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9月28日 髪は伸びる

髪の毛が人生最長な気がするので、なんとなく頭頂部からの長さを計ってみたら66cmだった。
ピンと来ないと思うんだけどとりあえず長い。身長は164.5cmなので、下ろすとギリ骨盤ちょい上くらいまである。
これだけ長いと「ヘアドネーション(病気で頭髪を失った方のために切った髪を寄付する活動)をするんですか?」とよく聞かれるけど、特にそういうつもりで伸ばしているわけでもなく、切り時を見失ってここまできた。

風呂あがり、根元から毛先まで完璧に乾かすのには約30分かかるので、10分で根元〜半分位まで乾かしてあとは放置している。寝る前にもう一度乾かす。「髪長いね」と言われると「乾かすの大変ですね」となんとなく返すけど慣れるとそこまで苦ではない。それよりも抜け毛が床に落ちて、毎日家中コロコロしないといけない事の方がややつらい。いくらコロコロしても出てくるので、もはや床から新たに湧いてきてるんじゃないかと恐ろしいことまで想像してしまう。

高校卒業後しばらくしたくらいの頃、今よりちょい短いくらいのロングだった。毎夜髪を無理矢理切られる悪夢をしょっちゅう見ては、朝ベッドの上で髪を撫でて安心していた。
今はそんな夢まったく見ない。なんでだろう。なんだったんだろう。あの時と今とでは髪の毛のあり方が違うのか。

しばらくガッツリ切ることは無いと思う。膝を抱えて座ると髪は繭のように上半身を包んでくれて、自前のおくるみみたいに感じる。安心安心。


9月29日  月面着陸

野暮用があって、初めて降り立つローカルな感じの駅に行った。「野暮用」って変な言葉だな。
目的地に着く直前に爆音で謎のオリジナルソング(メタルっぽい)を垂れ流す古本屋という名のリサイクルショップみたいなのがあって、野暮用の前に吸い込まれるように立ち寄ってしまった。
中ではちょうど金髪の店主(多分。かな?)が、ルンバではないがルンバ的なお掃除ロボットを店内に放っている所だった。ルンバみたいなロボは店主の周りばかりうろついていて、ペットみたいだった。
人類が月面に着陸した頃の週刊朝日が500円で売っていたので、買った。ルンバをまたいで退店した。

月面第一歩はどんな気持ちだっただろうと考える。あまりにもはてしなく、危うくお腹が空く。

帰り道は、いつも15分で歩く道を30分かけて歩いた。すいている道を、ゆっくりだらだら歩いていると癒される時がある。自由だと感じる。
曇っていても外の空気が気持ちよく、大好きなキンモクセイの香りがする。

1969年の週刊朝日の付録の月面図を、ベッドの横に貼った。

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