ジョナサン・グロフ トニー賞受賞スピーチ拙訳

ジョナサン・グロフ初のトニー賞受賞のスピーチがとてもエモーショナルなので貼ります。いいスピーチであり、いちクィアとしてもグッとくるもので、特にファンではなくても涙目。(0:48から)。

「ペンシルベニア州のコーン畑に囲まれた家で育ちました。両親と兄が今日はそこにいます。3才のとき、『メリー・ポピンズ』の格好をさせてくれてありがとう。10才の誕生日に『アイ・ラブ・ルーシー』のシーンのマネをさせてくれてありがとう。いつもありのままでいる僕に、一度も違和感を覚えることなくいさせてくれてありがとう。
僕の家族は、すべてをわかってくれていたわけではなくても、若い僕の情熱を煽ってくれました。決めつけることなく応援することが人を救うパワーになるとわかっていました。僕が心を閉ざさずに生きてこれたのは、そうさせてくれたからです。故郷の先生方にも感謝します。"ミュージカルで食っていける"と言ってくれたスー先生。20年前の今日、ニューヨークに引っ越して、ウェイターの仕事をしながらブロードウェイケアース(Broadway Cares/Equity Fights AIDSチャリティ基金)でボランティアを始めました。ただただこのコミュニティの一員になりたかったから。その夢を叶えてくれた『春のめざめ』の全関係者、彼らのおかげで僕は23才の時にカムアウトできました。今年で39才です。ミュージカル舞台はいまでも僕の心を救ってくれています。
(中略・関係者、ダニエル・ラドクリフ、リンジー・メンデスほかへの言葉)
最後に、子供のころ、トニー賞をビデオテープで録画して何度も見ていました。なので、この街で実際に舞台創りに携われること、このすばらしいコミュニティで舞台をつくり、それを目のあたりにできることはなによりのギフトであり、喜びです。」

彼は恵まれている側の人です。"逃げ場"や"居場所"までたどり着けない人はたくさんいます。だからこそ、こんなスピーチをオープンリー・ゲイとして生きている人たちがするわけですが。

嬉しいです。ありがとうございます