はじめての一人暮らし

もう8年ほど前のことになります。

小中高専門学校と地元で過ごし、新卒で採用されたIT系会社の本社も実家から自転車で30分ほどのところ。地元は、車社会かつ俺は30分ほどなら自転車を選択していました。
そんな感じで過ごしてきたので、初めての電車通勤も社会人3年目にして、少し離れた支社への配属でした。

あるシステムが古くなってきており、仕事に追いついていないので、新しいシステムへ一新するため、日々プログラムをせこせこ書いていました。
本社では、同じ年代の人がおらず、支社にきて1つ上の先輩と一緒に仕事ができて、今振り返っても楽しくタメになる日々で、当時の業界でも結構珍しく、残業が全くなかったということもあり、最高の環境でした。

そんな日々を過ごし、納期1週間前にそれは起こりました。
そう、東日本大震災。

さいわい内陸で停電くらいしか被害はありませんでしたが、パソコンでプログラムを書く仕事をしていたので、復旧まで仕事が無くなってしまいました。
ただ電気もなく夜暗くなったら、何もすることがないので寝てしまう、というのは、今では貴重な体験だったなと感じます。

数日経過して電気が復旧し、仕事も再開となりましたが、先方がごたついており、納品どころではなくなり、期限未定で延期されました。
俺の仕事はそれしかなかったので、仕事がなくなってしまいました。

数日は社内の雑務のようなことをしていましたが、たまたま東京の案件が人手不足ということで、急遽東京への出張が決まりました。
ちなみに仕事の開始は、5月の連休明けからで、出張が決まったのが4月の下旬も下旬、すでに5月に入ろうとしています。
なので、自分ではなく会社が手配してくれることになりました。
(出張なので家賃水道光熱費は会社持ちでした。)

引っ越し当日、家具家電付き、布団類も準備されていると聞いていたので、当分の着替えだけを持って、東京へ向かいました。
基本的に引きこもりがちで、遠出するにも車だったので、一人で新幹線に乗るのがこの時初めてでした。

部屋は6畳ほどの1Kで部屋の半分くらいはベッド、備え付けの机を出すとほぼ空間がなくなってしまう感じの手狭な部屋でした。
部屋の中をだいたい見直し、満足したので、次は家の周辺を散策することにしました。(自分で部屋を探すときは、先にやるのが普通ですが……)

ベッドタウンで東京から少々離れていたということもあり、繁華街のような場所はなく、徒歩5分圏内にコンビニとスーパーがあるだけでした。
それでも地元では、近くにコンビニもスーパーもなかったので、そんなところで都会だなと感じていました。

初めて一人で新幹線、初めての一人暮らしで、その日はあまり飲まないお酒で祝杯を挙げ、これからどうなるかウキウキしたのを覚えています。

そんなこんなで仕事が始まったのですが、まあ、案の定というかなんというか、人手が足りないということは、炎上しているということで、IT業界の洗礼を受けましたね。
徹夜はありませんでしたが、毎日終電の日々を過ごし、土日も満足に休みがなく、正直当時の記憶はあいまいになっています。

毎日、部屋と職場の往復で、外食する時間もあまりなかったので、最寄り駅から部屋までの間に24時間やっているスーパーがあって本当に助かりました。自炊もほぼしてこなかったので、本当に助かりました。

洗濯に関しては、実家に住んでいるときから、自分の分は自分で洗濯をしていたので、苦にならなかったのも一人暮らしをしやすかったので、自分に子供ができてある程度大きくなったら、自分でやらせるようにしようと思っています。


初めての一人暮らしは、だいたい寝るために帰っている感じでしたが、24時間やっているコンビニやスーパーがあり、大きな道路に面しておらず、騒音もなかったので、環境は良かったと思います。
部屋を決めるときには、間取り以外にも周りの環境も大事だと思いました。

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