OLA革命-自分度の広げ方 10「新しい共用空間(コモン)をめざして」
新しい住居の集合体と課題
古いビルをどう再活用するのか。ということが、岡山県真庭市の商店街からまち単位で始まっています。その発端が、OLA革命に共感した友人たちによって始まっているんですよ。
知り合いの武藤さんという方は、人の世話好きでかつ困った方をほおっておけない人情家です。古い商店街及び、その周辺で空き家となっている店舗や住居や古いビルを借り上げ、賃貸住居にしているんです。そして、それが30室になろうとしています。
下図の左側あたりなんですが、最近立て続けに2件ほど火事があり、現在貸している住居は、木造2階部分の方も多いそうで、火事になって逃げ遅れるのではないかと心配していたそうです。
そういった折に、たまたま真庭市でOLA革命の話をさせていただいた際に、建築的になんとかならないのかと相談いただきました。
公・共・個が力を合わせるしくみへ
元商店街の理事長であった武藤さんは、商店街の中央部分に「風曜日」という、コミュニティスペースも運営されています。さらに、その向かいにあったスーパーマーケットの2階を改装して、賃貸住宅を始めたそうです。それらが起点となって、いろんな地元の方から、空き家を賃貸してくれないかという相談を受けるようになったそうです。
商店街が、段々住宅の集合化したもの(英語ではコンプレックスと表現)となってきていて、商店街ではない、新しいコモンスペースが必要なのではないかとボクは感じました。
昔の商店街だったアーケードがあったみちを、公・共・個が力を合わせて、今の暮らし方にあった、今の時代にあった「アーケード」が作れるんじゃないかと思ったわけです。
また武藤さんをはじめ、関係者の方々も、これは新しいまちを作っていく運動にしようということで、地域の方々と勉強会もスタートすることになりました。
どういう方向に着地するかはまだわかりませんが、ボク自身も地域の方々といっしょになって、つくりあげていきたいと考えています。
基本構想の内容については次回お話します。
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