の閾値を超えたのかな? と思う。

ぼくの父は欄間職人をしているのだけれど、父が50代後半ぐらいの頃普通に「過去の自分、いい仕事しとるでね」と三河弁で言っていて、当時はぼくも高校生だったのでなんじゃそりゃと思ったけれど、今プログラマになってものづくりをしていると、それがたとえば文章であっても自分の過去の仕事はいつか愛おしくなるものなのかもしれないと思うようになった。

なので、いつか恥ずかしくなくなる日まで文章を書き溜めるのも悪くないのではないかと思う。もちろん、コードもね。

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また、たとえば、あまり質の良くないスクールが自社の検索ランクを上げるために悪質な技術記事を量産していると思われるケースもあるので、そういう場合を思い出して「質の悪い」アウトプットに躊躇する場合もあるのかな? ということは書いてから思った。

ただ、このような検索スパムは企業としてやっている場合の話であり、個人が自分のブログなどでやっている場合は(そして現実問題として、検索結果に上がってくることはないんじゃないかという)。

あとまあ、心ないコメントやはてなブックマークを受け取るのが怖い、という気持ちもあるかもしれない。これは、ぼくも受け取るのが嫌なのでw 難しい問題だと思う。

この辺の問題、 rebuild.fm でomoさんがおっしゃっていたが、「一度信頼できる友人などに見てもらう」というのがいいかもしれない。フィヨルドのようなコミュニティであれば、メンターやアドバイザーに頼んでもいいと思うし、皆快くチェックしてくれると思う。

信頼できる人の感想を事前にもらっておくと、いざ心ない感想を受け取っても案外平気なものだ。

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とにかく、アウトプットはメリットがとても大きいことなので、恐れず、習慣づけたい。怖い気持ちは誰にでもあるので、いくつか心構えや対策も紹介した。

合わせて読みたい

(上記記事の紹介にあたり、ぼくがペパボに所属するエンジニアであることは明記しておきます)

追伸 @ 2021/07/13

もとの質問をした生徒さんが、ご自身のブログで回答をまとめておられます! そちらもぜひご覧ください。


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