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2020年やりきりました。

「もしかすると、世界が大変な事になるかもしれませんよ・・・」

2020年1月末。 2月の公演UDA☆MAP NEXT Vol.1「KAIRO」の最終稽古の日に舞台監督さんが、ぼそっと言った言葉です。縁起でもない事言わないでくださいよーと笑って流しましたが、あれから2ヶ月後、日本も、もちろん世界も大変な事になってしまいました。

未知のウィルスに人々は戦々恐々とし日々増減する感染者数に右往左往する日々が始まったのです。

非常事態宣言がいつあけるかわからない状況の中、各省庁のHPを読み漁り情報を収集し公演再開に向けての自分なりの準備を始めました。そう、時間はいくらでもあったので様々なガイドラインも読みました。

全く現実的ではない演劇界・エンタメ業界を潰そうとしているとしか思えない(←あくまで宇田川の主観ですw)そんなガイドラインも中にはありました。

流通も滞り、公演をやるぞと判断した時点から動き出しては間に合わないのではないかと、やるかどうかもまだはっきりしていない公演の為に当時割りと高価だったフェイスシールドを購入し、緊急事態宣言中の数ヶ月は自宅でいつかの再開のために準備の時間を過ごしました。

もし万が一、キャストに陽性者が出た場合の対応、それはもちろん稽古中、公演中、いろんなシチュエーションで起こり得るパターンもシュミレーションしていました。細かいことを話せば中止のタイミングで変わるであろうスタッフやキャストのギャランテーについて、そしてお客様への対応。そんな大事な話も陽性者が出てから慌てふためいている場合ではないので最悪のケースも考えつつシュミレーションしていました。その後、宣言明けの6月末の公演から再開することとなったのですが、誰がいつどこで感染してもおかしくない状況の中で公演を打つことを判断することは容易ではありませんでした。

ただ、私の中に一つあったのは、日々「公演中止」「公演延期」がツイートされていく中で(私も出演予定の4月公演が「無期限延期」となりました。)沢山の現場が飛んでしまった俳優達に何がなんでも仕事を提供したい舞台に立ってお客様の前で専門のスキルを発揮してほしい、君たちは職人なんだぞ!と、磨かないとダメになるんだぞ!例えこんな時代でも!!と、なんとか仕事をさせてあげたかった、現場をつくってあげたかったのです。

そこで、急遽夏であれば感染症は少しおさまるのを予想して8月に「ホテルニューパンプシャー206」という公演を打つことを決め、3月に劇場の下見に行きその場で劇場を押さえました。急なお声がけにもかかわらず、いつものスタッフの皆さんにも勢揃いしていただき心強かったです。

こうして、急遽決めた8月公演含め2019年から決まっていた9月末からのUDA☆MAP10周年記念公演「新宿☆アタッカーズ Season3」このご時世で3時間という超大作、そして所属劇団の2公演と全5公演全てを滞りなく終演することができました。

だいぶ、イケイケGOGO!!でダイナミックな人間だと思われがちですが、宇田川は相当慎重な人間です。ただ、自身の中で「GO」が出たら突っ走るタイプでもあります。

2020年今やらなくていつやるんだ!!借金が怖い?!そんなもの、今までがそうだった様に必ず返す!それでいいだろ!!!!!と。もちろん気持ちの問題・お金の問題、それだけではなく感染症についても消毒の仕方・コロナに有効な成分・換気の仕方など相当調べました。と同時にうちの敏腕スタッフ島崎の考案した、客席コックピット、お互いに『こういう時のB型たるや!』と互いのB型的性格を褒め称えあいましたWW。すべての公演を中止にせずキャスト・スタッフ全員に参加の意思を確認し初日〜千秋楽をキャストのみんなそしてお客様と笑顔で迎えられたことが今年の最高の自分へのご褒美だと思っています。

私の会社の企業理念である「創り手の可能性を最大限に引き出す空間を作ること」そして経営理念である「夢と笑顔と感動を与えお客様の心や人生を豊にすること」自身で決めたこの二つをコロナ禍ではありながら2020年に少しは遂行できたことが、責任を果たせたことが、来年の自分への自信となりました。

来年は多分、今年より大変な日々になりそうな気がしています。年内には1000人を超えるだろうと予測していましたがまんまと本日12月31日に1300人超えと予想の斜め上の数字が来て驚いています。

早くワクチンをと願っていますが、日々自身の生活を丁寧に、寒い思いをせずたくさん寝て栄養をとってお酒は控えめに、風邪をひかないようにすることがシンプルに今とても大切なことかと思います。

最後になりましたが、私の亡き母の名言を置いておきますね。

「人の人生は、顔に出る」

今年を振り返りつつ、もっともっといい顔になれるように来年も踏ん張れるように責任を持って2021年も気を引き締めていきます。

自分は三十代で親の介護を終えている人間なので、現在高齢のご家族をお持ちの皆様は大変慎重にならざるを得ない日々をお過ごしかと存じます。いつか必ず笑顔でまた劇場でお会いできますことを切に願っております。

無理なさらず、健康にお過ごしください。それでは、皆様!良いお年を!!!

下記、現場が100%一緒でした脚本演出の松本陽一のブログです。お暇な時に覗いてみてね!

UDA☆MAP NEXT Vol.1 「KAIRO」
https://tommpedia.com/column/2020kairo/

「六番寄席」「24時間TV」「ディープロジック全国上映」
https://tommpedia.com/column/ivent/

今年一年振り返りラスト「ザ・ボイスアクター〜アニメーション&オンライン〜」
https://tommpedia.com/column/voice/

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