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Outer Wilds最高でした!

はじめに

Outer Wildsというゲームをクリアして、感想を残しておきたいと思い、久々にnoteを書くことにした。なお、以前にはDEATH STRANDINGというゲームが大変面白く、そのときも書こうかと思ったが結局書かなかった。

どうやらこのゲームはやる人を選ぶようなので、誰にでもおススメというわけではないようだが、ゲームデザインが素晴らしく、メジャーなディベロッパーによる作品ではないにもかかわらず、英国アカデミー賞ゲーム部門などで賞を受賞しているようだ(そんなのあったんだ、、、)。感想を読んでみて自分に合っていそうだと思ったら是非手にとって遊んでほしいと思います。また、Youtubeなどで実況を見るのもおススメですが、ゲームの性質上ネタバレするとプレイの楽しさが著しく失われるので、ゲーム前に動画などのネタバレに触れるのはやめておいたほうがよいです。
なお、本noteにネタバレなしです。

どんなゲームか

プレーヤーはとある星系に住む新米宇宙飛行士(人間ではない)になり、その近くの星々をめぐるわけなのだが、最初に目が覚めてから22分で太陽が超新星爆発して死んでしまう、、、のだけれど、なぜか22分前に戻り再度旅に出ることになる。タイムループするので集めたアイテムを持ち越したりすることはできず、基本的に星々の営みは22分同じように繰り返される。ただ情報だけがプレーヤーに蓄積されていくのだ。この22分間の繰り返しで少しずつこの宇宙の秘密を解き明かしていくことが目的となる。なぜ、22分間がループするのか、なぜ太陽は爆発してしまうのか、古代種のnomaiとは何者なのか。

なお、たった22分で何ができるのか?と思われるかもしれないが、この宇宙はミニチュアで隣の星まで数キロしか離れておらずものの数分で星の移動をすることができる。移動可能な星も小さく、徒歩でも10分ぐらいで1週できちゃう。

ゲームデザイン

まず、ゲームデザインが本当に素晴らしい。ゲームデザインを語るほどゲームデザインに詳しくないのだけれど、、、これ抜きには語れない。
Outer Wildsのクリエイティブ・ディレクターのアレックス・ビーチャムさんは「好奇心駆動型ゲーム」をグランドデザインとしてOuter Wildsを制作されたそうだ。つまり、色々なことを知りたいのでゲームを進めていく、というニュアンスだ。実際、私がこのゲームを始めた当初は、色々な情報が出てくるのだけれどそれが最初は何を表しているのかよくわからない。だけれど進めていくと、小さな情報という点と点が少しずつつながっていき徐々に全貌が見えてくる。全貌が見えてくると足らない情報が知りたくなるし、あいまいな情報の詳細が知りたくなる。これはやってみないとうまく説明できない部分かもしれないけれど、そういったモチベーションがこのゲームの醍醐味だと思う。

Outer Wildsは情報を集めることがひとまずの目的なのだけれど、もちろん簡単に集められるわけではなく、様々な謎解きをしていくことになる。ここは個人差があるかもしれないが、この謎解きの難易度がたま絶妙で、主人公が持っている数少ない道具、自然現象、謎のテクノロジーを使って解き明かしていくのだが、難しすぎず易しすぎずで、解けた時がものすごい快感だった。そして最後の謎が解いたときに音楽が変わってエンディングへ向かっていくのだけれどここのテンションMAX!!
ただし、Outer Wildsはいわゆるオープンワールド系のゲームで自由にどこへでも行くことができるため、1つの謎解きにこだわるのではなく今ある情報では解けないかもという考えで、詰まったら別の場所を進めていくことが大切だ。調査したりない場所やまだ謎が謎として残っているところは、ちゃんとナビゲーションがあるので、これを確認できるのもポイントだ。

世界観

世界観がこれまた素晴らしい。私はSFが好きなのでこの点でも最高だった。宇宙を冒険する本作では地球のそれよりかなり進んだ技術が使われている(唯一主人公の種族はそれほどでもなく木でできた偵察機で宇宙を飛んでいた入りするw)。重力発生装置、ワープ装置やブラックホールなどSFでおなじみの仕掛けをゲームを通して体験できるのだ。そういった小道具が大小さまざまに散りばめられていて、ゲームのアクセントになっているのだけれど、ちゃんとゲームのストーリにも絡んできたり本当に無駄なく作らている。宇宙もののSFと言ったら、テクノロジーだけでなく様々な星を冒険することももちろんできる。星もミニチュアサイズで探索できるところがすごい多いわけではないのだけれど、それぞれ特徴があり、水だけの星、2つの星がお互いの星の周りをまわっている双子星、彗星などもめぐることができ、それぞれの星にある自然現象を謎解きに使うことになる。
映画のインタステラーや三体なんかが好きな人は本当楽しめると思います!

ストーリー

本作は22分周期で同じ時間軸を繰り返していくゲームと書いたが、合計で30~40時間程度でクリアすることができる。他の人との会話もそれほど多いわけでもないのだが、遺跡の数々をめぐり古代種の生活やの思想、考えを知ることができ、様々なことが想像でき、不思議と徐々に思い入れが出てくるのだ。普通ゲームでも映画でも人と人のかかわりの中でストーリーは作られると思う。本作は最後までストーリらしいストーリはほとんどない、しかし確かに物語は紡がれており、エンディングでそれは結実する。思わず涙してしまった。

音楽

音楽もとてもよい。メインテーマはカントリー調でシンプルなものなんだけれど、とても心地よい。宇宙SFものでカントリー?と思うかもしれないが、やっていると妙にしっくりくる。おそらくゲームの根底にあるコンセプトがマッチしているんだと思う。その他にも太陽が爆発する前にループの終わりを告げる音楽も印象的だし、最後のループでエンディングに向けて流れ出す音楽も鳥肌ものだった。エンディングを見ると前述のコンセプトというのがわかるのだが、この曲は自分の今際の際に聞きたい曲だ。。(謎)

最後に

つらつらと書いてきたけれど、これを読んで少しでも興味を持っていただけたら是非プレイをしていただきたい。プラットフォームもSteam、PS4、Xbox、Nintendo Switchなど色々なので発売されているようだ(私はPS4)。最初のうちはあまり面白さを感じられないかもしれないし、何をやっていいのかわからないかもしれないけれど、徐々に面白くなっていくし進むべき方向も見えてくる。クリアすればやってよかった!と思っていただける作品だと思います!!

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