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#11 UCM的な乾乳の飼養管理のアプローチ

私の乾乳の飼養管理をまとめてみます。

これまでのコラムに記した胎盤停滞、乳熱、ケトーシスを踏まえて。

胎盤停滞 ⇒ 乾乳期の代謝タンパクレベルアップ、バイパスコリンを給与。
乳熱 ⇒ Caレベルアップ、日光のあたる運動場で使用管理、Mg濃度も注意。
ケトーシス ⇒周産期のエネルギーとタンパクのバランスに気を付ける。肝臓をケアする。

これに加えて牛を健康に飼うためのカウコンフォートを牧場内の最良のものにする。分娩が近づくにつれてより良い環境を心掛ける。最も重要なことは【ストレス】をかけないようにすること。

最近よくやる取組。
① 乾乳は一群管理で飼料内容を変化させない
② 低エネルギー、高タンパク、高センイを心掛ける
③ Mgのレベルを重視する、Caの蓄積が出来なければCaカットは採用しない
④ 分娩後、肝機能が降る稼働出来る準備をする
⑤ 場合によって血液プロファイルを実施する(乾乳前期、後期、産褥)

私が考える乾乳の飼養管理の基本方針です。


牛の健康と笑顔溢れる牧場を共に…

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