高橋ダンサムネアワード2022~下半期編~
中田敦彦公認マーケットアナリストにしてMr.ヘッジファンドマネージャーの高橋ダンさんのyoutubeサムネの中から優れた作品を見出し、後世に語り継ぐ企画の下半期版になります。
私は決して高橋ダンさんに悪意は持っていません・・・・・多分。
問題発生 「サムネがつまらない」
一時期カルト的な人気を誇ったyoutuberのsyamuさんはリスナーからの「動画のサムネイルがつまらない」という声に対し世にも有名な「ほならね理論」を用いて反論を行いました。
我々は時としてクリエイターの労力を特に考えず「つまらない」とか「オワコン」とか言ってしまいます。
もちろん賛否両論あるのが批評の世界でありますが、常にコンテンツ提供者に対してのリスペクトは忘れないでおきたいものです。
ただ、これを前置きしてあえて言いますが高橋ダンの最近のサムネはマジにクソつまらない。
上記noteで「下半期も高橋ダンの活躍に注目!」とか言ってましたが見事に期待を裏切りやがりました。
つまらなさすぎてサムネアワード企画やめて高橋ダン以外のサムネ登場率が一番多い奴は誰だ、とかいうのに変更しようと思ったぐらいです。
そして多分一位はジェローム・パウエルFRB議長でしょう。
ダンさんもポストプライムの方でビジネススタイルを確立したようで、youtubeはポストプライムの宣伝用にすぎないのでしょう。
傍から見てもやる気がなくなってきているのが分かります。
しかもこのサムネ群、今まで自作だと思っていたのですが下記の動画でダンさんが語った事によれば業者に外注して作ってもらっているとのこと。
えー!?
業者に騙されてるのかダンさんが外注費をケチってるのか真相は分かりませんが、なんにせよ外注してこのクオリティはちょっとアカンと思うぞ。
と、文句はここまでにしておいて下半期グッドサムネの発表にいきましょう。
審査が難航した下半期ですが、どんなゴミの山からでもダイアモンドの破片は見つかるものです(?)。
泥の中から拾い上げられた数点のダイアモンドをご覧いただきましょう。
戦隊ヒーロー部門
ダンさんは激しい自己顕示欲も持っているのかサムネに自分の顔をとにかく掲載します。
取り上げるニュースによっては、イーロンマスクやバフェット、イエレン財務長官や前述したパウエルFRB議長がサムネに登場する事があります。
むしろダンさんの顔面がサムネに載ってる方が不自然なんじゃないか?と思うことがありますがダンさん(とその外注業者)は無理やりにでもねじ込んできます。
その共演型サムネで下半期イチの出来を見せたのが下記のサムネになります。
ECB利上げでラガルド欧州中央銀行、パウエル発言でパウエルFRB議長、エリザベス女王崩御ニュースでエリザベス2世の画像が出るのは分かります。
右端にいるおっさんは何をしたんだ。
なんかこういうふうに並ぶと戦隊ヒーローみたいな感じでちょっとカッコよく見えてしまうのが憎いですね。
4人組だからレンジャーというより銀河旋風ブライガーのJ9で例えた方が適切でしょうか。
ただ問題なのが平均年齢が高すぎ(しかも一人故人)るため、ダンさん以外肉弾戦を仕掛けられないことでしょう。
策略を練って相手を嵌めるという知略系ヒーロー路線でいけばライアーゲームのようなスマッシュヒットを飛ばせるかもしれませんね。
寝起き部門
基本スーツを着てキリッとした姿でサムネに登場するダンさん。
しかし、そんな固定イメージをぶち壊して来るサムネを下半期にしっかり発表してきた事を知る人は多くありません。
その衝撃的作品が以下のサムネです。
まるでスーパーマンのような真っ青なTシャツに虚ろな目、中途半端に舌なめずりした口元。土曜日の昼に起きてくるおっさんでしょうか。
いや、一歩間違えたら『ホンモノ』と間違えられてもおかしくない危険性さえあります。
顔芸ストックが残っていないダンさんですが、マンネリズム打破のために苦心して生み出した芸術作品なのでしょう。
それならそもそも無理に顔をサムネに出さなくていいじゃんと思うのですが、世間的に「高橋ダン=ダンさんの顔が出てる動画をたくさん出してる人」というイメージが定着してしまっているから止めたくても止められない事情があるかもしれません。
それにしてもこの青いTシャツ、一体どこで買ったものなのでしょうか。
昔私はユニクロで買った青色のカラーシャツを夏の寝具として重宝していた事がありますが、まさかダンさんの着ているのもユニクロ?
あれだけ日本は駄目だの終わりだの出ていくかもしれないだの好き勝手言ってるダンさんですが、それでも日本が誇るユニクロ製品を愛用しているのなら見方が変わってきます。
なにか捨てきれない日本への愛が着こなしに現れているようで、ツンデレ的な可愛さを皆さん感じませんでしょうか?
高橋ダンツンデレ路線、私はアリだと思います。
正解はコロンビア部門
ダンさんがとるポージングと言えば「おでこに手を当てる」とか「両頬に手を持ってきて『ショック!』ってポーズをとる」とか比較的地味なものが多いです。
インスタグラムとかではアクティブな姿を見せているダンさんなんだからもう少し派手なポーズしてもいいのにと思っていたファンの希望に応えるためなのか、ダンさんは両腕を高々と掲げるサムネを作り出していました。
この勢いあるポーズの割にタイトルにクエスチョンマークがあるところがダンさんらしさが出ています。
そしてこのポーズを見て、ネットの古参ユーザー達は1つの画像を思い出すでしょう。
それがクイズアタック25で生まれた伝説の『正解はコロンビア』ポーズです。
幾多のコラや改変AAが生まれた名作画像ですが、ダンさんのポーズはこれをインスパイアしたかのようなテイストになっています。
元ネタは教科書通りのドヤ顔ですが、ダンさんのは若干恍惚が含まれているように見えます。
GPIFのベンチャー企業への投資に対してそこまで興奮しているのでしょう。
ダンさんは役者ですね。
ドライアイ部門
過去例を覆すパターンはやり尽くした感のあるダンさん。
しかし、この男(と外注業者)はここで更なる力業を繰り出します。
なんと、目をつむって苦しそうなダンさんの顔をサムネにしたのです。
たしかにダンさんのサムネは目が開いているのがほとんど。
そこに気付くとは、文字通り目の付け所がシャープです!
ドライアイに苦しむ彫りの深い中年に見えて初見の人はびっくりするでしょう。
しかしそれでも日銀の黒田総裁と並び立つサムネによって「俺は日銀並にマーケットに影響を与えられる男なんだぞ」と思わせる演出をしてるところはプロです。
それにしてもこのダンさんはあまりのおとぼけフェイスでハーフの雰囲気がありませんね。
小学生100人集めて「どちらが日本銀行の黒田さんでしょうか」というクイズを出したら多分5人くらいは間違えてダンさんの方を指すんじゃないかと思います。
2022年年間大賞は結局これ
こうして下半期の作品を一通り見てきましたが、どれもちょっと爆発力に欠けています。
寝起き部門に関してはそもそも投資系トップyoutuberのサムネとして不適格なクオリティでしょう。
本来表に出る事のなかったものが出たインパクトはあるものの、上半期の作品群と比べたら質の衰えは否めません。
ということで高橋ダンさんサムネアワード2022年間大賞は上半期グランプリにも輝いたこの作品に決定いたしました。
上半期が力作ぞろいだったため下半期もめっちゃ期待していましたが、思いっきり裏切られました。
高橋ダンのエンターテイメント性はここ半年で衰えまくってますね。
しかし一方でダンさんは生涯の伴侶を得ると共に、あれだけ酷評されていたポストプライムも登録者が伸び、テレビ出演が途絶える事はありません。
悲しいかな、ダンさんが愉快なサムネと珍フレーズの数々で私達を楽しませてくれる時間は終わりを迎えようとしています。
私達は一人一人がダンさんがくれたサプライズとクレイジーとドゥナッシングを心に秘めて、またそれぞれの人生を歩んでいかなければならないのです。
今年逝去した偉大なるフカシのペリカン野郎思想家にしてプロレスラーのアントニオ猪木。
猪木の引退試合の際、実況の古舘伊知郎は「我々は今日を以てアントニオ猪木から独立しなければならない!」と叫びました。
私達も2022年を以て高橋ダンから独立し、新たなるおもちゃ、じゃなくてエンタメ系ニュートレーダーを探す旅に出かけるのです。
ありがとう高橋ダン。
MACDもRSIもほとんど使ったことなかったけど、なんとなく聞いてるだけで金融リテラシーが上がったような気がして感動しました。
ありがとう高橋ダン。
友達は英語の勉強として、朝の通勤時間中ダンさんの英語解説動画を一本聞く事を日課にしていました。
今その子はテスタの追っかけをしています。
ありがとう高橋ダン。
よくわからなければドゥナッシング。投資に対する考え方の勉強になりました。
でも、その数時間後には新しい動画を上げて「クレイジーな値動きだね!」を連呼する商魂たくましい姿勢からビジネスのやり方も勉強になりました。
ありがとう高橋ダン。
さようなら高橋ダン。
そして、ここまで別れを決意しても結局私は来年も高橋ダンのサムネを切り取ってオレ的FX JINさんのリプライ欄に貼りつけているのでしょう。
入るは易く、出るのは難しい、それがカリスマなのです。
2023年も高橋ダンさんのご活躍を期待しています。